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フリーランスエージェントおすすめ15選!ITエンジニア必見の選び方を徹底解説

更新日 2023/06/01

ITに関わる仕事に携わる人なら、一度はフリーランスとして独立することを考えた経験があるのではないでしょうか。フリーランスは会社に雇用される場合とは違うメリットと魅力があり、挑戦する価値がある働き方です。 そしてフリーランスエンジニアが仕事を獲得するのに欠かせないのが、案件を紹介してくれるエージェントの存在です。フリーランスとして活動するのならどのようにエージェントを選ぶのがよいのでしょうか。 この記事ではエージェントを選ぶコツを始め、ITエンジニアの種類やフリーランスエンジニアを続けるための方法までご紹介します。

目次

フリーランスエンジニアのエージェントを選ぶポイント

エージェントを選ぶポイントをご紹介します。エージェントはそれぞれ案件に関して得意分野があります。エージェントを選ぶ前に、下記のポイントを考え、自分がこだわりたい条件を整理しておきましょう。

1.報酬単価がどれくらいか

複数の案件を見て、業務条件に対しておおまかな平均報酬単価がどれくらいかを確認します。ベンチャー企業や大企業などクライアントによっても報酬は異なります。エージェントによってどの規模の案件が得意なのかもチェックしておきましょう。

2.リモートワークが可能な案件がどれくらいあるか

コロナ禍以降、リモートワークの案件は増えています。リモートワークを希望している場合はもちろん、今後の世界情勢の変化に備えて、リモートワークが可能な案件はチェックしておくと安心です。

3.エージェントが得意な業界は

製造業の案件が多い、アプリ開発がおすすめなど、エージェントごとに得意としている業界や企業があります。希望の業界の案件を多く取り揃えているかどうかもチェックポイントのひとつです。

4.稼働日数がどれくらいの案件が多いか

稼働日数は週2,3日や、週5日というように案件によって異なります。「週2日案件が多い」などとうたっているエージェントもあります。フリーランスの前に副業から始めようと考えている人、案件を掛け持ちしたい人は特に稼働日数をチェックしておきたいところです。

5.福利厚生がどの程度あるか

エージェントによって、会計ソフトや各種保険のあっせんや、税務関係の相談に乗ってくれるところもあります。また自身のスキル・知識向上をサポートするコンテンツとして、お役立ちコラムの発信やセミナーを開催するエージェントも少なくありません。エンジニア業務以外は誰かに任せたいという場合には、福利厚生を重視すると良いでしょう。

6.支払いサイトやマージン率など情報が公開されているか

支払いサイト(報酬の締め日)や中間マージンの率・金額を重視している場合は、エージェントがそれらの情報を公表しているかどうかも目安のひとつになります。ただし、中間マージン率や金額はエージェント大手でも非公表としている企業があります。受注前に知っておきたいのであれば、エージェントとの面談の際に聞いてみましょう。 

7.エージェントのコーディネーター(担当者)と良い関係を築けるか

エージェントと取引が始まった後に、やり取りがイメージと異なる場合もあるでしょう。人と人とのコミュニケーションである以上、同じエージェントのなかでもコーディネーターによって相性が合いにくい場合があってもおかしくありません。もし案件の条件がマッチしているにもかかわらずコーディネーターの態度に疑問を持った場合は、エージェント企業へコーディネーターを変更してもらうよう働きかけるのもひとつの手です。

ITエンジニア向けおすすめエージェント15選

前章で紹介したフリーランスエンジニアを選ぶポイントを基に、ITエンジニアにおすすめのエージェントを15社ご紹介します。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランス

IT専門の案件を紹介するレバテックのフリーランス向けサービスです。登録者数や業界認知度はトップクラスで、75%以上がリモート案件となっています。公開されている案件数も他サービスに比べると多めです。

案件参画者向けに福利厚生パッケージを用意しており、高収入の案件が途切れないようにするサポートや採用支援サービス、税務関連、ヘルスケアの支援を行っています。ほかにスキルアップのための交流会から家事代行サービスのあっせん(有料)まで、幅広いサポートがあります。

