フロントエンドエンジニアはユーザーが実際に触れる「Webサイト」の部分を設計、制作するエンジニアです。まだカテゴライズされてから日が浅く、フロントエンドエンジニアはサイト設計からWebデザイン、サイトコーディングまでの広大な範囲を担っております。
よく対比されるバックエンドエンジニアと比較しつつ、年収、仕事内容、キャリアアップのために必要なスキル情報を解説します。
将来を見据えたキャリアプランを立てる際の参考となれば幸いです。
フロントエンドエンジニアとは、Webサイトのデザインを担当するITエンジニアのことです。そして、フリーランスとして働ける職種として注目を浴びています。
この記事ではフリーランスのフロントエンドエンジニアとして活躍するのにすべきことや実際の案件獲得方法について詳しく解説します。
独立を目指すフロントエンドエンジニアの方が押さえるべき内容が詰まっているので、最後までご覧ください。
フロントエンドエンジニアとは、Webサイト・アプリケーション開発における見た目(デザイン)の設計を担当するITエンジニアのことです。
具体的には、ユーザーに合わせたデザイン制作やユーザーインターフェース(UI)やユーザー体験(UX)などの付加価値を加えることに特化したソフトウェアエンジニアを指します。
では、フロントエンドエンジニアの仕事内容や必要なスキル、気になる将来性について見ていきましょう。
フロントエンドエンジニアの具体的な仕事内容は、以下のとおりです。
フロントエンドエンジニアと聞いて、最初にイメージする仕事内容は「デザインやUI/UXの設計や実装」ではないでしょうか。とくにスマートフォンやタブレットが普及した現代において、クロスデバイスでWebサイトを閲覧するのは当たり前です。
そして、フロントエンドエンジニアには、どのような端末にも対応したレスポンシブデザインのスキルが求められるようになりました。
また、Webサイトやデジタル広告のデザインにとどまらず、ユーザーインターフェース(UI)やユーザー体験(UX)などユーザーがより使いやすく、理解しやすい設計をしなければいけません。
たとえば、ユーザーニーズを満たす情報へ最短で辿り着けるように、ナビゲーション機能や動作を促すデザインが取り入れられるような設計にすることが挙げられます。
デザインだけでなく、最適化されたテキストでのコーディングもフロントエンドエンジニアの仕事になります。
コーディングとはプログラミング言語を使い、ソースコードを記録する技術です。インターネットへの指示書であり、フロントエンドエンジニアには「HTML・CSSなどの静的言語」や「JavaScript・jQueryなどの動的言語」が求められます。
最適化されたテキストでコーディングを行うとWebサイトやアプリケーションの動作環境の質を高め、ユーザーにストレスなくユーザー体験(UX)の提供ができるでしょう。
Webサイトやアプリケーションは、フロントエンドエンジニアだけでは開発できません。
フロントエンドエンジニアが設計したデザインをユーザーが問題なく使うためには、システムやサーバー全般を担当するバックエンドエンジニアの協力が不可欠だからです。
Webサイトやアプリケーションの開発はプロジェクトで行われることが多く、他業種と円滑なコミュニケーションスキルが求められるでしょう。
バックエンドエンジニア以外にも、PM(プロジェクトマネージャー)やPL(プロジェクトリーダー)などのメンバーとも協力する必要があります。
フロントエンドエンジニアに求められるスキルは、以下のとおりです。
専門性は高い一方で、Web開発に関して広範囲の業務を担う仕事であるといえます。
とくに近年WordPressに対する世界的な需要が伸びつつあり、日本のCMS市場においては「82.4%(※)」とかなりの高水準です。そのため、Webサイトを作るなら必ずと言って良いほどWordPressの知識が必要になります。
WordPressを扱うにはPHPやCMSの知識がないと、フリーランスになった際に案件獲得で困る可能性があります。
※参考:Usage Survey of Content Management Systems broken down by Content Languages
フリーランスエンジニアの案件紹介サービスTECH STOCKには、フロントエンドエンジニア案件が多数ございます。スキルや希望にマッチする案件をご紹介、即アサインも可能です。フリーランスになって年収アップを狙うならTECH STOCKにお任せください。
TECH STOCKはフリーランス・ITエンジニアのための案件紹介サイトです
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フロントエンドエンジニアの将来性は高いと言えます。
