Webエンジニアは、Webサービスの設計・開発・運用などを担うエンジニアです。現在ではほとんどの企業が自社のサイトを持っていて、ECサイトやモバイルアプリを提供している事業者も少なくありません。そのため、Webエンジニアには高い需要があります。
この記事では、Webエンジニアの将来性について詳しく解説します。未経験からWebエンジニアを目指す方法も解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
【例文あり】エンジニアの志望動機|書く際のポイントや具体例を解説
ITエンジニアに転職したいと考えたものの、未経験であるために、志望動機をどのようにかけば良いのか迷ってしまう方は少なくないでしょう。
ここでは、未経験者がITエンジニアを目指す場合に、どのような志望動機を書けば良いのか、そのコツを紹介します。未経験だからこそ志望動機でアピールしたいポイントや書いてはいけないNGな内容、そして企業タイプ別の例文も用意しているため、ぜひ参考にしてください。
ITエンジニアの志望動機
ITエンジニアの志望動機は、未経験であるからこそ、その内容は重要なものといえるでしょう。
まずは、志望動機に必要な要素とその詳細について解説します。
エンジニアの志望動機の書き方
エンジニアの志望動機では、基本的な3つの要素が必要です。
その要素とは、
- なぜIT業界を目指しているのか
- なぜITエンジニアを目指しているのか
- なぜこの企業に入りたいのか
であり、ここではこの3つの基本的な要素について、それぞれどのような内容を記載すれば良いのかを解説します。
なぜIT業界を志望したのか
ITエンジニア未経験からの転職を目指す場合、IT業界への正しい理解が求められます。このため、漠然としたイメージではなく、正しくIT業界について理解をし、その魅力を具体的に伝えることが重要です。
IT業界については、インターネット上の情報・専門誌・書籍など、さまざまな角度から理解しておきましょう。
なぜITエンジニアになりたいのか
「なぜITエンジニアの経験がないにも関わらず、チャレンジしたいのか」という理由を、企業の採用担当者に納得してもらえる理由を記載します。未経験でも活躍できるという、スキル面でのアピールも入れましょう。
ただし、「給与や待遇が良い」「勤務体系が良い」といった理由だけで終わらせないようにするのは避けましょう。
なぜその企業に入りたいのか
志望動機のなかでも、他の転職希望者に対して差別化が図れる部分ともいえ、企業側としても特に気になるポイントです。このため、しっかりと企業分析などを行い、企業についての理解を深めて、その内容を書きましょう。
たとえば、「企業理念や製品・サービスに共感した」「興味のある技術分野である」など、具体的な内容にまとめましょう。
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未経験者が志望動機でアピールできるポイント
未経験だからこそ、志望動機で採用担当者に対し、積極的にアピールすることが大切です。ここでは、ITエンジニア未経験者が志望動機でアピールしやすい4つのポイントについて解説します。
- 持っているスキル・知識をアピール
- エンジニアに向けた勉強法をアピール
- 持っている資格や取得したい資格
- 入社後、何を成し遂げたいのかアピール
持っているスキル・知識をアピール
ITエンジニア未経験とは、実務での未経験のことをいいます。そのため、実務経験はなくても、プログラミングの経験があれば、ぜひアピールしましょう。このときの注意点として、具体的なスキルやエピソードも記載すると、より相手に伝わりやすくなります。
たとえば、「iPhone向けにパズルゲームを開発。開発環境はmacOS(OS)にXcode(開発ツール)を導入し、Swift(プログラム言語)でプログラム開発を実施、iPhone実機にて動作確認を行う」などを書きます。
また、一般的なポータブルスキルについてアピールするのも効果的です。論理的思考力やコミュニケーション能力、問題解決能力などでアピールできるポイントがあれば記載しましょう。
エンジニアに向けた勉強法をアピール
未経験だからこそ、今、取り組んでいることをアピールすることも大切です。勉強法のアピールは、エンジニア未経験者でも学ぶ姿勢があるのか、どのような姿勢で学んでいるのかといった内容をアピールできます。