案件数(公開分のみ)約50,000件
月額報酬平均80万円/月
支払いサイト

月末締め翌月15日支払い

福利厚生レバテックケア 内容:案件、税務関連、ヘルスケアサポートほか

リモートワーク案件

有り
稼働日数基本週3日~5日
案件例【SAP】メーカー系基幹システム導入要件定義の求人・案件 単価 :〜950,000円/月

 

TechStock(テックストック)

テックストックTeckStockには、30代、40代の若手のフリーランス・ITエンジニアを中心に、26,000名以上が登録しています。月額報酬80万円/月と、高単価案件を多数保持しているのが魅力です。コンサルティング会社のINTLOOPが運営しているため企業とのコネクションが多く、地方別に選べる案件もあります。またITコンサル案件やPMO案件にもチャレンジできる特徴があります。フリーランス向けエージェントの中でも最速水準に入る、「月末締・翌月15日払い」の支払いサイトもフリーランスにとっては嬉しい利点です。ほかに独自の福利厚生プログラムが用意されており、エンジニアへ手厚い支援が行われています。

案件数(公開分のみ)

約7,500件

月額報酬平均80万円/月
支払いサイト月末締、翌月15日払い
福利厚生独自の福利厚生プログラム「fukurint(フクリント)」 内容:税務相談、住宅ローン、所得保証保険、家具・家電やオフィス什器のサブスク、家事代行ほか
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週1日~5日
案件例【オンプレのWindowsサーバー構築とファイルインタフェース及びインフラ運用設計/金融】 単価:700,000~1,000,000円/月

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MidWorks(ミッドワークス)

MidWorks(ミッドワークス)MidWorksは、大手上場企業やスタートアップベンチャーなど、幅広いクライアントと取引のあるエージェントです。IT系のエンジニアとデザイナー向けのサービスを行っており、リモート案件を多数保持しているのが特徴です。案件のうち80%は非公開案件となっています。また「正社員並みの手厚い保障」をうたっており、フリーランス協会のベネフィットプランや会計ソフト、ITフリーランス支援機構の労災保険などが用意されています。案件が途切れてしまった場合の報酬保障サービスに至るまで、支援が充実しているエージェントです。

案件数(公開分のみ)約9,300件
月額報酬平均
支払いサイト月末締、翌月20日払い
福利厚生ベネフィットプラン(賠償責任補償、所得補償制度ほか)、経理支援、リロクラブ(レジャー優待、育児支援ほか)、ITフリーランス支援機構(労災保険)
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週3日~5日
案件例【Android(Java)/iOS(Objective-C)】DspViewerアプリ開発保守支援 単価:60万円~70万円/月

 

フォスターフリーランス

フォスターフリーランス フォスターフリーランスは1996年から25年以上サービスを提供しているITエンジニア専門のエージェントです。直請け案件やプライムSler案件などの直接取引が約8割となっています。 企業に直接常駐し業務するケースもあり、案件は首都圏のものが中心です。スキルアップや税務関係などのお役立ち情報の提供や、オンライン無料セミナーも開催しています。会員登録ではなくメルマガ登録をして、情報収集をすることも可能です。

案件数(公開分のみ)約2,500件
月額報酬平均
支払いサイト月末締、翌月末日払い
福利厚生会計ソフトキャッシュバック、教材割引ほか
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週5日
案件例Azure インフラ構築や移行に関する提案 単価:50~60万円/月

ランサーズエージェント

ランサーズ ランサーズエージェントは、エンジニア・デザイナー・PM・マーケター向けの案件を中心に扱うエージェントです。クラウドソーシング大手・ランサーズの関連会社が運営しています。 週5日の案件を中心に、90%以上がリモート案件、エリアは首都圏が中心です。特にWEB系案件はエンド・元請け直案件が多く、高単価が期待できます。 フリーランス、クライアントの双方に仲介手数料率を公開しており、透明性の高い契約となっています。他に、週2日など柔軟な条件で直接契約の案件を取り扱うPROsheetという関連サービスがあります。