なぜなら、UI/UXに設計されたWebサイトやアプリケーションの需要が高まっているからです。
Webサイトやアプリケーションの使いやすさ、理解しやすさは、企業のCV(コンバージョン)に直結する重要な要素になります。自社のプレゼンスを視覚的・感覚的に伝えられると、商談や集客がスムーズに行えるでしょう。
また、クロスブラウザ対応のためのレスポンシブデザインによる設計スキルは、今後も必要とされるスキルの一つです。
ユーザーがどのような端末で閲覧しても、ストレスなく使えるWebサイトやアプリケーションの設計ができるフロントエンドエンジニアは重宝されるでしょう。
一方で、デザインの設計や開発は流行り廃りが早く、常に新しいスキルをキャッチアップして実装しなければいけません。新しい知識やスキルを常に取り入れて、仕事に反映できる柔軟さがないと、フロントエンドエンジニアとしてキャリアアップし続けることはできません。
フロントエンドエンジニアの平均年収について詳しく見ていきましょう。
フロントエンドエンジニアはユーザーが実際に触れる「Webサイト」の部分を設計、制作するエンジニアです。まだカテゴライズされてから日が浅く、フロントエンドエンジニアはサイト設計からWebデザイン、サイトコーディングまでの広大な範囲を担っております。
よく対比されるバックエンドエンジニアと比較しつつ、年収、仕事内容、キャリアアップのために必要なスキル情報を解説します。
将来を見据えたキャリアプランを立てる際の参考となれば幸いです。
正社員のフロントエンドエンジニアの平均年収は「598万円」、派遣社員の平均時給は「2,223円」、アルバイト・パートの平均時給は「1,201円」(※1)です。
日本の平均年収が「約461万円」(※2)であるのと比較すると、高給であることがわかります。
ただし、ITエンジニアは残業や拘束時間が長く、諸手当が加算されているため、平均年収が高いことも知っておきましょう。
※参考1:求人ボックス(フロントエンドエンジニアの仕事の年収・時給・給料)2023.3.24時点
※参考2:国税庁(平均給与)
フリーランスのフロントエンドエンジニアの平均年収は不明です。
その理由は、以下のとおりです。
フリーランスエンジニアの年収は、その人のスキル次第で大きく変動します。エンジニアとしてのハードスキルに加えて、営業やコミュニケーション・マネジメントなどのソフトスキルがあれば、より高単価で優遇された案件を獲得することができ、年収も高くなるでしょう。
また、経済産業省が認定する情報処理技術者(※)のような国家資格を保有していると、市場価値の高いエンジニアとして重宝されます。
これらエンジニア向けの資格については「ITエンジニアの年収は低い?理由や高年収を目指すポイントとは」の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
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これからフリーランスのフロントエンドエンジニアを目指す方の中には、無事に案件獲得できるか不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの章では、フリーランスのフロントエンドエンジニアにおける案件の傾向について詳しく解説します。
フリーランスとして参画できるフロントエンドの案件やプロジェクトは増えてきています。
その理由として、企業に「ジョブ型」という考えが浸透しつつあるからです。
ジョブ型とは、従来のように社内でスキルを高めて優秀な人材を育成するのではなく、最初からスキルのあるエンジニアへ依頼する方法になります。そして、その際に依頼するのがフリーランスのITエンジニアです。
ジョブ型を採用すると企業側は、人件・教育費の削減やクオリティが担保された納品物の確保などさまざまなメリットがあります。
また、フリーランスのフロントエンドエンジニアにとってもスキル次第では高単価案件を獲得できる点は魅力的でしょう。参画させてもらったプロジェクトでクライアントや企業に気に入ってもらえれば、継続依頼のチャンスです。
Web開発の需要が高まったことで、フリーランスのフロントエンドエンジニアの案件も増えたと考えられます。
コロナウイルスが流行して自宅で過ごす時間が増え、消費行動のオンライン化が進んだからです。
総務省(※)は『新型コロナウイルス感染症拡大により、感染症対策として人との接触を減らすことが推奨されていたこと等を背景とし、オンラインでの商品注文・購入、インターネットでの動画視聴などの自宅で消費できる「巣ごもり消費」が伸びており、消費行動に変化が生じている』と述べています。
