フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法7選!案件獲得のポイントや注意点も解説
「フリーランスになってみたいけれど、案件を獲得する方法がわからない……」。そんな戸惑いは、フリーランスとして働きたくなったときに誰もが抱えるものではないでしょうか。次の一歩を踏み出すためには、案件獲得の具体的な方法を知り、自分のスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
フリーランスの案件獲得方法7選
まずは、フリーランスが案件を獲得する方法を7つご紹介します。
フリーランスエージェント
フリーランスエージェントは、フリーランスと企業をマッチングしてくれるサービスです。さまざまな案件を所持しており、フリーランスのスキルや要望に沿って案件を紹介してくれます。また、フリーランスに代わって価格交渉やスケジュール調整などをエージェントが行う点もメリットのひとつです。ほかに事務作業の代行や福利厚生、セミナーなどエージェントごとに特徴があります。
フリーランスエンジニアの案件紹介サービスTECH STOCKには、高単価・上場企業・リモート可能・即アサイン可能の案件が多数ございます。スキルや希望にマッチする案件をご紹介するだけでなく、税理士や社労士の紹介、業界最速水準の翌月15日払い、アサイン後のフォローアップなど、案件紹介以外のサポートも充実しております。
転職サイト
転職サイトは、企業に転職したい人向けのサービスです。基本的には正社員や契約社員、派遣社員の募集となりますが、なかには業務委託の募集もあります。多くの転職サイトは希望条件に沿って案件を探せる機能があり、業務委託の案件も希望に沿って探すことが可能です。
クラウドソーシング
クラウドソーシングはサイトに登録し、案件を探すサービスです。著名なサービスには、「クラウドワークス」「ランサーズ」などがあります。
エンジニアやデザイナーなどのさまざまな案件があり、実績やスキルをもとに主体的に案件を探せます。未経験者歓迎の案件やスタートアップ企業からの案件もあり、実績作りや未経験分野へのチャレンジも可能です。
一方でクラウドソーシングの案件は、報酬が低めの傾向にあります。そのため、永続的に主な収入源とするには難しく、フリーランスを始める際や副業として利用することが適しているといえます。
SNSの案件
SNS上で仕事の募集をしている人や企業へ、DMでコンタクトをとるという方法もあります。SNSでは個人や小規模な企業が人材を募集しているケースがあり、案件を選べば異業種の人とも交流を持てます。知人や取引先からの案件とは異なり、相手の人となりを深く知らないままでも案件を受注できることがメリットです。
スピード感を持って仕事ができる一方で、その分契約の締結が曖昧となりがちであるため、作業内容や報酬の取り決めに配慮する必要があります。
知人・取引先
同業の知人やかつての取引先へ声をかけて、案件を紹介してもらう方法です。フリーランス協会が発行しているフリーランス白書2024では、「直近1年間で仕事獲得につながったことのあるもの」は何かという質問に対し、「人脈(知人の紹介含む):61.6%」、「過去・現在の取引先 58.9%」 となっています。データからも知人や取引先がフリーランスにとって、信頼できる重要な案件獲得先であることが言えます。
企業に直接営業
企業に直接営業をかけるという手もあります。営業の方法としては、企業の公式サイトに設置されているお問い合わせフォームへ営業メールを送信する、電話をかける、あるいはアポイントをとって直接会うといったことが考えられます。業務提携先や業務委託ができるフリーランスを常時募集している企業が狙い目です。
交流会・セミナー
人脈を増やすために、交流会やセミナーに参加するという手もあります。交流会やセミナーは、知識の習得や最新のトレンドに触れられるとともに、同業の仲間やクライアントと知り合える機会です。そこでつながったクライアントから案件を依頼されたり、仲間に相談できたりと、人脈がさらに広がります。またフリーランス同士で案件の受発注を行ったり、案件を紹介しあったりすることもあります。
案件獲得を成功させるためのポイント
フリーランスとして案件獲得を成功させ、また案件を獲得し続けるためのポイントをご紹介します。