案件数(公開分のみ)約7,000件
月額報酬平均
支払いサイト稼働月の当月25日、翌月10日・20日、月末払いのいずれか選択可能
福利厚生会員限定の福利厚生あり
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週1日~5日
案件例ヘルスケア業界向けSaaSプロダクトのフルスタックエンジニア 単価:360,000〜600,000円 / 月

geechs job(ギークスジョブ)

geechs job(ギークスジョブ) ギーグスジョブでは、関東・関西・福岡・名古屋エリアを中心に、高単価案件を紹介しています。リモート可能な案件が80%以上で、案件の精査と適正な契約を徹底している点が特徴です。 エンジニアごとのスキルアップのコツや取得すべき資格など、フリーランス向けの情報も豊富で、地域別にイベントも開催されています。また独自の福利厚生プログラムを提供しており、その内容は健康診断から家事代行、おやつのサブスクまで多彩です。  

案件数(公開分のみ)

約4,000件

月額報酬平均約72万円(平均年収867万円以上)
支払いサイト
福利厚生福利厚生プログラム「フリノベ」
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週3日以上
案件例開発PM/オンラインゲームプロダクトのプロダクトマネージメント案件・求人 単価:70 〜 110 万円/月

HiPro Tech(ハイプロテック)旧:i-common tech

HiPro Tech(ハイプロテック)旧:i-common tech   ハイプロテックは、総合人材サービス大手のグループ会社であるパーソルキャリアが運営するエージェントです。直接契約を結べるため、高額報酬が見込めます。 自社開発案件が70%以上、週3日以下の稼働となる案件が25%と、働き方や希望に合わせて案件を選ぶことも可能です。ITエンジニアだけでなく、デザイナー、PM、技術支援やコンサルティングなどの案件もあります。

案件数(公開分のみ)約820件
月額報酬平均
支払いサイト月末締、翌月末日払い(原則)
福利厚生
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週1日~5日
案件例【セキュリティコンサル/セキュリティエンジニア】セキュリティに関するツール導入~構築・調査・対応 単価:600,000円~1,200,000円/月

ITプロパートナーズ

ITプロパートナーズ   週2日からの案件を多く取り扱っているエージェントです。リモートワークや業務時間など、柔軟に働ける条件がある案件が特徴です。スタートアップ、ベンチャーの案件もあり、新しい事業や技術に触れたいという希望を叶えることも期待できます。またファイナンシャルプランナーによる無料相談、報酬支払サービスほか各種福利厚生もあります。  

案件数(公開分のみ)約5,600件
月額報酬平均
支払いサイト
福利厚生保険相談、弁護士相談ほか
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週2日~5日
案件例【エンジニア組織メンター】広告系大手グループ企業の広告テック企業にて、エンジニア採用についてアドバイスいただけるVPoE/CTOメンターを募集(週に1日勤務)   単価:〜400,000 円/月

クラウドテック

クラウドテック クラウドテックは、クラウドソーシング大手のクラウドワークスが運営するITフリーランス向けのエージェントです。週3,4日の案件が多く、ライフスタイルに合わせたり複数の案件を掛け持ちしたりすることが可能です。 長期的に働ける環境を目指しており、ヒアリングや交渉は担当者が行うほか、契約や事務手続きはオンラインで完結できる手軽さがあります。主に平日稼働を前提とした案件が多く、副業で利用することには向きません。

案件数(公開分のみ)約830件
月額報酬平均
支払いサイト
福利厚生
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週2日~5日
案件例【SNS戦略/週4日~/フルリモート】自社アパレルECサービスにおけるSNS戦略・アライアンス業務案件 単価:〜700,000円/月

PE-BANK(ピーイーバンク)

PE-BANK(ピーイーバンク)   PE-BANKは30年以上の実績を持つエージェントです。「共同受注契約」という、発注元企業との契約はPE-BANKとエンジニアが共同で受注するという形が特徴です。この仕組みにより、金額や仕事の内容や条件などがすべてフリーランスエンジニア側も把握でき、報酬の分配率も事前にわかります。北海道、東北、中部、関西、中国・四国、九州と全国に展開されているため、地方在住のエンジニアやUターン・Iターンを考えているエンジニアにも使えます。

