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未経験から女性エンジニアに転職するメリットは?現状や課題も解説

更新日 2023/12/22

女性エンジニアの割合は、他の職種に比べ少なめです。しかし女性だとエンジニアになるのが難しいわけではなく、むしろ現在では未経験歓迎の求人倍率なども上がっています。女性エンジニアの年収は女性の平均年収としても高く、専門職のため注目も集めています。女性エンジニアにつきものの課題も含め詳しく解説していきます。

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女性エンジニア

女性エンジニアはなぜ少ないのか

エンジニアの中で女性が占める割合は、他の職種に比べ少なくなっています。その理由には長時間労働や、女性はエンジニアに向いていないという思い込みなどがあげられます。しかし、エンジニアは高収入が見込め、手に職を求める女性が増えてきたことから女性エンジニアは今後増えていくと考えられています。

ここからは、現在の女性エンジニアが少ない理由を解説していきます。

女性エンジニアは全体の約20%しかいない

2021年の情報サービス産業協会の基本統計調査によると、全ITエンジニアのうち女性の割合は21.9%です(※1)。2015年に経済産業省が発表した「IT人材を巡る現状について」では、女性の割合は13%ほどだったため、女性エンジニアは増えているという見方もできます(※2)。しかし、他業界では4割以上が女性である職種も多く、IT業界では2割弱と考えれば、女性はまだまだ少ないというのが現状です。

※1参考:一般社団法人情報サービス産業協会「2021年版 情報サービス産業 基本統計調査」
※2参考:経済産業省「IT人材を巡る現状について(データ編)平成27年1月」

女性エンジニアが少ない3つの大きな理由

エンジニアに女性が少ない理由は大きく分けて3つあります。

  1. 男性社会でのふるまいを求められる
  2. 女性は論理的思考が苦手という思い込みがある
  3. 長時間労働が多い

それぞれ詳しく解説します。

男性社会でのふるまいを求められる

女性エンジニアの比率が低いということは、業界のほとんどは男性で占められているということです。自然と男性社会になり、上司は女性社員の扱いに慣れていない場合があります。パワハラやセクハラにならないよう慎重になるあまり、どの程度業務を任せればいいのか、どのように指導すればいいのか迷ったり、重要な案件は男性エンジニアを優先して任せたりということが起こり得ます。

取引先など仕事の関係者にも、エンジニアは通常男性であるという思い込みがあり、担当に男性エンジニアを指名することもあります。その結果、女性エンジニアは過剰に特別扱いされたり、簡単な作業しか回ってこなかったりということが発生します。ときには雑務や事務作業など、本来の仕事とは関係のない作業を任されてしまうこともあります。

女性は論理的思考が苦手という思い込みがある

エンジニアなどIT職には論理的思考が必要です。世間一般では、女性は論理的思考が苦手であるという俗説が広まってしまっています。企業内にそのような考えの人がいると、なかなか女性を受け入れる風土が定着しません。

また、経済協力開発機構(OECD)の発表した「図表で見る教育2021年版」では、日本における大学などの新規入学者で工学、製造、建築といった理系を専攻する女性は16%と、OECD加盟国で最下位でした(※)。女性は理系に向かないと、もともと諦めてしまう女性も多いと考えられます。しかし、女性にも理系に強い人は多く存在し、女性は直感や感情で動くというのは思い込みにすぎません。

※参考:OECD報告書「図表で見る教育2021年版」

長時間労働が多い

IT業界は一般的に長時間労働が多く、国も問題視しているほどです。納期が厳しく、間に合わせるために残業や休日出勤ありきの仕事が横行しているためです。

女性は結婚や出産などでライフステージが変わり、家庭に時間を取られることが多くあります。また、デジタル技術は日進月歩で進んでおり、継続してレベルの高い仕事を行うためにはITスキルを磨くための勉強もかかせません。

このように女性は仕事のためだけにさける時間が少ない傾向にあり、結果的に能力があっても仕事を離れざるを得ないケースが多いのも現状です。

※参考:厚生労働省「IT業界の長時間労働対策について」

これから女性エンジニアは増えていくと考えられる

女性エンジニアはまだまだ少ないですが、これからは増えていくと考えられています。その理由として以下の4つがあげられます。ひとつずつ詳しく解説します。

  1. 手に職を目指す女性が増えてきた
  2. 高収入が見込める
  3. 女性活躍推進法など理解が広まってきた
  4. 求人倍率や就業者数も増えている

手に職を目指す女性が増えてきた

NHKと労働政策研究・研修機構が共同で行った調査によると、2020年4月以降コロナ禍により失業、離職など仕事に影響が出た割合は男性が18%、女性が26%でした。このように職を失ってしまう可能性が高まった現在、これからのキャリアに不安を感じている女性も増えています(※)。