プログラミングや論理的思考力について学習している、プログラミングスクールなどに通っているなど場合は、その旨を記載します。ここでは、具体的に勉強している言語や利用している開発ツールなどを明記しましょう。
持っている資格や取得したい資格
ITエンジニアに関する資格を持っていることもアピールになります。資格を有しているということは、ITの知識をもっていることが証明できるためです。
このように資格は持っているだけでなく、取得を目指しているという場合もアピールになります。この場合、取得に向けてどのような勉強しているのか、現在までの学習の程度などを明記すると、より具体性が伝わります。
なお、エンジニア未経験の方におすすめの資格としては、「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」などです。
基本情報技術者試験は、2023年4月から通年化されました。このことを受け、今後ますます受験者の増加が見込まれます。そこで今回は、ITエンジニアとして理解しておくべき基本情報技術者試験の試験内容やメリット、合格率、受験までの流れについて解説していきます。
入社後、何を成し遂げたいのかアピール
入社し、具体的にどのようなことを成し遂げたいのか、アピールします。企業の持つサービスや製品に対して、具体的に技術的に貢献したいといった内容や新たなサービスや製品を生み出したいといった内容です。
ITエンジニア未経験の場合、自身で学習しながら成し遂げたい・貢献していきたい、といった前向きな姿勢が大切です。
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エンジニアが志望動機を書く際のNGポイント
志望動機を書くうえで、いくつかのNGポイントがあります。これらはITエンジニアへの転職に関わらず、書かない方が良い内容ですが、改めてNGポイントを確認しておきましょう。
- 使い回しはNG
- 現職、前職の不満
- 現職、前職での実績
- 将来起業したい
使い回しはNG
複数の企業に応募する場合、志望動機を使い回すことはやめましょう。当然、企業によって企業それぞれの理念、サービスや製品などがあるため、注意が必要です。
一方で、使い回せる部分もあります。たとえば、IT業界に関する内容や職種に関する内容、そしてこれまで学習してきたプログラム言語や学習方法などです。もし複数社への応募を行う場合は、固定できる部分とできない部分をわけて考え、効率的に志望動機を書きましょう。
現職・前職の不満
現在の職業について、不満をたくさん書いてしまうとネガティブな印象を与えてしまうためNGです。
たとえば、「働いても評価されない」と書いた場合、評価されないのは会社に貢献していないからだと思われてしまう可能性があります。また単純に「残業が多い」と書いた場合、もし採用しても残業が続いたら辞めるのかと思われる可能性もあるためです。
現職・前職での実績
前職や現職での実績は、仮に良いアピールポイントがあったとしても、書きすぎるのはNGです。一般的にこうした「これまでの実績」は、職務経歴書に記載する内容であり、志望動機に書く必要はありません。
一方で、これまでの経験において、職務経歴書には書けない内容を書く場合は問題ありませんが、あまり前職や現職での功績を書きすぎると自慢話になるため、注意しましょう。
エンジニアが保有するITスキルを記述した「スキルシート」は、完成度が高くなるほど、自身のスキルに見合った良い案件を獲得できる可能性が高まります。クライアントとのミスマッチを防止するための材料にもなるため、事前準備を十分に行い、精度の高いスキルシートを作成しましょう。
本記事では、スキルシートを作成する目的や実際の作成方法、より良いスキルシートを作成するためのポイントなどについて解説します。
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将来起業したい
企業は多くの場合、採用した人には長く会社にいてほしいと考えているため、将来独立や起業したいなどを志望動機でアピールすることはNGです。場合によっては採用担当者に「独立のためにこの会社で勉強するつもりなのか」と思われてしまいます。
一方で、入社後の独立を応援している企業では、採用に際して「独立したい」という気持ちがプラスに働く可能性もあります。しかし、基本的には志望動機に「起業」にまつわることを書くのはNGです。