案件数(公開分のみ)約4,300件
月額報酬平均約70万円(平均年収847万円)
支払いサイト
福利厚生確定申告サポート、独自の共済会制度、定期健診サポート、クレジットカードほか
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週2日~5日
案件例【長期/VB.net/リモート併用】医療卸系のユーザー向け商流と物流の統合案件 単価:750,000/月~

 

テクフリ(techcareer freelance)

テクフリ(techcareer freelance) テクフリは、マージン率10%の案件が多く、契約更新率90%以上を特徴としているエージェントです。またフォローアップや福利厚生に力を入れています。 なかでも福利厚生は独自のサービスを用意しており、保険商品のあっせんやコワーキングスペースの割引、融資の優遇などがあります。公式サイトにある利用者インタビューは会社員からフリーランスへ転向した人の体験談が多く、これからフリーランスを目指す人には参考になります。

案件数(公開分のみ)約13,000件
月額報酬平均
支払いサイト
福利厚生ITフリーランスコンソーシアム(保険あっせん、所得補償ほか)
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週5日
案件例Webディレクター/フルリモート/医師と医師をつなぐプラットフォームWebサービスページの改修業務 単価:〜610,000円/月

Futurizm(フューチャリズム)

Futurizm(フューチャリズム) Futurizmでは、主に東京都の案件を取り扱っています。案件は言語やフレームワーク、開発環境など細かい条件で探せます。サイト上でキャリア相談や仕事の悩みのQ&Aを行っているのは、他のエージェントにはない特徴です。

案件数(公開分のみ)約2,800件
月額報酬平均
支払いサイト
福利厚生
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週4日~5日
案件例【Linux/Shell】会計システムAPIサーバー連携支援 500,000円 ~ 600,000円/月

 

Workship(ワークシップ)

Workship(ワークシップ) Workshipでは、エンジニアやデザイナーのほか、ディレクターやマーケター、編集・ライターの案件も用意されています。月額報酬だけでなく時給の案件もあり、報酬の前払い制度もあります。 フリーランスだけでなく副業案件も保持しているのも特徴のひとつです。公式アプリでも案件を探すことができ、お手軽さがあります。

案件数(公開分・エンジニアのみ)約1,000件
月額報酬平均
支払いサイト
福利厚生賠償責任保険、会員制優待サービスほか
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週1日~5日
案件例【リモート可能】オンライン授業サービスの改修・メンテナンス等を行なっていただけるバックエンドエンジニア 時給:3,000円 〜

furien(フリエン)

furien(フリエン) furienでは、関東、関西・東海、九州、その他の地域の案件を扱うエージェントです。案件の45%が単価60万円以上の高額案件とうたっています。 企業とエンジニアが中間マージンなしで直接契約できる案件や、リモートOKの案件もあります。独自の福利厚生サービスも魅力です。

案件数(公開分のみ)約16,000件
月額報酬平均72万円
支払いサイト先払い(早期25日払い)、即日払い、その他
福利厚生福利厚生プログラム:furuwell(健康診断、育児・介護支援、会計ソフト提供ほか)
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週2日~5日
案件例【C#.NET/徳島県/リモート可】基幹システム開発 単価:〜55万円/月

エンジニアファクトリー

エンジニアファクトリー 実務経験1年以上の条件のもと、20代~50代へIT業界専門のアドバイザーが案件を案内しています。1人あたりの案件紹介件数は8.5社と多めです。 フリーランスと正社員の両方に対応可能で、転職を希望する場合にもアドバイザーが対応してくれます。また報酬や物損・瑕疵担保に対応する保険「FREENANCE(フリーナンス)」が無料で提供されます。

案件数(公開分のみ)約3,200件
月額報酬平均76万円
支払いサイト
福利厚生FREENANCE(無料・審査あり)
リモートワーク案件有り
稼働日数基本週3日~5日
案件例在庫分析クラウドのフロントエンド開発 単価:~800,000円