そこで専門的な知識や資格を取得することで収入を増やしたり、離職した際も他社で活かせたりできるスキルを身に付けたいと思う女性が多くなっています。

※参考:「【データで見る】新型コロナ 働く女性への影響は」

高収入が見込める

転職サイト「女性の転職・求人情報 Woman Career by doda」による2022年の調査では、女性エンジニアの平均年収は389万円です。女性の平均年収は347万円となっており、エンジニアの平均年収は女性の平均年収を上回る水準です。

ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーなどの場合、平均年収が400万円を超えることも珍しくありません。他業種よりも高収入が見込める可能性が高いため、しっかり収入を得たい女性がエンジニアを選択肢に含めるようになっています。

参考:「女性の平均年収ランキング 職種別【最新版】」

女性活躍推進法など理解が広まってきた

2016年4月に施行された「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(通称:女性活躍推進法)」は、多くの女性が活躍することを目的に制定されました。男性社会であったIT業界にも女性を多く登用するように、国は促しています。

現代では、年齢・性別・人種など多様な価値観を取り入れるダイバーシティへの取り組みは、企業のイメージアップにもつながります。優秀な人材を集めやすくなるため、多様な人材が働きやすい環境を整える企業も増えてきました。女性に関しては、特に産休や育休など福利厚生を手厚くするなどがあげられます。

求人倍率や就業者数も増えている

転職サイト「女の転職type」が2021年に発表した「2021年女性の転職市場レポート」では、職種別転職求人倍率はエンジニア職がコロナ禍前とくらべ111.6%上昇しました(※)。エンジニアの採用ニーズは高い状況にあります。

同サイトで、2018年と2020年を比較すると、エンジニア職の応募数は3倍近くも多くなっています。加えて、多様性を求められる近年、システム開発の現場でも女性目線のアイディアが重要視されつつもあります。女性エンジニアは求人も求職も増加傾向にあるということが分かります。

※参考:「【2021年女性の転職市場レポート】」

女性エンジニアになる3つのメリット

女性がエンジニアになるメリットは様々ありますが、主な3つを詳しく紹介します。

  1. 働き方が選べる
  2. 復職・再就職しやすい
  3. 仕事内容に男女差がない

働き方が選べる

仕事内容や種類にもよりますが、基本的にエンジニアはパソコン1台あればどこでもできる仕事が多いです。そのため場所を選ばずに作業することが可能です。リモートワークを導入している企業も多く、自宅などで働くこともできます。

また、IT業界では納期までに成果物を仕上げることが目標であることが多く、作業する時間帯には縛りがない企業も多くあります。そのため時短勤務やフレックス制を取り入れている企業も多く、時間の使い方を比較的自由に決めることが可能です。家庭を持つなど、ライフステージが変わってからも続けやすいメリットがあります。

復職・再就職しやすい

女性が働く上で無視できないライフイベントが出産や育児です。長く職を離れる場合もあるでしょう。新たに仕事を探す必要が生じたり、以前のように長く働けなくなったりと不安もつきものです。

しかしエンジニアは知識や技術が必要な専門職であり、仕事内容は年齢に左右されることがありません。そのため一時的に仕事を離れても、復職しやすい可能性があります。同じ会社に復帰できなくとも、経験とスキルがあれば別の会社も探しやすいため、再就職先も見つけやすいメリットがあります。

仕事内容に男女差がない

エンジニアの本質的な仕事内容は知的労働であり、肉体労働と違い男女差はありません。IT業界全体で実力主義の慣習があり、評価制度も男女差が少ないことが多いです。年齢性別に関係なく、期限内に良いシステムを開発するスキルがより高く評価されます。

スキルアップすれば男性エンジニアに限らず活躍でき、重要なプロジェクトを任されることもあります。努力次第で収入アップやキャリアアップを目指すことも可能です。

女性も未経験からエンジニアを目指せる

現状、理系の道に進む女性は少数派ですが、文系出身であってもエンジニアを目指すことは可能です。エンジニアには高度な数学の知識が必要と思われがちですが、実際は文系出身者でも勉強すれば対応できる仕事内容が多いです。またIT業界は人材不足が問題視されており需要があるため、未経験でも飛び込みやすい傾向があります。

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学ぶチャンスが増えている

エンジニアになるには、ソフトウェアの知識やプログラミング言語などを学ぶ必要があります。現在は初心者向けのプログラミングスクールも多くあり、未経験からでも学べる環境は整っています。

また、国の助成金や補助金を利用して学ぶことができる場合もあります。例えば「教育訓練給付制度」では、厚生労働省が認定するプログラミングスクールの講座を受講することで、「専門実践教育訓練給付金」の受給対象となり訓練は受講料の最大70%が給付されます(※)。補助金を利用することで、金銭的な負担を少なくしながらスキルを身に付けることも可能です。

※参考:教育訓練給付制度|厚生労働省

IT人材は不足しているため需要がある

IT技術が進歩し続け、急速に生活に浸透している先進国において、エンジニアの需要はますます高まっています。しかし需要に対して人材が不足しており、エンジニア不足を解消するために、採用の枠を未経験者まで広げている企業も多くあります。