その結果、Webサイトやアプリケーションなどのオンライン集客の需要が高まりました。企業側もWebサイトやアプリケーションの立ち上げやリニューアル、機能の追加などを行い、適宜アップデートを重ねています。
需要が高まっているフロントエンドエンジニア業界ですが、必要とされる人材、不要な人材が明確に線引きされつつあるのが現状です。
近年、ノーコードやAIによる自動Webサイト作成ツールの普及に伴い、HTMLやCSSをはじめとするプログラミング言語を不要とするWebサイト制作が可能になりました。その結果、コーディングスキルの希少性が下がり、フロントエンドエンジニアは別の部分で市場価値を高めなければいけません。
そこでUI/UXの提案力がフロントエンドエンジニアの新たな強みとして考えられるようになりました。Webサイトやアプリケーションに訪れたユーザーが直感的に使いやすく、価値のある体験を通した結果、コンバージョンできる設計の提案ができると重宝されるでしょう。
そして、ユーザー目線の仕事ができるフロントエンドエンジニアの需要は、今後も高まっていくことが予測されます。
ノーコードや自動AIツールなど技術革新の激しいエンジニア業界において、最先端技術を取り入れた高単価な案件が増えています。そして、フリーランスのフロントエンドエンジニアには、最先端技術への対応が求められるようになりました。
フリーランスだと誰にも教えてもらえないため、勉強会やエンジニア仲間との情報共有が重要になります。学んだ最先端技術をインプット・アウトプットして実践的なスキルにつなげ、どのような案件であっても対応できなければ、エンジニアとしての市場価値は下がる一方です。
また、ノーコードや自動AIツールなどの最先端技術をいち早く取り入れられれば、自身の業務の効率化や生産性の向上を目指せるメリットもあります。
日頃から自身のキャリアパスについて考え、キャリアアップするために何が必要かを考える思考も必要になるでしょう。エンジニアのキャリアアップについては「【技術者向け】ITエンジニアのキャリアアップ方法と事例17選」で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
AIが普及することにより、人間の仕事が少なくなることが懸念されています。しかしAIが新しく作業をすることで新しく生まれる仕事があります。本記事では、アメリカのITサービス大手のコグニザントという会社が出版した「What to do when machines do everything」という本で紹介されていた新たに生まれる仕事をご紹介します。
\AI時代に活躍するためのスキルを紹介!/
フリーランスのフロントエンドエンジニアの案件数は多く、業務内容も多種多様です。
この背景には、以下の影響があると考えられます。
ただし、ある程度のスキルがないとスムーズに案件獲得するのは難しいでしょう。その理由として、企業がフリーランスに依頼する目的は「即戦力の補充」だからです。
フリーランスのフロントエンドエンジニアになると、デザインやコーディングスキルだけでなく、UI/UX・レスポンシブ・最先端技術への対応も求められます。
また、案件の多くはプロジェクトメンバーとしての参加です。そのため、採用先やクライアントとの人間関係やコミュニケーションがスムーズにできるソフトスキルなども、フリーランスを続ける上で必須になるでしょう。
フリーランスのフロントエンドエンジニアとして新たな付加価値が提供できると、今後も案件獲得に困ることはありません。
フリーランスになる前は、本当に案件獲得ができるか不安です。
フロントエンドエンジニアが独立後に案件獲得をするための3つの方法について、心理的ハードルが低い順に解説します。
退職する会社から受注するのが最も安心でき、心理的なハードルも低いでしょう。
なぜなら、仕事内容の変更が少なく、職場の人との関係性も出来上がった状態で受注できるからです。
慣れ親しんだ元職場の人なら円滑に意思疎通を行うことが期待できます。業務の進め方やその人の癖など細かい部分にまで配慮して仕事ができるため、お互いスムーズに仕事ができることがメリットです。
ただし、退職する会社に何かしらの不満があると、長く付き合っていく取引先としては向いていません。
そのため、会社との関係性をできる限り良好に保ったまま退職しておく方が良いでしょう。
クラウドソーシングサイトを活用して、新規顧客の獲得をする方法もあります。
ただし、独立直後は実績が少なく、案件によっては未経験のスキルを含む場合もあるため、案件獲得は難しいことが予測されるでしょう。
クラウドソーシングサイトで案件を獲得するための方法として、実績作りを兼ねて自身のポートフォリオサイト制作や、知人経由での案件獲得がおすすめです。