TECH STOCKはフリーランス・ITエンジニアの方に案件をご紹介して21年目、全登録者43,000名以上の案件紹介サービスです。スキルや希望にマッチする案件をご紹介するだけでなく、税理士や社労士の紹介、業界最速水準の翌月15日払い、アサイン後のフォローアップなど、案件紹介以外のサポートも充実しております。
自分の強み・アピールポイントを洗い出しておく
フリーランスとして案件獲得に動く前に、自分の得意技術やアピールポイントを洗い出しておくことは必須です。得意技術や携わった業界、実績、コミュニケーション能力やマネジメント能力など、強みを洗い出しておきます。
ポートフォリオなどの資料を作成する
洗い出した強みやアピールポイントは、ポートフォリオにまとめます。ポートフォリオとは、エンジニアやデザイナー自身のスキルや実績をまとめたものです。転職エージェントやフリーランス向けの案件を紹介するエージェントに登録する際や面接時や案件を獲得する際に必要となります。
その他、個人的な情報や学歴を記載する履歴書やいわゆる職歴を記載する職務経歴書も準備しておきます。求められるドキュメントを素早く提出できるように、各種準備しておけると良いでしょう。
希望報酬を明確にする
自分のスキルから、どの程度の報酬が妥当かどうかを検討し、希望報酬を明確に提示できるようにしておきます。仕事を受注できそうなクライアントに、スキルに見合わない高い金額を提示してしまうと、クライアントからの信頼を損ねる可能性があります。
逆に相場よりも低すぎると、クライアントはかえって「こんなに安くて品質は大丈夫?」と不信感を抱くかもしれません。報酬の設定方法はさまざまですが、仕事の内容ごとに相場を調べておき、業務にかかる時間から時給を設定、そこから全体の報酬を計算するのもひとつの方法です。なお報酬と保有スキルは合わせて提示できると、より説得力が生まれます。
※厳密には、業務委託は契約内容によって時給制とならないケースがありますが、業務負荷を測る検討材料のひとつとすることができます。
営業力を身に付ける
会社員のときとは違い、フリーランスが1人で仕事をする場合には、営業も本人がしなければなりません。自分の強みを理解しておき、クライアントの要望を聞いて、適切な提案ができるようになるとベターです。営業が苦手という場合には、フリーランスエージェントに代行してもらう手もあります。
人脈を広げる
交流会・セミナーと同様に、参画した案件の開発チームでもメンバーと交流をして人脈を広げると良いでしょう。人脈を作っておくと、知り合ったフリーランスやクライアントから別の案件に誘われる可能性があります。
案件獲得のためのルートを複数作る
案件獲得のためのルートは、複数作っておくことがおすすめです。案件獲得のルートがひとつだけだと、案件が途切れて収入がなくなる可能性があるためです。エージェントやクラウドソーシングに複数登録しておく、案件が終了しそうなタイミングで取引先に連絡してつながりを保っておくなどの方法がおすすめです。
フリーランスが案件を獲得する際の注意点
フリーランスになる際に不安になることが「案件獲得を継続できるかどうか」です。案件を獲得し続けるコツや注意点をご紹介します。
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安い単価の案件ばかり受けない
フリーランスになったばかりの頃や新しく案件獲得ルートを開拓する場合には、数を打つしかありません。しかし慣れてきたら、ライフワークバランスの観点から、自分のスキルに見合った報酬額を見極めて契約することが大切です。
報酬が低いと生活が立ち行かないために、稼ぐために複数の案件を受注してしまい、体調を崩す恐れや仕事が完遂できない可能性があります。仕事が完遂できなければ、クライアントは継続して仕事を頼めなくなってしまいます。
「実績を作る」「未経験分野へのチャレンジ」「スキルアップ」など安い単価で受ける正当な理由がなければ、ある程度のところで受ける仕事の単価について考えるようにしましょう。
一方的な売り込みをしない
一方的に自分のスキルをアピールすると、クライアントが押し売りのような印象を抱いてしまいます。スキルのアピールばかりするのではなく、クライアントの要望を理解したうえで、自分がどのように貢献できるか、そのためにこのスキルを活かせる、というような流れでアピールすることが必要です。新規に営業を行う場合には、「なぜ申し込みをしたのか」を丁寧に説明して、警戒心を解いてから本題に臨みましょう。