フリーランスエンジニアにエージェントがおすすめの理由

フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法のひとつが、エージェントを利用することです。エージェントは、登録者のスキルや働き方などの希望条件に合わせて、案件を紹介してくれるサービスです。エージェントを利用すると、以下のようなサービスを受けられます。

エージェントが案件を紹介してくれる

エージェントに登録すると、コーディネーター(エージェントの担当者)が登録者のスキルに合った案件を紹介してくれます。求人を探す際には、業務内容や勤務条件だけでなく、どんな企業の求人か、企業や業界の研究を自分で行わなければなりません。 一方のエージェントは、自社のノウハウで企業の内情を把握してから紹介してくれるため、自分で細部まで調べる必要がなく手間が省けます。また案件が終了した後も別の案件を紹介されるなどして、案件が途切れる可能性が少なくなります。

エージェントが単価や業務内容の交渉の代行をしてくれる

社員として働くエンジニアの多くは、お金に関わる交渉の経験は少ないのではないでしょうか。正社員の場合は単価交渉の経験は少ないですが、フリーランスになると単価交渉の必要性が出てきます。エージェントに登録するとエージェントへの登録者の履歴書や職務経歴書、登録者からのヒアリング内容をもとに、単価交渉をエージェント側で行ってもらえます。

事務作業の代行もある

契約や入金手続き、報告書の作成など、事務手続きを代行もしくはフォローしているエージェントもあります。特に報酬に関する手続きは煩雑で、クライアントによっては残念ながら入金トラブルもあり得ます。 慣れたエージェントに報酬関係の手続きを任せられるのは大きなメリットです。また有償の場合もありますが、会計ソフトのあっせんや福利厚生のサービスを提供しているところもあります。

非公開案件やフルリモートの案件がある

エージェントに登録しなくてもある程度案件はサイトで確認できますが、多くのエージェントは登録後に確認できる非公開案件を保持しています。登録すれば、より自分に合った案件を選ぶことが可能です。 またエンジニアは仕事の性質上リモートワークがしやすく、エージェントが扱う案件にも常駐型、リモート、中にはフルリモートのものもあります。

未経験者がチャレンジできる案件がある

数は少ないものの、条件次第で未経験者がチャレンジできる案件を紹介するエージェントもあります。新たな技術を獲得したい場合にもエージェントと相談できます。

キャリアについて相談できる

フリーランスはキャリアについて相談できる場が少ないものですが、エージェントではキャリアの相談も可能です。エージェントなら業界の動向や相場などを把握しているため、今の自分の市場価値を把握できるでしょう。またフリーランスの案件のほかに、転職も視野に入れた案件が紹介される場合があります。

基本的に登録は無料

ほとんどのエージェントは、会員登録だけであれば基本的に無料としています。費用が発生するタイミングは、多くは案件に参画することが決まってからです。費用を気にしなくてよいため、複数のエージェントを登録しておいて希望の案件が来たらエントリーする、という使い方ができます。

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エージェントのデメリットと解決策

エージェントにも残念ながらデメリットはあります。以下でデメリットを3つ紹介しますが、デメリットをカバーする方法も合わせて紹介します。

クライアントと直接やりとりができない可能性がある

案件は、二次請け・三次請けとなるケースもあり、その場合はクライアントと直接やりとりができない場合があります。クライアントの要望を直接聞いてシステムに反映させたい、あるいは客先折衝のスキルを得たいと考えていても、叶わないケースが多いかもしれません。 ただ案件のなかには「エンド直請け案件」「プライムSler案件」など直接クライアントと関わる案件もあります。要件定義などのスキルを培いたい場合は、このような案件を選んでいくのも手です。

常駐状態になる場合も

フリーランスは基本的に時間も場所も自由な働き方ですが、エンジニアの場合、業務内容や契約によっては客先に常駐となることがあります。特に情報セキュリティが厳しい企業や、サーバーなどの実機を扱う場合には、常駐となる傾向にあるので、作業場所は必ずチェックしておきたいところです。たとえフルリモートの案件でも出社の可能性はあるかどうか、確認しておくのが理想です。