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企業タイプ別・エンジニアの志望動機例文
実際にどのように志望動機を書けば良いのかイメージしていただけるよう、ここでは志望する企業タイプ別に、4つの例文を用意しました。志望動機を書く際に参考にしてみてください。
サービス提供会社向け志望動機の例文
貴社のエンジニアとして新たなサービスを開発し、顧客の業務効率化に貢献したいと思い、貴社を志望いたします。現在、旅行会社で予約の受付などを担当しており、業務で旅行の予約システムに触れる機会が多くあります。システムの個人情報の取り扱い、各部署との情報共有のしやすさなどの観点から、システムやサービスの仕組みそのものに興味を持ちました。
その中で、貴社のWebサービスは業務効率化の点で使用しやすく、他にも多くのサービスを提供している点に魅力を感じ、ぜひエンジニアとしてサービスの発展や拡充に貢献したいと考えました。
エンジニアとしては未経験ですが、独学でWebサーバーを構築し、そのうえでPHP、MySQLを用いたWebアプリケーションの開発を行っています。これまでのサービス利用者としての経験を活かした、新しいシステムを構築したいと考えています。(370字)
ITベンチャー向け志望動機の例文
エンジニアとして便利な社会の実現に貢献したいと考え、貴社を志望いたします。私は●年間営業職に携わり、貴社のデスクトップアプリケーションを利用させていただきました。そこで、他の貴社サービスについて調べたところ、立ち上げから間もないところから、次々と新しいサービスを展開していることを知り、どのサービスも利用しやすい点に驚きました。
私は常により便利な社会を実現したいと考えており、貴社が社会を便利にするサービスを数多く展開していることから、エンジニアとして貢献したいと思いました。
昨年の夏より、独学でVisual Studio+.NETでのプログラム開発に挑戦し、今ではWindows向け●●●●アプリケーションなどを開発できるようになりました。エンジニアとしてシステム開発に携わり、便利な社会に貢献していきたいと考えています。(362字)
未経験向け研修のある会社向け志望動機の例文
私はスマートフォン向けアプリの開発者を目指し、プログラミングスクール●●●●▲▲▲▲コースに通っています。他にも基本的なITスキルを身につけるため、ITパスポートの取得を目指し、学習しています。その中で、貴社の実務経験を積めるという研修制度に魅力を感じたため、貴社を志望いたします。
貴社に入社後は、機能追加のスピード感があるスマートフォンアプリの開発で貴社に貢献したいと考えています。そのため、入社後も研修を受けるだけでなく、技術面でのスキルアップを目指して学習を続けてまいります。
そして、研修制度で得た知識を活かし、貴社の新たなサービスやアプリケーションにおいて、貢献していきたいと考えております。(300字)
アプリ制作会社向け志望動機の例文
広告代理店にて広告デザインに携わり、お客様の心をつかめるよう、日々流行や社会の動きを追っておりました。その中で、貴社の提供するスマートフォン向けアプリ●●●●が大きな話題を呼び、興味を持ちました。
アプリを利用する中で、どのような仕組みで動いているのかに学習し、開発環境を整えてSwiftでコーディングしたプログラムを実機で動作できるまでになりました。
そして、この度、貴社が新たなアプリをリリースすることと未経験の開発者を求人されていることを知り、応募させていただきました。実務経験はありませんが、持ち前の学ぶ意欲を活かし、早く技術を自分のものにして、貴社に貢献したいと考えています。(291字)
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まとめ
ITエンジニアを目指す未経験者にとっては、志望動機がとても重要な意味を持ちます。志望動機には、「なぜIT業界を目指すのか」「なぜITエンジニアになりたいのか」「なぜその企業を志望するのか」といったことを明確に書き、採用担当者に伝えましょう。
このとき、持っているスキルや知識、ITエンジニアになるために行っている勉強法や資格といった、自己アピールを記載することもポイントです。
そして入社後に、どのようなことを成し遂げたいのかを、明確に伝えることも大切であるため、志望動機を書く前に、まず自分が入社した後のイメージを膨らませてみるのも良いでしょう。