すぐに営業をあきらめない
フリーランスの営業に限らず、営業は取り組んですぐに結果が出るものではありません。さまざまなところに営業をかけることを心がけ、諦めないようにしたいところです。クライアントの要望と自身のスキルがマッチした案件を見つけられるよう、労力と時間をかけて信頼関係を築いていきましょう。
フリーランスの実績の作り方
フリーランスとして案件を獲得するには、スキルだけではなく実績が必要です。
エンジニアに転職する
未経験からフリーランスになったとしても、案件獲得はハードルが高いものとなります。フリーランスになる前に、エンジニアとして企業に転職することがかえってフリーランスへの近道となります。企業に就職すると、エンジニアとして経験を積めるほかにプロジェクトの全体像を把握でき、ビジネスの流れや業界知識、ビジネスマナーまで習得可能です。クライアントにとっても、社会人経験があればビジネスの基本ができていると判断できます。それらの経験は、フリーランスになってからも活かすことができます。
クラウドソーシングから低単価の案件を受注する
実績を積むことを目的に、クラウドソーシングで低単価の案件を複数受注する方法もあります。クラウドソーシングに用意されている案件は幅が広く、自分のスキルに合った案件や挑戦したい技術・業界の案件を見つけることが可能です。「未経験OK」とする案件も見つけられます。
個人でサービスを開発する
個人でWebサイトやサービス、アプリを開発することも、れっきとした実績です。企画の立案から設計~開発~リリース~運用まで、ひととおりの工程を経験できると、実際のプロジェクトに参画する際にも大いに役立ちます。
また、Webサイトやアプリの運用も経験できると、マーケティングの知識も得られます。もし個人で開発したWebサイトやサービス、アプリが市場で成功した場合には、大きな実績としてポートフォリオにてアピールしましょう。
おすすめエージェント10選
最後に特色のあるフリーランスエージェントを10サイトご紹介します。
TECHSTOCK
TECHSTOCKは、登録者数43,000名以上、サービス開始から約20年のフリーランスエンジニア向け案件紹介サービスです。主な特徴は平均年収935万円と今回紹介する10社のエージェントの中でも単価がトップクラスであることです。案件の60%以上が月80万円の案件で、週5日の案件やリモートの案件もそろっています。
サイトに掲載している職種はシステムエンジニアの他にも、インフラ・ネットワーク、ゲームクリエイター、ITコンサルPM・PMO、デザイナー、企画・マーケティングなどがあります。上流工程に関わりたい、しっかり働きたい、柔軟に働きたいといった要望にも対応していて、フリーランスになりたい人への情報提供も充実しています。その他にも、fukurint-フクリント‐という独自の福利厚生サービスがあり、住宅ローンや税理士サービス、所得補償保険などのさまざまなサービスを受けることができます。
TECH STOCKはフリーランス・ITエンジニアの方に案件をご紹介して21年目、全登録者43,000名以上の案件紹介サービスです。スキルや希望にマッチする案件をご紹介するだけでなく、税理士や社労士の紹介、業界最速水準の翌月15日払い、アサイン後のフォローアップなど、案件紹介以外のサポートも充実しております。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、登録者数No.1を謳うIT専門の案件紹介サービスです。案件数の多さと単価の上昇率、幅広い条件から案件を選べることを強みとしており、取引者数は10,000以上であり、業界トップクラスです。
サービス内の平均年収も881万円であり、単価の高さが伺えます。サイトではプログラミング言語や作業ポジション、在宅ワークOK、東京や大阪などのエリアといった幅広い条件から案件を探せます。
クラウドワークステック
クラウドソーシング大手の株式会社クラウドワークスが運営しているエージェントです。リモートワークに注力しており、登録者の97%がリモートワークの案件で稼働しています。公開されているフリーランス案件の数は約700件あり、さまざまな働き方を選択することができます。受注者と依頼者が直接契約する「エンド案件」が多く、企業とコミュニケーションをとって働けるメリットがあり、案件継続率90%以上となっています。
