エンジニアがフリーランスとして独立する最適なタイミングとは?準備すべき事柄まで解説!
エンジニアとしてのキャリアを積んできた皆さん、フリーランスとして独立することに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。フリーランスエンジニアとしての道は、自分のスキルを活かし、自由な働き方を実現するための大きな一歩です。
しかし、独立するにはタイミングが重要で、準備を怠ると安定した収入を得るのは難しくなります。本記事では、フリーランスエンジニアとして独立するためのベストなタイミングと準備すべき具体的な事柄について詳しく解説します。
フリーランスとして独立するのに最適なタイミングは?
前提として、自身のキャリアプランによって独立するタイミングは変化しますが、フリーランスへの転換時期を決めるうえでの判断軸はいくつか存在します。以下の項目を参考に、家族や職場に相談の上で後悔しないキャリア選択をしましょう。
案件の紹介が見込める時
独立前に、案件を安定して確保できる見込みがあることは非常に重要です。知人や同業者からの紹介といったコネクションやSNSでの集客、フリーランスエージェント等様々なチャネルを活用しましょう。
また、特に委任契約による案件の場合は次回契約の締結が行われなければ、契約の満了とともに、そのまま契約解除となります。一定期間にわたって継続的に案件を獲得できる状態であるか確認しましょう。
副業案件等で実績を積んだ時
独立前に、フリーランスの案件をこなし、実績を積むことも重要です。フリーランスとしての働き方に慣れるとともに、クライアントからの信頼を築くことができます。副業の実績は独立後の案件獲得にも有利に働きます。また、副業の段階で自分のスキルやサービスの需要を確認することも可能です。
ある程度生活できる貯蓄がある時
フリーランスとしての初期段階では、収入が不安定になることが予想されます。独立前に生活費の6ヶ月分以上の貯蓄を用意しておくと安心です。
さらに、フリーランスの方には退職金がないため、退職金の代わりに「小規模企業共済」への加入も検討しましょう。これにより、経済的な安心感を持って独立に踏み切ることができます。
エンジニアとして一人前のスキルが身に付いた時
前述の案件の獲得や副業での実績にも関わってきますが、フリーランスエンジニアとしての成功には、一定の実務経験と高度なスキルが求められます。主要な案件となるシステム開発やアプリ開発、インフラ構築・運用等の工程を一通り経験しているかが一つの目安となりますが、自身のスキルセットを客観的に把握する事が重要です。スキルを身に付けるにはどの程度の期間が必要かについて、詳しくは後述します。
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エンジニアの独立に必要な経験年数は何年が一般的?
理論上は1年目からでも独立は可能ですが、実際に生計を立てられるだけの安定した収入を得て成功するには、一定の経験年数とスキルが求められます。
一般的に実務経験3年以上が基準
案件規模や要件などによって差異はありますが、募集のあるフリーランス案件の多くが、実務経験3年以上という条件になります。勿論3年以上の経験があっても案件規模や経験した開発言語の種類によって、選択できる案件の幅は異なります。この期間中に、エンジニアは多様なプロジェクトに携わり、様々な技術とスキルを習得することが重要です。
5年以上になると案件の幅が拡がる
エンジニアとしてのキャリアが5年以上になると、テストから設計・開発、保守・運用まで、開発の全サイクルを経験していることが多いです。そのため、フリーランスとして選べる案件の数が増えるでしょう。さらに、上流工程である要件定義やプロジェクトリーダー、アーキテクト、PMなどの経験がある場合、市場価値が一層高まります。
開発経験が5年以上ある場合
開発経験が5年あれば、特定の言語に特化することもできます。例えば、PythonはAI(機械学習・ディープラーニング)やブロックチェーン開発で需要が急速に伸びています。また、スマートフォンアプリ開発で使われるSwiftやGo、Kotlinも需要が増えており、これらの言語に精通しているエンジニアは引く手数多です。複数の言語を扱えることはフリーランスとしての強みになります。求人の中には複数の言語を要件とするケースも多いため、余力がある方は新しい言語の習得にチャレンジすることも有効です。
インフラエンジニアとしての経験が5年以上ある場合
インフラエンジニアとしての経験が5年以上ある場合、Windows、Linux、Unixのすべての環境で経験を積んでおくと良いでしょう。専門性を高める場合、Linuxのスキルを磨くことが推奨されます。また、資格の取得も有利です。シスコシステムズ社の「CCIE」、Linux技術者の認定試験「LPIC」、日本オラクル社の「ORACLE MASTER」といった資格は、案件の幅を広げるのに役立ちます。近年では、ITインフラの仮想化が進んでいるため、クラウドに関する知識も求められます。AWS、Azure、GCPなどのクラウドサービスに加え、Infrastructure as Codeのスキルを持っていると、さらに案件の幅が広がります。
フルスタックエンジニアという選択肢も
5年以上の経験を持つエンジニアには、フルスタックエンジニアとしてのキャリアもあります。フルスタックエンジニアは、フロントエンドからバックエンド、さらにサーバーやネットワーク、データベースに至るまで、一気通貫で幅広い領域をカバーできます。このようなスキルセットは、開発スピードの向上や人件費削減の観点から重宝されます。フルスタックエンジニアになるには、プログラミングや開発スキルに加え、OSやミドルウェアの知識、クラウドサービスのスキルも必要です。これにより、より多様な案件に対応できるようになります。
独立する前に準備しておくべき事
フリーランスエンジニアとして成功するためには、スキル以外にも事前にしっかりとした準備を行うことが不可欠です。以下では、独立する前に準備しておくべき重要なポイントについて詳しく解説します。