また、クラウドソーシングサイトでは、1つの案件に何十〜何百人も応募します。優良案件は人気であり競争率も高いため、実績がないと採用自体が難しいでしょう。大勢の中で埋もれないように、自分だけの強みやスキルを習得しておくことも必要です。
エンジニアが保有するITスキルを記述した「スキルシート」は、完成度が高くなるほど、自身のスキルに見合った良い案件を獲得できる可能性が高まります。クライアントとのミスマッチを防止するための材料にもなるため、事前準備を十分に行い、精度の高いスキルシートを作成しましょう。
本記事では、スキルシートを作成する目的や実際の作成方法、より良いスキルシートを作成するためのポイントなどについて解説します。
\エンジニアのセルフブランディングのポイントを紹介!/
直営業で取引先を新規開拓する方法もあります。
ただし、会社員時代にフロントエンドエンジニアとして働いていた方のほとんどは、営業活動の経験がありません。その上、対面で自分を売り込むのはハードルが高いのではないでしょうか。
一方で新規開拓できれば、自分だけのお得意様を作ることができます。また、スキルが認められれば継続案件や他のクライアントを紹介してもらうことも可能です。直案件であるため、高単価案件の期待もできます。
ハードルが高い分、参入するライバルも少ないことが直営業の最大のメリットでしょう。
個人で営業をしていくとなるとプレゼン資料やポートフォリオの作成、営業先とのアポイントメントなど時間や手間がかかります。とくに独立直後は手続きや帳簿の記述など、仕事以外にもしなければいけないことだらけです。
「営業を効率化したい」「安定的に仕事を受注したい」と考えたならエージェントを利用してみましょう。
そこで以下の3つのエージェントを紹介します。
独立直後で大変な時期だからこそ、エージェントを利用して少しでも負担を減らすことも必要です。
Tech Stockは、直請けや高単価、上場企業案件を多数有するフリーランス・ITエンジニア向け案件紹介サービスです。月額報酬80万円以上の高単価案件が多数を占めます。
高待遇案件を獲得するのが難しいフリーランス・ITエンジニアの方におすすめできるエージェントです。
基本情報は以下の表をご覧ください。
TECH STOCKの基本情報(※) | |
運営会社 | INTLOOP株式会社(イントループ株式会社) |
公開案件数案 | 約8,000件(令和5年3月現在) |
非公開案件数 | 非公開 |
対象地域 | 全国 |
利用料金 | 無料 |
全登録者数38,000名以上、案件を紹介して20年の実績を有しており、業界最速水準の翌月15日払い、アサイン後のフォローアップ、税理士や社労士の紹介など、案件紹介以外のフォローが充実している点も魅力です。
\フロントエンドエンジニア案件多数!/
※参考:TECH STOCK
大手クラウドソーシングサイトである株式会社クラウドワークスが運営するCrowdtechは「リモートワーク」や「週3日勤務」など、フリーランスエンジニアの働き方にマッチしたお仕事を紹介するエージェントです。
基本情報は以下の表をご覧ください。
クラウドテックの基本情報(※) | |
運営会社 | 株式会社クラウドワークス |
公開案件数 | 約14,000件(令和5年3月現在) |
非公開案件数 | 非公開 |
対象地域 | 全国 |
利用料金 | 無料 |
クラウドテックのメリットは、未経験から経験が浅いエンジニアでも受注できる案件が豊富な点です。案件の「約97%」がリモート中心であり、場所や時間に囚われない働き方ができます。
とくに、独立直後や副業からエンジニアを始める方にオススメです。
※参考:Crowdtech
案件数や利用者数の多さで定評のあるレバテックフリーランスは、レバテック株式会社の運営するITエンジニア専門のエージェントです。
基本情報は以下の表をご覧ください。
レバテックフリーランスの基本情報(※) | |
運営会社 | レバテック株式会社 |
公開案件数 | 約48,000件(令和5年3月現在) |
非公開案件数 | 非公開 |
対象地域 | 関東・東海・関西・九州 |
利用料金 | 無料 |
利用者の平均年収も876万円と高水準であり、高単価案件をを狙いたい方にオススメのエージェントです。
※参考:レバテックフリーランス
フロントエンドエンジニアになるための4ステップについては、以下の図解をご覧ください。
では、具体的な内容についてステップごとに解説します。
独立後は納品までの全責任を一人で負うことになります。そのため、取引先へ迷惑をかけないためにも、どのような状況であっても問題解決していけるだけのスキルが必要になるでしょう。