また、初めてサービスを利用する人に向けて、初めての稼働時に3か月間フォローが入る、月1回のヒアリングがあるなど、手厚いサービスが用意されています。
Midworks
Midworksでは、ITフリーランスエンジニア向けのフリーランスエージェントであり、「年収アップを狙える」「他のエージェントを利用した場合よりも高い報酬が見込める」ことを謳っているサービスです。公開する案件数は10,000件以上で、全体の80%は非公開案件という豊富な案件数も魅力です。案件の内容としては、エンド/SIer直案件が約70%、フルリモート案件が71%と選択の幅が広いです。
また、長期的な報酬サポートを行っていて、仮に案件が途切れた場合でも一定の要件を満たせば60%の報酬を保障するという保障制度があります。
ITプロパートナーズ
スタートアップやベンチャーの案件を多数保有しているIT起業家・フリーランスのためのエージェントサービスです。2,000社以上企業と直接契約しているため、高単価の案件を多く保有しています。
トレンドの技術を取り入れている会社が多く、エンジニアとしても挑戦しがいのある案件を見つけられるでしょう。週2回からの案件紹介が可能で、各種エンジニアの案件のほか、テクニカルサポーターやデータアナリスト、CTOの案件も探せます。
PE-BANK
PE-BANKは1989年(平成元年)創業で、東京や大阪のほか全国に12の拠点があるエージェントサービスです。登録者の居住地は九州から北海道まで全国に散らばっているため、地方の案件も探しやすいことがおすすめです。
契約内容や報酬はすべてオープンにしており、エージェントによっては非公開となることもあるマージン率(中間手数料の割合)もわかります。営業代行や事務代行、確定申告のサポート、資格取得支援など教育のサポートも行っており、業務に注力できます。最年少は22歳から最年長は67歳の人まで、幅広い年代の人が利用しているサービスです。
テクフリ
23,000名以上の登録者、取引者数4,000社以上であり、首都圏の案件を中心に保有するフリーランスエージェントです。フリーランスの案件数は約2万件、マージン率10%の案件が多いことや3か月ごとの価格交渉を行うことから、平均年収が980万円となっています。
ほか、ITフリーランスコンソーシアムという福利厚生サービスを持っており、税理士紹介や報酬付休暇制度、ITフリーランス専用の保険商品などの福利厚生も充実しています。
geechs job(ギークスジョブ)
geechs jobは専任の担当者が対応し、即日で案件が確認できるフリーランスエージェントサービスです。首都圏の他、大阪や福岡、名古屋といった地域の案件も保有しており、地方在住のエンジニアはチェックしておきたいところです。
独自の福利厚生が用意されているほか、市場価値診断や無料相談会など、フリーランスを始めようとしている人向けのサービスも充実しているのが特徴です。
ランサーズエージェント
クラウドソーシング大手のランサーズ株式会社が運営しているフリーランスエージェントです。リモート案件が中心で、その案件の割合は約90%と非常に高くなっています。案件の特徴して、直受け案件を多く取り扱っているため、年収アップを実現できます。
サポート体制として週4日以上の案件を継続的に提案し、案件参画後も価格交渉などで専任のエージェントが丁寧にフォローアップしています。ほかにも関連サービスとして、フリーランスから正社員への転職支援も行われています。
フォスターフリーランス
フォスターフリーランスの主な特徴は、最短3日で就業できること、20,000人超のITエンジニアへ案件を紹介した実績を持つフリーランスエージェントです。
公開案件数は約2,000件で、常時5,000件の非公開案件も保有しており、直受け案件やプライムSIer案件などの直接取引が約8割となっています。ほかにも報酬の早期受け取りサービスや福利厚生サービスへの入会など、独自の福利厚生が用意されています。
まとめ
フリーランスが案件を獲得するために必要な準備や案件獲得のルートについてご紹介しました。エージェントやクラウドソーシングなど選択肢は多岐にわたります。それぞれ一長一短があり、どの方法が良いかは自分のスキルや目指す働き方によって変わってくるでしょう。
フリーランスになることに迷っているのであれば、自分のスキルの洗い出しから始めてみてはいかがでしょうか。そこからエージェントやクラウドソーシングに登録して、自分にあった案件獲得の方法は何か確かめてみてください。