中間マージン(仲介手数料)がかかる

登録者がエージェントからの案件を受注すると、エージェントに中間マージン(仲介手数料)が入ります。中間マージンは発注者がエージェント登録者へ支払う報酬から差し引かれてエージェントに入るため、登録者の報酬の受取額は直接受注した場合に比べると減るでしょう。 ただエージェント側もエンジニアのかわりに営業や報酬交渉などの作業を行っているため、中間マージンはその分の出費と考えることもできます。

エージェントのデメリットをカバーするには

上記で挙げたデメリットは必ず全ての案件に含まれるわけではありません。エージェントを複数登録し、案件の選択肢を増やすことで、デメリットを避けられる可能性が高まります。 選択肢が広がることでエージェントを複数登録する場合は、メインとなるエージェントをひとつ決めておき、ほかは条件によって登録することがおすすめです。

エージェントの登録から案件獲得までの流れ

エージェントへの登録から案件獲得までの流れは、どのエージェントもおおむね下記のようになります。

【ステップ1】サイトに登録

エージェントのサイトに登録します。登録内容は氏名や生年月日、スキルなどです。この時点では大半のエージェントが登録無料です。

【ステップ2】履歴書と職務経歴書を提出し、面談

履歴書と職務経歴書をサイトに登録します。その後、日程調整ののちに、エージェントのコーディネーター(担当者)と面談を行います。面談では経歴やスキル、希望する業種や案件の条件、キャリアプランなどを詳しくヒアリングされます。

【ステップ3】案件紹介

面談後に、エージェントのコーディネーターから案件の紹介が届き、エンジニアが対応可否を判断します。もしくはエンジニアが希望する案件について相談します。 

【ステップ4】エントリー

希望に沿った案件に、発注元に対してエントリーが行われます。この後に、発注元企業により書類審査がなされます。

【ステップ5】書類通過後に面談

発注元企業の書類審査の結果、合格となれば、発注元企業と登録者との面談となります。面談の日程調整や結果報告は、おおむねエージェントのコーディネーターが行うこととなります。

【ステップ6】契約・業務開始

面談の結果合意となれば、契約に進み、その後業務開始となります。エンジニアの業務遂行中、エージェント側では業務報告の連絡や交通費支給などの事務サポートが行われます。

エージェントを利用せず案件を獲得する方法は?

ここまではエージェントを活用した案件の獲得方法を紹介してきました。エージェント利用には良い面と注意すべき面があり、中には「エージェントの利用は避けたい」と思った方もいるでしょう。

エージェント利用しなくても、フリーランス案件を獲得するのは可能です。エージェントを活用するよりも更に自ら主体的に動く積極性が求められますが、良い面も存在します。ここからはエージェント利用をせずに案件を獲得する5つの方法を紹介します。

取引先や知人に紹介してもらう

前職での同僚や取引先、同業の友人などに案件を紹介してもらう方法があります。信頼できる人からの紹介で、案件や取引先企業も信頼できるものとなるでしょう。 知人側も責任をもって仕事を紹介する心理となるため、好条件が期待できます。ただし業務の内容や条件は良くも悪くも知人次第となり、単価交渉や業務改善などは言い出しにくいかもしれません。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングを活用する手もあります。クラウドソーシングは案件を探せる点ではエージェントと類似していますが、顔を合わせずオンライン上で取引を完遂するケースが多い、単価が安い傾向にあるなどの点で異なります。 一方未経験者歓迎案件や、スタートアップ企業の案件もあるため、特にフリーランス初心者がチャレンジしやすい方法となるでしょう。エンジニア経験が少ない場合、特定の技術に初めて取り組む場合でも、実績を作ることを目的にクラウドソーシングを活用できます。

企業の求人に応募する

企業が直接、自社のサイトで「業務委託で働くエンジニアを募集」「パートナー募集」などとして求人を行っている場合があります。気になる企業が業務委託の形で人材を募集しているのなら、応募してみるのも選択肢のひとつです。

ビジネス系SNS・マッチングアプリで探す

ビジネス系のSNSや人材のマッチングアプリで探すという手もあります。SNSやアプリであれば比較的手軽に空き時間を用いて相手と関係を構築でき、エンジニアだけでなく異業種の人とも関われるという利点があります。ただし相手がどのような人かは、自分で見極めなければなりません。