ポートフォリオやスキルシートを充実させる
自分のスキルや強みを正確に担当者に伝える為にも、ポートフォリオやスキルシートは必須です。自分の市場価値をアピール出来るように、過去のプロジェクト例と担当した役割や成果を具体的に記載し、使用可能な言語やツールを提示しましょう。GitHubやLinkedInなどのプラットフォームを活用して、自分のコードやプロジェクトを公開するのも有効です。
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今回の記事では、履歴書・職務経歴書のテンプレートと併せて、これからフリーランスになる方が知っておくべき「履歴書を必要とするシーン」から、既にフリーランスとして活躍されている方も活用できる「質の高い履歴書の書き方」についてご紹介します。
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自己管理能力や営業力を身に着ける
フリーランスエンジニアとして成功するためには、自己管理能力や営業力も重要です。フリーランスになると、自分自身で仕事のスケジュールを管理し、クライアントとの交渉や契約を行わなければなりません。業務に関わる全ての事柄が自己責任になります。逆に言えばプロジェクトマネジメントスキルやコミュニケーション能力の高いエンジニアは市場価値が高く、高単価な案件も狙えるため、今のうちから意識しておきましょう。
財務や契約締結等のバックオフィス業務の対策をしておく
フリーランスになる際には開業届や保険の準備、事業用通帳やクレジットカードの用意等も行う必要があります。確定申告、保険や年金といった経理処理や契約締結等、様々なバックオフィス業務が都度発生するため、業務効率化のためのツールを導入を検討するか、税理士等のプロに相談するなど対策をしておきましょう。
ローンやクレジットカードの審査を通しておく
フリーランスとして独立したばかりの頃は、企業の被雇用者に比べて社会的信用が低いです。そのため、社会的信用に基づいて審査されるローンやクレジットカード、賃貸物件の入居などは、会社員のうちに審査を通しておくことをおすすめします。
フリーランスエージェントに登録しておく
安定した案件を獲得するためには、フリーランスエージェントに登録することも有効です。エージェントは案件の紹介や交渉、契約のサポートを行ってくれるため、独立初期の不安を軽減できます。
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フリーランスエンジニアになるメリット
ここまでフリーランスとして独立するための準備やタイミングについて解説してきましたが、実際にフリーランスエンジニアになることで会社員と比べてどのようなメリットがあるのか、詳しく解説します。
多様な働き方が推奨されるようになり、ますます注目されるようになった、フリーランスという働き方。では、実際にフリーランスにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
この記事では、フリーランスとして働く10のメリットをわかりやすく紹介します。
メリットだけでなくデメリットや、フリーランスが向いている人のタイプについても解説するので、これからフリーランスとしての独立を検討している方にはおすすめです。
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収入を大きく上げることが出来る
フリーランスになる最大のメリットの一つは、収入を大きく上げることができる点です。会社員として働く場合、給与は固定されていることが多く、昇給やボーナスも限られています。しかし、フリーランスとして働くと、自分のスキルや経験に応じて報酬を得る事が可能であり、上限がありません。高額案件の受注や複数のクライアントと契約を結び掛け持ちをすることで、収入アップや収入源の多様化を図ることが出来ます。
フリーランスエンジニアになると年収は増えるのか、安定して仕事を請け負うことができるのか。会社から独立して自由に働きたいと思っても、このような不安がよぎるのではないでしょうか。
では、実際にフリーランスエンジニアがどのように働いているのか。この記事では、フリーランスエンジニアの実態と始めるための方法に加え、年収や案件の例などもご紹介します。
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働き方を自由に選べる
会社員の場合、働く場所や時間は基本的に会社の規定に従わなければなりません。しかし、フリーランスとして働くと、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。例えば、自宅やカフェなど、自分が好きな場所で仕事をすることができますし、家族との時間を大切にしながら働くこともできます。また、業務時間も自分で決めることができるため、ピーク時の効率を最大限に活用することができます。
自分が携わりたい案件を選べる
会社員の場合、どのプロジェクトに参加するかは基本的に会社の方針に従わなければならず、自分の興味やスキルに合わない仕事をすることも少なくありません。しかし、フリーランスとして働くと、自分が興味を持ち、情熱を持って取り組める案件を選ぶことができます。これにより、仕事へのモチベーションが高まり、質の高い成果を出すことが可能になります。また、様々なプロジェクトに関わることで、幅広い経験を積むことができ、自分自身のスキルアップにも繋がります。
まとめ
エンジニアがフリーランスとして成功するためには、適切なタイミングの見極めと十分な準備が不可欠です。実務経験とスキルの習得、安定した案件の確保、そして生活費の確保を基に、慎重に計画を立てましょう。また、必要な手続きや道具の準備を怠らず、しっかりと準備を整えて独立に臨むことが重要です。これらのポイントを踏まえた上で、自信を持ってフリーランスエンジニアとしての一歩を踏み出しましょう。
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