また、IT業界は女性が少ないため、女性雇用率を上げるために女性を積極的に採用する企業も増えています。エンジニア未経験の男性より、女性が優先して採用される可能性も大いにあります。

コミュニケーションスキルを活かせる

エンジニアは一人で作業する場面が多いように思われがちですが、実際には多くの人とのやり取りが発生します。特に大規模なプロジェクトは数十人で対応することもあるため、コミュニケーションスキルが重要になってきます。社内の連携だけでなく、クライアントとの打ち合わせなど、コミュニケーションを取る場面は多くあります。

女性に多い職種であるサービス業や事務職は、接客や電話応対などさまざまな人とコミュニケーションを取ります。エンジニアとしては未経験でも、前職で培ったコミュニケーションスキルを活かせれば、プロジェクトをスムーズに進めていけます。

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女性エンジニアを取り巻く課題

女性がエンジニアとして働く場合、残念ながら良いことばかりではないのが現状です。女性が少ない業界特有の課題もあります。代表例の3つを解説します。

  1. 管理職になることは難しい
  2. 女性特有の悩みに理解を得られにくい
  3. 仲間が少なく孤独感を抱えやすい

管理職になることは難しい

日本における女性の管理職が少ないのは、エンジニア職に限ったことではありませんが、さらにハードルが高いと言えます。もともと女性が少ないためロールモデルがおらず、取るべき対応が分からなかったりキャリアの先が見えづらかったりするためです。

前例がないことを行うのは、日本の企業においてなかなか難しいことであり、女性のキャリアアップの妨げになっています。少しずつ女性の管理職も増えてきましたが、女性を対象とした教育体制はまだまだ整っておらず、絶対数が圧倒的に少ないのが現状です。

女性特有の悩みに理解を得られにくい

エンジニア業界は、上司が男性であることが多いため、女性特有の悩みの理解を得られにくいということがあります。例えば生理や妊娠中の体調不良を言い出しづらい、休みが取りづらいなどがあげられます。また、悪気なく服装や外見をからかわれるなど、男性が無意識に行うセクハラにさらされることもあります。

仲間が少なく孤独感を抱えやすい

女性が職場に少ないため、悩みを分かち合える仲間がいないことも課題のひとつです。気軽に会話できる相手が少ないと、心細さや孤独感を抱えてしまいます。その状態が続くと、委縮し仕事の相談も遠慮してしまいミスにつながりかねません。

職場の不満を吐き出せないことはストレスになり、精神的な辛さを抱えこんでしまう可能性も考えられます。しかしながら、先述した通り近年は女性に理解を示す企業も増え、女性エンジニアも増加傾向にあり、課題は徐々に解消されつつあります。

女性エンジニアが企業を選ぶポイント

女性がエンジニアになる場合、以下の4つの点に着目し、自分に合っている企業か見極めましょう。

  1. 研修制度があるか
  2. 福利厚生が充実しているか
  3. 評価制度が平等か
  4. フリーランスを選ぶ方法もある

研修制度があるか

未経験で入社する場合、成長できる環境が整っているかは重要です。研修制度があり、段階的に専門スキルを身に付けていけるか確認すると良いでしょう。最初は簡単なプログラムを使うところからスタートし、徐々にシステム開発に携わるなど自分が成長できる環境かどうか確認することが大切です。

福利厚生が充実しているか

産休や育休制度などの福利厚生がしっかりしているか確認することも大切です。取得率が高いかどうかも確認すると良いでしょう。特に、産休後に復帰でき、女性が長く働きやすい環境かどうかは調べておくと安心です。他にも、休日が取得しやすいか、残業が少ないかなど、勤務状況を調べるのも有効でしょう。

評価制度が平等か

エンジニアは仕事内容に男女差がなく、評価も平等のことが多いというメリットがあります。ただ男性社会のため、年功序列や男性優位の評価基準が残っている企業も一部あるのが現状です。女性管理職は特に少なく男性しかいない企業もいまだ多いです。特にキャリアアップを目指したい場合は性別に関係なく評価してもらえるか、女性管理職の比率はどのくらいかを確認しておくことが重要です。

フリーランスを選ぶ方法もある

エンジニアは必ずしも企業に就職しなければなれないわけではありません。専門職のため、スキルがあればフリーランスになることも選択肢のひとつです。現在はフリーランス向けのエージェントもあり、それを利用して安定的に仕事を継続することも可能です。

フリーランスであれば仕事の量も自分で決められるため、仕事の時間をコントロールできます。育児が大変な時期や、収入よりもプライベートな生活を優先したい場合などは特に良い方法です。また、フリーランスとして身に付けたスキルを使って、大きな企業に転職することも夢ではありません。

まとめ

IT業界は男性の割合が多く、女性エンジニアには職場環境や出世など、まだ課題もあります。しかしながら女性平均より高い年収や仕事内容の差がないなどメリットも多く、求人も女性に門戸が開かれています。未経験でもスキルを身に付ければ転職できるため、プログラミングスクールや書籍で学び始めてみるのも良いでしょう。

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