会社員であればフロントエンドエンジニアに関する専門的な業務に集中するだけで問題ありませんでした。しかし、独立後はより専門範囲を広げるとともに、営業や経理など全て自分で行わなければいけません。
たとえば、フリーランスになると業務委託という形で仕事を受注します。依頼する取引先の思いとしては、フロントエンドのこと以外にもサーバーやドメインなどサーバーサイドに関する知識があるITエンジニアの方が依頼しやすいと考えるのが当然です。
他にも円滑に仕事をするためのコミュニケーションスキルや自身を売り込む営業力も必要になるでしょう。また、独立後は、所得税の申請や社会保障の手続きなど経営・経理に関する業務も全て一人でしなければいけません。
そのため、独立前にフリーランスとして稼働するためのスキルを身につけておく必要があります。
フリーランス案件の進め方に慣れておくことも大切です。
会社員であればフロントエンドの仕事だけに専念すれば問題ないですが、フリーランスになるとそうはいきません。企業以外だけなく、ITに疎い個人が取引先になることも多々あります。
Webサイト制作の案件を受けると、サーバー設定など本来バックエンドエンジニアが行う業務が含まれることもあるでしょう。そこで幅広い知識とスキルを駆使しながら、プロジェクトを臨機応変に進めていけるスキルが求められます。
また、上司や同僚もいないため、何かあってもすぐ相談できる人もいません。だからこそ、会社員時代に相談相手を作っておくことも、フリーランスとして生きていく上で重要になります。
働き方改革の一環で、働き方の自由化を進めるべく、政府もフリーランス向けに法整備を検討するなど、新聞でもフリーランスという言葉が目立つようになりました。それに伴いフリーランス人口は1122万人※と前年比で5%増加していて、その内エンジニアの割合は約25%いると言われています。
そこで今回はフリーランスの中でもエンジニアにフォーカスして、フリーランスエンジニアになるためにはどうすればいいのか、どれだけの報酬が貰えるのかなど詳しくご紹介します。
※ランサーズ調べ
独立後、ただ待っているだけでは仕事はきません。営業で売り込んで案件獲得する方法もありますが、確実に仕事につながるかを考えると不安が大きいでしょう。そこで、独立前に仕事を受注できる目処を立てておくことをおすすめします。
たとえば、退職する職場から外注という形で仕事を受ける方法や、エンジニア同士のコミュニティを活用して前もって仕事依頼の契約をしておくなどの方法が良いでしょう。
独立直後は何をするにしても初めてで戸惑うため、仕事の目処を立てておき、営業による負担を減らせるかがポイントです。
また、リスクマネージメントの観点から、取引先は複数確保できると安心できます。万が一、契約が終了・打ち切りになっても生活費に困らないように、複数の取引先と契約をしておくと良いでしょう。
生活費に困ると仕事にも身が入らず、精神衛生の面からもあまり好ましくありません。リスクマネージメントをしつつ仕事を進めることもフリーランスを長く続けるために必要なスキルです。
フリーランスエンジニアの案件紹介サービスTECH STOCKには、フロントエンドエンジニア案件が多数ございます。フリーランスになって年収アップを狙うならTECH STOCKにお任せください。
TECH STOCKはフリーランス・ITエンジニアのための案件紹介サイトです
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独立するために必要な手続きや届出についても事前に調べておきましょう。
たとえば、以下について事前準備しておけば、独立を滞りなくできます。
独立に関する準備物・手続き | |
準備物 |
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手続・届出 |
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帳簿作成や独立に必要な書類作成に加えて、事業用の通帳・印鑑などさまざまなものが必要になります。とくに帳簿における複式簿記の勉強は、一日でどうにかなるものでもないので少なくとも独立数ヶ月前から少しずつ準備できると良いでしょう。
※参考1:国税局「所得税の青色申告承認申請手続」
※参考2:日本年金機構「国民年金に加入するための手続き」
フリーランスとして独立するとき、あるいは副業をするときに最も悩むと言っても過言ではないのが、税金に関することです。
ニュースで「芸能人による所得税の申告漏れ」が取り上げられたときには、「もしや自分も?」と思い背筋が凍ってしまうかもしれません。帳簿付けは、それまで会計に関わる業務を行っていなければ難しく感じるものです。特に確定申告については注意が必要です。
