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ITコンサルタントに転職して後悔することとは?失敗しないための方法などを解説

更新日 2024/09/09

ITコンサルタントは高度な知識や経験が求められ、やりがいもある職種です。システムエンジニアからキャリアアップする際には、キャリアの候補のひとつとなり得ます。しかしシステムエンジニアなど他の職種からITコンサルタントへの転職後に、後悔した人もいるのは否めません。この記事では、ITコンサルタントへの転職で後悔する理由や失敗、後悔しないための転職のポイントについて解説します。

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ITコンサルタントとは

ITコンサルタントとは、クライアント企業の経営課題に関して、ITの観点から提案や助言を行う専門家です。日本においては、約66万人のITコンサルタントが活躍しています(※令和2年国勢調査の結果より)。

企業の経営に関するコンサルティングを行う点では経営コンサルタントと共通しますが、ITコンサルタントはITに関する投資や開発についてのアドバイザーとしての役割が主です。場合によってはプロジェクト管理に近い業務を行います。

ITコンサルタントの業務は大きく分けて2つあります。

経営戦略におけるIT投資のコンサルティング

経営コンサルタントとIT技術者の両方の視点をもって、IT投資に関するコンサルティングを行います。IT投資とは、ITを通して新しいビジネスの開発や業務効率化、コスト削減、セキュリティの向上などを行うことです。

IT投資のコンサルティングでは、経営戦略についてクライアントと意見交換をし、経営状況や経営トップの考え方、戦略目標を知ります。また市場や業界についても情報を収集し、それらの情報を整理して経営の視点で課題を抽出して、IT投資による課題解決の方法を探ります。具体的に検討がなされるのは、ハードウェアやソフトウェアなどへの投資や情報システムの開発、それらに伴う予算の分配などです。ほかにPMO支援やリスク評価、内部統制、情報セキュリティ対策も行います。

※PMO(Project Management Office):組織内のプロジェクトマネジメントを横断的に支援する組織や部門のこと。支援対象がプロジェクトマネジメントのみである点で、ITコンサルタントとは厳密には異なる。

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PMOとはProject Management Office(プロジェクトマネジメントオフィス)の略で、プロジェクトに必要な資料の作成やプロジェクトの進捗管理など、マネジメント業務を行う組織を指し、プロジェクトを成功させるために重要な役割を担います。

ここ数年、コンサルティング業界では、PMO案件/求人が増加傾向にあります。弊社が運営するフリーランスコンサルタントのための案件紹介サイト「ハイパフォーマーコンサルタント(略称:ハイパフォコンサル)」にも様々な企業からPMOコンサルタントへのニーズがまっています。

本コラムは、これからPMOコンサルタントとして活躍していきたいと思っている方に必要なスキルや知識などの情報提供だけでなく、既にPMOコンサルタントとしてのキャリアを積んでいる方に対して、ワンランク上のPMOコンサルタントになるために必要な情報を説明します。

※PMOコンサルタント人材をお探しの方は「コンサル人材をお探しの企業の方へ」をご確認ください。

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IT開発のコンサルティング

IT開発におけるコンサルティングは、システム開発当事者とは異なる客観的な立場から、開発中の情報システムについて検討を行うものです。ビジネスやITの課題を分析しながらも、システム開発に比重を置いた業務となります。

同時に、情報セキュリティや情報システムの品質、リスクなどを総合的に考慮することも必要です。システムエンジニアと共通する業務はありますが、ITコンサルタントはITシステム以外にも、経営視点から最適な課題解決を図るという点で異なります。

また、ITコンサルタントはプロジェクトマネージャーとしてプロジェクトを推進したり、IT投資と開発の両方を担当することもあります。

参考:ITコンサルタント – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

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社会のデジタル化が急速に進み、積極的にIT技術を取り入れる企業も増えています。その中で、企業へのIT導入を支えるITコンサルタントという仕事が重要性を増しています。