技術者やフリーランスのコミュニティに参加する

エンジニアが技術や情報を共有するためのコミュニティに参加し、仲間から仕事の依頼を受けるという手もあります。 エンジニアだけでなく様々な職種が集うフリーランスの集まりもあるので、思いもよらない業界からのオファーがあるかもしれません。案件探しだけでなく、フリーランスエンジニアのコミュニケーションの場、心身の健康を保つ場としてもコミュニティへの参加はおすすめです。

これからフリーランスエンジニアになるためにやっておくべき準備とは

フリーランスは「案件を獲得して仕事を行う」だけのものではありません。正社員時代には会社が代行してくれていた各種税務処理を自身でしなければいけないですし、案件を獲得するためにも事前の準備は欠かせません。

ここからは、フリーランスとして活躍していくのであれば最低限行っておくべき準備について解説していきます。

 

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フリーランスの確定申告について徹底解説!必要な書類と手続きとは?

フリーランスとして独立するとき、あるいは副業をするときに最も悩むと言っても過言ではないのが、税金に関することです。ニュースで「芸能人による所得税の申告漏れ」が取り上げられたときには、「もしや自分も?」と思い背筋が凍ってしまうかもしれません。
帳簿付けは、それまで会計に関わる業務を行っていなければ難しく感じるものです。特に確定申告については注意が必要です。この記事では確定申告について、フリーランスだからこそ注意したい点も踏まえてご紹介します。

※以下は、2023年4月時点の情報をもとに作成しています。

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開業届を税務署に提出

開業届を最寄りの税務署に提出します。開業届は、正式には「個人事業の開業・廃業等届書」といい、個人事業を開業した場合に税務署へ提出する書類です。 開業届を出すと、税法上は「個人事業主」として扱われることになります。開業届を提出するメリットは、確定申告の際に青色申告を利用して節税効果を得られることです。 開業届について詳しくは、国税庁のサイトをご参照ください。

参考:個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁

青色申告承認申請書を税務署に提出

フリーランスの場合、1月1日から12月31日までの1年間の所得が48万円以上の人は確定申告が必要となります。確定申告には青色申告と白色申告があり、青色申告を行うと、最大65万円の控除が受けられます。白色申告よりも青色申告の方が控除額は高く節税となるため、フリーランスには青色申告がおすすめです。  確定申告で青色申告をしたい場合には、青色申告申請書を税務署に提出します。詳しくは下記の国税庁のサイトをご参照ください。

参考:所得税の確定申告|国税庁

国民年金へ加入

フリーランスになると、多くは国民年金へ加入することになります。前職で厚生年金に加入していた場合は退職とともに厚生年金を脱退し、退職後2週間以内に国民年金への加入手続きが必要となるので注意しましょう。 国民年金に加入すると、厚生年金に比べ、将来年金としてもらえる額が少なくなります。そのため、付加年金制度や国民年金基金制度を利用して将来もらえる額を上乗せしたり、小規模企業共済やNISAなどで退職金代わりの資金を捻出したりと、工夫を考えることになります。 国民年金について詳しくは下記のサイトをご参照ください。

参考:国民年金|日本年金機構

国民健康保険等の健康保険へ加入

国民年金と同様に、健康保険への加入手続きも必要です。健康保険への加入は、下記の4つの方法があります。

  • 国民健康保険へ加入する
  • 前職の健康保険へ継続して加入する(退職後最長2年継続可能)
  • 「文芸美術国民健康保険組合」ほか、健康保険組合に加入する
  • 家族の扶養に入る

自身の状況に合わせて保険料の安い方法を選びましょう。  国民健康保険について詳しく知りたい場合、まずは下記サイトをご参照ください。

参考:国民健康保険制度 |厚生労働省

会計ソフトを契約・銀行口座開設

フリーランスは、売上や報酬、経費などの記帳、すなわち経理業務を行うことになります。特に確定申告で青色申告を利用する場合には、複式簿記という方式で記帳することになるため、ある程度専門的な知識が必要です。ある程度経理を勉強しつつ、簡単に帳簿付けができる会計ソフトを選んで契約しておくと、経理業務が楽になります。  また事業用の銀行口座を作っておき、売上や支払いをその口座で完結できると、帳簿付けもしやすくなるのでおすすめです。