この記事では確定申告について、フリーランスだからこそ注意したい点も踏まえてご紹介します。
※以下は、2023年4月時点の情報をもとに作成しています。
独立するなら1日でも長くフリーランスとして活躍したいと思うのは当然です。
この章ではフリーランスとして長く活躍するための5つのコツについて解説します。これから独立を目指す方が今日から取り組める内容なので、ぜひご活用ください。
エンジニア業界の技術の進歩は早く、常に最新情報をキャッチアップして仕事に反映していかないと、気づいたら時代に取り残されるというのはよくあることです。
そして、先輩や同僚のいないフリーランスは、主体的に最新情報をキャッチアップしていかなければ、誰も教えてくれません。
そこでおすすめなのが、エンジニアの集まる勉強会に参加することです。
研修に参加すれば最新技術を効率的に学べますが、独学で最新技術を習得するとなると相談相手もおらず、挫折しやすいデメリットがあります。多種多様なエンジニアが集まる勉強会では、最新情報の交換や議論が行えるため、効果的な学習ができるでしょう。
相談相手がいない状態でフリーランスを続けると、孤独感につながる危険性があります。そして、業務委託という形で仕事を受注する以上、責任が自分一人にのしかかるため、小さなミスも許されません。
孤独や不安に押しつぶされた結果、廃業し再就職することもあります。
そこで、何かあった時に相談できる相手を見つけておくことが大切です。自分の悩みを人に話すと心の安定が保たれるだけでなく、気持ちの整理もできます。結果として、仕事に対する不安感を解消して、自信にもつながるでしょう。
心理的なストレスを抱えないようにすることもフリーランスには求められるスキルです。そのためにも、悩んだ時に相談できる相手を見つけておきましょう。
仕事とプライベートの線引きをしておくことも重要です。
フリーランスエンジニアの多くは、自宅での作業が大半を占めます。通勤時間がなくなり、服装を整えなくてもよいでしょう。一方で、プライベートとの線引きが難しくなります。
たとえば、仕事以外の時間でも業務連絡があれば対応が求められ、自宅にいるのに結局は仕事をしていることも少なくありません。その結果、プライベートの時間を確保できなくなることにつながってしまいます。
また、プライベートで息抜きができないと仕事の生産性が落ちます。
そこで「土日だけは仕事をしない」「夕方17時以降はパソコンを触らない」など、仕事とプライベートの線引きをするルールを設けておくと良いでしょう。
毎日「忙しい」「時間がない」と言っていませんか。いつも時間ギリギリで行動し、焦りが生まれてミスを連発し、仕事が長引きプライベートの時間もなくなってしまうということに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。時間を効率的に活用するノウハウについては、皆様も本を読まれたことも多いと思います。
今回は、時間を効率的に使うためのノウハウの提供ではなく、あなたの時間が足りなくなる本質的な理由について理解することを目的とします。
さあ、その問いについて読み進めていきましょう。
\スキマ時間に案件を見てみる/
フリーランスにとって仕事の生産性は給料に直結する重要な要素です。自分次第で給料の良し悪しが決まります。そのため、仕事に集中できる環境を確保しておくことも重要と言えるでしょう。
また、仕事の生産性が上がり業務の効率化ができれば、自由な時間が増えます。次の案件に向けた自己研鑽の時間や、家族や知人と過ごすなどプライベートを充実させることもできるでしょう。
在宅ワークが中心のフロントエンドエンジニアは、仕事とプライベートの線引きがしにくくなるため、仕事だけに集中できる環境が必要になります。集中できる環境作りとして、以下の対策がおすすめです。
仕事と生活の部屋は分けましょう。プライベートが気になると仕事に集中できず、生産性が落ちます。とくに家族がいる方は注意です。自宅で集中して作業できないなら、コワーキングスペースや貸し会議室を活用すると良いでしょう。
また、仕事関連のツールやグッズに投資することで生産性や効率化を高めるのもおすすめです。たとえば、デュアルモニターや業務効率化ツールの導入などが考えられます。
リモートワーク中心の仕事をしていると、どうしてもパソコンに向かう時間が増えるため、体を動かす習慣が減ります。とくに仕事が軌道に乗るまでは、運動習慣をつける余裕もなく、冬場や花粉症の時期になると外出自体が億劫になるでしょう。
しかし、運動不足は仕事の生産性を落とし、病気の原因です。
運動をすると血流改善や精神安定の働きがあるセロトニン(※)の分泌がされます。運動習慣を取り入れることで仕事のストレスを減らすことや、腰痛予防が期待できるでしょう。また、仕事にメリハリがつき、生産性の向上も期待できます。