この記事では、ITコンサルタントの仕事内容や必要なスキル、年収などを詳しく解説していきます。ITコンサルタントへ転職を考えている方や興味がある方などに参考にしていただけると幸いです。

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ITコンサルタントに転職して後悔する原因

システムエンジニアは、クライアントへのヒアリングから業務上の課題を洗い出し、情報システムで解決するという点では、ITコンサルタントと同じです。しかしコンサルタントという業務の特性上、システムエンジニアからの転身で後悔、失敗するケースもあります。ここではかつてITコンサルタントに転職して後悔した人の理由をご紹介します。

激務のうえプレッシャーがかかった

1つ目は、多忙さとプレッシャーです。ITコンサルタントの業務は多岐にわたり、同時に複数のプロジェクトを抱えるケースもあります。また、クライアントの急な要望を形にするために残業を行わなければならないケースもあり、業務量が多くなり、労働時間が長くなってしまいがちです。

加えてプロジェクトの責任者となれば、プロジェクト成否の責任を負わなければなりません。このように多くのプロジェクトを抱えてそれぞれの納期に追われた末に、肉体的・精神的にストレスを抱え、心身に支障をきたす恐れがあります。

また、コンサルタントは個人で結果を出す仕事です。成果が出なければ出世や報酬アップも見込めないため、人によってはプレッシャーの一因となります。このように激務でプレッシャーもかかるゆえに、転職を後悔するケースがあることは覚えておきたいところです。

業務スピードが速くてついていけなかった

2つ目は、業務スピードの速さです。コンサルティングはクライアントの要望を実現する、クライアント第一の仕事です。課題の洗い出しと解決策の提示を繰り返す業務のため、業務スピードが求められます。プロジェクトの繁忙期にはクライアントからの要望が多くなり、納期に追われることも少なくありません。仕事を抱え込みすぎて業務スピードについて行けず、自信を失って挫折するケースもあるでしょう。

また、多岐にわたる知識が必要である職種ですが、仕事量が多いために十分な勉強時間が確保できないこともよくあります。好奇心旺盛なタイプのITコンサルタントにとっては、隠れた悩みとなりえます。

人間関係がうまくいかなかった

3つ目は、人間関係の悩みです。ITコンサルタントの最たる仕事のひとつは、関係各所への調整を行うことです。例えば、クライアントからの要望のヒアリングや機器の調達を行う担当者との打ち合わせ、情報システムに検討事項がある場合には開発部門のプロジェクトリーダーやシステムエンジニアに問い合わせなどを行います。

もし、クライアントやシステム開発チームとの信頼関係が築けなければ、協力・相談も難しくなり、やがてプロジェクトの進捗が滞ってしまいます。人間関係の悩みから、ITコンサルタント自身も心身の健康を損なってしまう可能性にも注意が必要です。

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本記事では、フリーランスコンサルタントとして成功するための基本的な定義や仕事内容、メリットとデメリットを解説します。

また、効果的な案件獲得方法やおすすめのマッチングサイトの選び方も紹介し、フリーランスコンサルタントとしてのキャリアをサポートするための実践的な情報を提供します。

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入社前・入社後で業務イメージのギャップが大きかった

4つ目は、「思っていた業務イメージと違った」というケースです。ITコンサルタントと聞くと華やかなイメージがあるかもしれませんが、実際の業務においてはリサーチやプレゼン資料の作成など、地道に進める仕事も少なくありません。ときには、それまでの決定をひっくり返す役割を担うこともあります。華やかな面ばかりのイメージで入社していると、地味な作業や憎まれ役を担うことに後悔するケースもあるでしょう。

また仕事内容の齟齬もありえます。例えば、経営戦略に近い仕事を想像していて、実際はプロジェクトマネジメントを伴う仕事内容だった、というケースもあります。

スキルや得意分野を考えるとITコンサルタントに向いていなかった

5つ目は、適性です。システムエンジニアでいう要件定義や設計、その他管理業務が苦手なタイプやコーディングを極めたいタイプの人は、そもそもITコンサルタントには向いていないかもしれません。