履歴書・職務経歴書・ポートフォリオを作成

クラウドソーシングやエージェントを利用する場合には、履歴書や職務経歴書が必要となります。これらの書類に自分の経歴をまとめておきましょう。エージェントを利用する場合は、履歴書や職務経歴書のテンプレートがもらえたり、書き方の相談や指導を受けたりできます。 クラウドソーシングやエージェント以外でも仕事を受けたい場合には、ホームページやブログなど誰でも参照できる場所に、ポートフォリオを作成しておくと便利です。

最後に|フリーランスエンジニアが高額案件を獲得するためには

フリーランスへの転向の準備が終わり、定期的に案件が獲得できるようになったら「収入を増やしていきたい」と思うようになる方もいらっしゃるかもしれません。正社員時代には勤務年数で少しずつ給料が上がっていったかもしれませんが、フリーランスとして働くとなると、勤務年数で報酬は上がっていきません。フリーランスでは常に、自己成長とチャレンジすることが求められます。

最後に、フリーランスとして年収を伸ばしていくためにはどのような事が求められるのか解説していきます。これからフリーランスを目指す方も、フリーランスとしてどのように働いていくべきかのイメージを掴むために、ぜひチェックしてみてください。

スキルアップ・業務の幅を広げる

専門的な知識が必要な案件は、高額報酬となる傾向にあります。新しい技術にチャレンジする、開発だけでなく開発チームのマネジメントなど上流工程を担う、業界知識を持つといったように、できることの幅を広げることが高額案件の獲得につながります。もちろんさまざまな案件を担当し、実務経験を積んでいくことが前提です。

人材不足の職種に挑戦する

開発だけでなく、データサイエンティストやセキュリティエンジニアなど、人材がより不足している職種に変更する方法もあります。いずれもエンジニアの経験が活かせる職種で、売り手市場である分、高額の報酬が期待できます。

スタートアップ企業やベンチャー企業の案件に挑戦する

スタートアップ企業やベンチャー企業の案件を狙っていくのもひとつの手です。アウトソーシングに慣れている会社は、ある程度発注金額が決まっているうえ、発注先となる外部のエンジニアにも候補があるため、単価は上がりにくいかもしれません。 スタートアップ企業やベンチャー企業は、フリーランスエンジニアへの相場が決まっていない可能性が高く、エンジニアから報酬額を提示できる場合もあります。

仕事内容の変更時や契約更新時に単価交渉を行う

案件進行中に要件が追加されて工数が増加するなど仕事の内容が変わるとき、あるいは契約の更新時は単価交渉を行えるタイミングです。どれだけ工数や負荷がかかっているかを提示できるように、普段から自分で負荷管理をしておくことが、ひいては報酬アップにつながります。

【大前提】自己分析をして自分の強みを知っておく

報酬アップのための行動をする前に、自己分析をして自分の強みが何か知っておくことが大切です。またITの世界は技術革新のスピードが速く、エンジニアは常に最新情報をチェックしておく必要があります。 トレンド情報を踏まえて、履歴書や職務経歴書、ポートフォリオは折に触れてアップデートしておきましょう。目に見える形にまとめると、自分が今なにをするべきかを把握することにもつながります。

まとめ

以上、エージェントの使い方からフリーランス向けの情報まで、まとめてご紹介しました。もしフリーランスエンジニアを目指している、あるいは目指しながらも躊躇しているのであれば、一度自分のスキルを棚卸してみるのはいかがでしょうか。スキルや経歴を履歴書や職務経歴書にまとめ、エージェントへ登録してみるだけでも、自分の大まかな市場価値を図ることができます。 人材不足のIT業界で、フリーランス向けの案件は数多くあります。売り手市場のうちにぜひ、理想の働き方ができるかどうか、検討してみてください。

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