フリーランスとして独立する前は誰しもが不安になります。そして、フリーランス経験のある人が身近にいないため相談もできないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの章では、これからフリーランスとして独立を目指す方の不安や悩み、疑問に対して回答していきます。
エンジニア業界において未経験の人がいきなりフリーランスになるのは難しいでしょう。どの業務を専門としてフリーランスになるかにもよりますが、まずは会社員として実務経験を2〜3年積んでからの方が安心です。
実務経験から独立に必要なスキルを身につけておかないと、重大なミスをしてクライアントへ迷惑をかけてしまいかねません。仕事依頼が減ると実績を積むことができず、生計を立てられなくなります。
そこで独立するなら以下のステップがおすすめです。
エンジニアの仕事は、小さなミスが大きな損失につながります。デリケートな仕事だからこそ、独立しても安心できるだけのスキルを身につけておく必要があるでしょう。
また覚えるスキルが多く、独学だけで実務レベルに成長するのは難しいと考えられます。そのため一度会社に就職して、2〜3年の実務経験を土台に独立しても良いでしょう。
フロントエンドエンジニアとしてフリーランスになるメリット・デメリットは、以下の表をご覧ください。
メリット |
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デメリット |
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場所や時間にとらわれることなく自由な働きができることはフリーランスの強みであり、魅力でもあります。 また、仕事量やスキルに見合った収入になるため、平均年収が上がるケースも少なくありません。
以下は日本労働組合総連合会 JTCG(※1)によるフリーランスの収入(前年比)を表したグラフです。
フロントエンドエンジニアの平均年収が「598万円」(※2)であり、これを上回る600万円以上のフリーランスは全体の「11.5%」です。
一方で長期契約の仕事を受注しないと、収入が不安定になるデメリットもあります。単発案件ばかりを受注していると営業活動に疲弊するリスクもあるため、長く付き合えるクライアントに巡り会えるかも、フリーランスとして活動する上で重要です。
※参考1:日本労働組合総連合会 JTCG(フリーランスとして働く人の意識・実態調査2021 P17)
※参考2:求人ボックス(フロントエンドエンジニアの仕事の年収・時給・給料)2023.3.24時点
フリーランスエンジニアになることに関して、「きつい、やめとけ」という意見を目にすることがあります。そのため、なかなかフリーランスエンジニアになることに踏み切れない方も少なくありません。
そこで本記事では、フリーランスエンジニアの実態や将来性をふまえ、独立して後悔しないためにやっておくべきことを紹介します。ぜひ役立てていただけると幸いです。
内閣府政策統括官(経済財政分析担当)(※)によると、フリーランス相当の働き方の人数規模は「約306万人〜341万人」です。
2022年の日本の労働人口は「6902万人」であることから、全労働人口の「約4.4〜4.9%」がフリーランスだとわかります。
引用:総務省統計局(第1 就業状態の動向 1 労働力人口) P1
総労働人口からするとマイノリティな働き方ですが、これからも需要が高まっていくことは容易に想像できます。
フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションの見た目(デザイン)や動作の設計・開発を担当するエンジニアです。
ユーザーが直接見て触れる部分を中心に、HTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を使い、UI/UXに優れたデザインを設計するWebサイト・アプリケーションにおけるフロントエンドを担当します。
一方のバックエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションの基盤の管理を担当するエンジニアです。
Webサイト・アプリケーションが正しく動作できるようなデータベースやサーバーの整備、およびアプリケーションロジックの管理などをJava、Ruby、Pythonなどのプログラミング言語で開発するバックエンドの領域を担当します。
ただし、「JavaScript」の実装やサーバーへのデータ送信など、両者で重複する業務もあるため、プロジェクトにより柔軟に対応できるようにしておきましょう。