ITコンサルタントは課題の抽出など企業の経営に入りこみますが、システムエンジニアは基本的に関わるのはシステム周りのみです。そういった仕事に慣れていて開発に大きなやりがいを感じるのであれば、仕事内容のギャップも大きくなる可能性があります。また、プロジェクトの進行中も、チームメンバーに作業の進捗を聞くなど管理業務を行うこともあります。

他の人の進捗フォローが苦手な人や単に開発が好きで続けたい人などは、システムエンジニアとしてのキャリアを歩むことがおすすめです。

ITコンサルタントに向いている人の特徴

ITコンサルタントに転職したことによるネガティブな側面を紹介してまいりましたが、もちろんITコンサルタントを天職として、活き活きと働いている人もいます。ITスキル以外の志向やメンタルの面で、ITコンサルタントに向いている人の特徴を紹介します。

自分の裁量で働きたい

さまざまなことを自分の意思で決められる仕事をしたい人は、ITコンサルタントに向いています。ITコンサルタントは、企業の経営課題を解決することが目的となることから、上流工程に加え、経営全般に関わる業務も担うことになります。自分の意思で決められる部分が多くなると当然責任も伴いますが、その責任を背負うことを厭わない人はITコンサルタントに向いています。

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実力主義の環境に身を置きたい

ITコンサルタントは基本的には個人プレーの仕事で、出世は自分の能力と成果次第です。プレッシャーに耐えながら成果にこだわり、難しい状況でも目標を達成することが求められるため、成果を出すことで年収アップなどの評価をされます。そのような実力主義の環境で、周りから刺激を受け続けて成長したい人は、ITコンサルタントに向いています。

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クライアントの課題解決を第一にできる

第一に「クライアントのために働く」意識が求められるのが、コンサルタントです。クライアントファーストで、会社に有益な結果をもたらすことにやりがいを感じるのであれば、コンサルタント業務に向いているといえます。クライアントに近い立場で仕事をしていて、直接感謝の言葉をもらえることもあるため、モチベーションも高くキープできます。

逆に他人や他社をサポートすることが得意でない人には、ITコンサルタントはあまりおすすめできません。

管理や調整が苦ではない

実力主義やクライアントファーストの意識に加えて、管理業務や調整業務が苦手でないことも、ITコンサルタントに必要な志向です。業務の中には、人のアサインや機器の調達、スケジュール管理など、人を動かすための業務も必要になります。人を巻き込み、関係者のモチベーションを上げる能力も必要になってくるのです。

知的好奇心が旺盛

知的好奇心が旺盛で、業界知識や最新のIT知識を習得することが好きな人には、ITコンサルタントは特におすすめです。ITコンサルタントになるためには、経営からITまでの幅広いスキル・知識を習得し、最新情報にアンテナを張ることも必要です。また特定の理論や固定観念にとらわれることなく、柔軟に考えをめぐらせる能力も、ITコンサルタントの武器となります。

ITコンサルタントへの転職で後悔しないためにすべきこと

ITコンサルタントへの転職で後悔しないためには、自分がそれだけのスキルと適性をもっているかどうかを確認することが第一です。適性があると判断できれば、リサーチやキャリア設計を行って、入社後にギャップとなりえるリスクを少なくしていくのが良いでしょう。

企業や業界についてのリサーチを徹底する

ひと口に「ITコンサルタントの募集」といっても、担当予定の仕事や求められる能力は異なります。求人票を確認するだけでなく、転職先の企業が求める人物像に対して不足はないか、自分の能力が活かせるかを考えて、企業や業界をリサーチすることが大切です。

またコンサルティング業界だけでなく、その企業が得意としている業界についても調べておきたいところです。働き方の詳細や職場の雰囲気などは、入社してからギャップを感じやすいポイントであるため、採用担当者に質問したり見学したりして情報収集しておくのが良いでしょう。