バックエンドエンジニアはWebサービスの根幹を担う職種です。開発における需要は高い一方で、責任は大きく幅広い知識も必要になるため、参入障壁は高くなりそのぶん年収も高くなる傾向にあります。今回の記事ではフロントエンジニアと比較しつつ、バックエンドエンジニアの仕事内容、年収、市場規模や磨くべきスキルなどを詳しく解説します。
フリーランスから会社員に戻る人もいます。
理由は以下のとおりです。
収入が不安定かつ税金や社会保障を全額自己負担しなければいけないフリーランスは、経済的な不安を感じやすいでしょう。
日本労働組合総連合会 JTCGの調査によると「フリーランスがより働きやすくなるために必要だと思うこと(※)」では、以下の結果が出ています。
※引用:日本労働組合総連合会 JTCG/フリーランスとして働く人の意識・実態調査2021 P14
グラフからもわかる通り、1〜4位の全てが経済活動を行う上で生じる不安です。
また、好きな仕事を選び挑戦できるメリットがある一方、大きなプロジェクトが直接フリーランスに依頼されることは少ないでしょう。そのため、大きなプロジェクトに参加するためにキャリアアップできる会社に戻る方もいます。
一点伝えておきたいのは、フリーランスから会社員に戻るのは恥ずかしくはないということです。そして、ご自身の目的や経済状況に合った働き方を選ぶことが重要であると言えます。
フリーランスフロントエンドエンジニアの案件単価は「約60〜120万円/月」(※)です。ただし、経験やスキル、地域などによって異なるため、あくまで目安としてお考えください。
また、人件・教育費の削減やクオリティ担保を目的にジョブ型雇用を行う企業も増え、フリーランスエンジニアが活躍できる案件数が増えています。その結果、業務委託での案件獲得ができれば交渉次第では高単価になりやすいです。
まずは希望する案件に求められるスキルを習得して、市場価値を上げることで案件単価をあげていきましょう。
※TechStockの案件情報(条件絞り込みで「業種:フロントエンドエンジニア」「リモートワーク・一部リモートワーク」)の全157件(R5年3月8日現在)を参考
フリーランスという働き方を選択するにあたって、手取り金額がいくらになるのかは非常に気になるポイントだと思います。特に会社員からフリーランスとして独立する場合は、社会保険の負担額や関係する税金も変わるので、手取り額に大きく影響するのです。
この記事では、フリーランス向けに、手取り額の計算方法や月収・年収別早見表を公開します。社会保険・税金の種類についてもくわしく解説するので、これからフリーランスになる方はぜひ参考にしてください。
フリーランスのフロントエンジニアになるなら、会社で実務経験を2〜3年ほど積んでからにしましょう。未経験からいきなりフロントエンドエンジニアとして独立することもできますが、独学には限界があり、対応できる案件数も格段に減ります。
またこの記事では、フリーランスのフロントエンドエンジニアになるための4ステップや長く続けるためのコツについて詳しく解説しました。ご自身の現状にあわせて、適切な準備を進めていきましょう。
TECH STOCKを運営するINTLOOP株式会社はコンサルティング会社としての経験・実績があるため、ご発注企業様との強い信頼関係があるのが特徴。直受け案件を多数紹介できることから、高単価案件をご案内することが可能です。
ITエンジニアになったばかり、あるいは未経験からITエンジニアになるための勉強をしている最中に「自分はITエンジニアに向いていないのではないか?」と不安を抱える人は少なくありません。この記事では、ITエンジニアに向いていない人の特徴と向いている人の特徴、ITエンジニアに向いていないと感じたときにすべきこと、悩んだときの解消法を解説します。
近年、DX化やクラウドの浸透、またAIの進化にともない、ITエンジニアの需要が高まっています。一方で「ITエンジニアに将来性はあるのか」と、不安に感じる人もいるのではないでしょうか。この記事では、エンジニアへのキャリアチェンジを目指す上で考えなければならないITエンジニアのキャリアについて解説します。
Reactは、ユーザーインターフェースを構築するためのJavaScriptライブラリのひとつです。Reactのニーズが高まっている背景にはSPA(Single Page Application)の普及があります。本記事では、JavaScriptを学んだ初心者エンジニアに向けて、わかりやすくReactの概要や特徴、Reactを使用した開発事例、Reactを習得するメリット・デメリット、環境構築法などを解説します。
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