キャリア設計を行う

キャリア設計を事前に行っておくと、入社後のギャップも少なくなることが見込めます。

ITコンサルタントのキャリアパスはいくつかあります。まずは所属する企業で出世し、マネージャークラスの人材になる方向性がそのひとつです。また経営に関わった経験から、自らも別の企業の役員として転職する、起業するといった道を選ぶ人もいます。

ほかにITコンサルタントとして培った能力を元に、別のキャリアへ進むことも有効な選択肢です。ITコンサルタントに類似する職業としては、プロジェクトマネージャやデータサイエンティストが挙げられます。

数年後に自分がどうなりたいか、どんなスキルセットを身に付けて市場価値をたかめるかなどのキャリアプランを考え、そこから逆算して目標設定をしていくと転職の目的も明確になります。

転職サイト、エージェントを利用する

ITコンサルタントへの転職活動をひとりで行わず、転職サイトやエージェントを利用するのもひとつの手段です。これらを利用すれば、IT業界、コンサルティング業界に精通したアドバイザーから、企業や業界の情報を無料で提供してもらえます。また履歴書・職務経歴書の作成や面接対策など、転職や案件獲得におけるサポートやサイトに登録することで紹介してもらえる非公開求人などもあります。

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必要なスキルを正しく理解する

その企業で必要な知識やスキルを理解し、不足している部分は入社前に入社前に習得しておくことが推奨されます。その過程で、自分にITコンサルタントへの適性があるのかを知ることができます。ITコンサルタントに必要なスキルについては、次の章で詳しく説明いたします。

ITコンサルタントに必要なスキル

システムエンジニアがITコンサルタントを目指すにあたって、身に付けておきたいスキルをご紹介します。

経営・ITの知識

ITコンサルタントはクライアントの経営関係の部門から企業の状況をヒアリングして、経営上の課題を抽出します。したがって経営者と話ができるだけの経営知識が必要です。

ITに関しては、ソフトウェアやハードウェア、セキュリティ、ネットワークなど全般的な知識が必要となります。加えてさらにERPやCRMなどを専門に行うコンサルタントは、それぞれのソリューションに関する製品知識が求められます。また開発を推進するためには、上流工程〜下流工程などの開発の流れを理解しておくことも必要です。

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論理的思考力・仮説思考能力

論理的思考力とは、物事の因果関係を矛盾なく、順序立てて考える思考方法です。また仮説思考は、情報が確定していない状況で仮説を立て、検証していく思考パターンです。

ITコンサルタントは、企業の問題点を発見して課題として挙げ、解決策を提示していくことが求められます。課題解決のためには、論理的思考力や仮説思考を行う力は必須です。

コミュニケーション能力

ITコンサルタントは、クライアント企業の経営者からプロジェクトリーダー、開発チームのシステムエンジニアまで幅広くコミュニケーションを取ることになります。ときには機器の調達を行うためにクライアント企業の資材部門など、多くの関係者を巻き込むこともあります。そのためには、クライアント企業であっても関係しそうな人とコンタクトを取るほどのコミュニケーション能力が欠かせません。

経営者はITに精通しているとは限らず、また開発チームも深い経営事情を理解しないまま開発を行うこともあります。ITコンサルタントには両者の橋渡し役として、わかりやすく説明する力が求められます。

マネジメント能力

プロジェクトによっては、ITコンサルタントがプロジェクトマネージャーやリーダーを兼務することもあります。したがって、リーダーシップや管理能力があると望ましいでしょう。

まとめ

ITコンサルタントに転職して後悔したこと、転職で後悔しないために行っておきたいことをご紹介しました。ITコンサルタントに転身するべきかどうかは、リサーチを元に自分に適性があるかどうか見極めることが第一です。

ITコンサルタントといっても業務内容は企業によって異なります。自分だけで完結せず、企業研究を行ったり転職エージェントからサポートを受けたりして客観的に自分の適性を見て、転職すべきか判断してみてください。

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