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Webエンジニアの平均年収は?年代別や年収アップのポイントも紹介

更新日 2024/11/13

これからWebエンジニアを目指したいと考えている人にとって、年収は最初に気になるポイントではないでしょうか。結論から言うと、Webエンジニアの平均年収は全業種の平均年収と比較してやや高めの水準となっています。ただし、年代や働き方などさまざまな要因で平均年収は変わってくるため、全体の平均だけでなくさまざまな角度から確認しておくことが大切です。

この記事では、Webエンジニアの平均年収を年代・働き方・職種・企業規模の4つに分けてご紹介します。最後にWebエンジニアが年収を上げる方法も解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

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【年代別】Webエンジニアの平均年収

【年代別】Webエンジニアの平均年収

求人ボックスのデータによると、正社員として働くWebエンジニアの平均年収は約550万円です。(※1)国税庁が公表する「民間給与実態統計調査」では全業種(正社員)の平均年収が523万円(※2)となっているため、Webエンジニアの年収は全体平均と比較して約27万円高いという結果になりました。

ただし、これはあくまでも全体の平均です。年収は年代によっても変わってくるため、自分と同じ年齢層のWebエンジニアの年収がどれくらいの金額なのか気になる人も多いでしょう。

以下で、先述の求人ボックスのデータをもとに、年代別のWebエンジニアの平均年収を紹介します。

※参考1:求人box給料ナビ(Webエンジニア)
※参考2:民間給与実態調査(令和4年分)/国税庁 長官官房 企画課

20代のWebエンジニアの平均年収

20代のWebエンジニアの平均年収は、以下の通りです。

年齢 平均年収 月収 賞与
20〜24歳 339万円 25.4万円 35.1万円
25〜29歳 445万円 30.6万円 77.2万円

全業種の平均年収が458万円のため、Webエンジニアは20代後半の時点で全体の平均年収を上回っていることがわかります。

また、平均年収を男女別で見ると以下のような結果になりました。

年齢 男性の平均年収 女性の平均年収
20〜24歳 339万円 345万円
25〜29歳 447万円 432万円

男女の平均年収にやや差はあるものの、それほど大きな金額差ではありません。

30代のWebエンジニアの平均年収

30代のWebエンジニアの平均年収は、以下の通りです。

年齢 平均年収 月収 賞与
30〜34歳 533万円 35.8万円 103万円
35〜39歳 573万円 38.7万円 108万円

30代になると、Webエンジニアの平均年収は全業種の平均年収よりも約100万円上回っています。また、男女別の平均年収を比較すると、以下のような結果になりました。

年齢 男性の平均年収 女性の平均年収
30〜34歳 541万円 489万円
35〜39歳 589万円 493万円

20代と比べて、30代では男女の平均年収の差が大きくなっているのが特徴です。特に30代後半になると、男女間の平均年収の差は約100万円になります。

40代のWebエンジニアの平均年収

40代のWebエンジニアの平均年収は、以下の通りです。

年齢 平均年収 月収 賞与
40〜44歳 621万円 42.1万円 115.3万円
45〜49歳 651万円 43.3万円 130.3万円

40代になると、600万円台半ばまで平均年収が上がります。20代前半と40代後半の平均年収を比較すると、約2倍まで平均年収が上がっていることがわかりました。

男女別の平均年収の比較は、以下の通りです。

年齢 男性の平均年収 女性の平均年収
40〜44歳 639万円 553万円
45〜49歳 659万円 554万円

40代も30代と同様に男女の平均年収の差に開きがあり、40代のWebエンジニアの平均年収は男性が引き上げていると考えられます。

平均年収だけでなく年収分布の確認も重要

平均値を見るときには、一部の極端なデータによって全体の平均が引き上げ・引き下げられている可能性に注意しなければなりません。

経済産業省が公表している「我が国におけるIT人材の動向」内で、IT人材の年代別の年収分布が以下のように示されています。(※1)

上記の図では、25〜75%が属する収入帯の中央よりも、平均年収の値がやや高くなっています。これは、最大値のデータが全体の平均年収を引き上げてしまっているためです。そのため、実際には、平均年収を下回るエンジニアが多くいることが予想されます。

そのほか、地域によっても平均年収が大きく変わる点にも注意が必要です。求人ボックスのデータを見ると、Webエンジニアの地域別平均年収は50〜100万円ほどの差があることがわかります。(※2)

※参考1:我が国におけるIT人材の動向/経済産業省
※参考2:求人box給料ナビ(Webエンジニア)

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【働き方別】Webエンジニアの平均年収

【働き方別】Webエンジニアの平均年収

Webエンジニアの平均年収は、働き方によっても大きく変わってきます。ここでは、正社員・派遣社員・フリーランス・副業の4つの働き方別に平均年収をチェックしていきましょう。

正社員の平均年収

求人ボックスのデータでは、正社員のWebエンジニアの平均年収は約550万円です。(※1)給与分布のボリュームを見ると531万円から609万円の水準が多く、平均年収もこのゾーンに含まれます。

求人ボックスで「Webエンジニア 未経験」のキーワードで正社員の求人を検索すると、月給20万円から30万円、もしくは年収300万円から400万円の求人が多く見つかりました。(2024年10月16日時点/※2)未経験から正社員のWebエンジニアとして就職する場合は、300万円から400万円を想定しておくと良いでしょう。

※参考1:求人box給料ナビ(Webエンジニア)
※参考2:求人ボックス

派遣社員の平均年収

派遣社員の年収は、平均時給をもとに換算します。求人ボックスのデータによると、派遣社員として働くWebエンジニアの平均時給は1,854円です。月20日、1日8時間勤務すると仮定すると年収は約360万円となり、正社員と比べて平均年収が100万円以上下がる計算になります。

求人ボックスで「Webエンジニア 未経験」のキーワードで派遣求人を検索すると、7,538件ヒットしました。(2024年10月16日時点/※2)このように派遣求人は未経験を対象にしたものも多く見つかるため、最初は派遣社員としてスキルや経験を身につけるのもおすすめです。

※参考1:求人box給料ナビ(Webエンジニア)
※参考2:求人ボックス

フリーランスの平均年収

Relanceが実施した調査では、フリーランスエンジニアの平均年商は約576万円という結果が出ています。(※)正社員の平均年収よりやや高い金額となっていますが、ソフトや機器の購入にかかる経費や社会保険料などが自己負担となるため、実際の手取り金額は正社員と同等か、もしくはやや低くなる可能性がある点に注意しましょう。

未経験のままフリーランスエンジニアとして独立するケースはまれです。未経験からフリーランスエンジニアを目指す場合は、正社員や派遣社員として企業で経験を積んでからの独立を想定しておきましょう。

※参考:【2023年版】フリーランスエンジニア白書 1000人に聞いた!フリーランスエンジニアの実態調査-2023年1月-

副業の平均年収

副業をしているエンジニアを対象としたレバテックの調査によると、副業の月収として「5万円未満」と回答した人が37%で最多となりました。(※)次いで多かった回答は「5〜10万円未満」で、全体の23.7%です。これらの結果から、副業による年収は60万円未満から120万円程度までがボリュームゾーンになると予測できます。

収入を増やすために副業にチャレンジしようと考えている人も多いかもしれませんが、未経験分野の副業案件を受注するのは困難です。未経験から副業を始めたい人は、クラウドソーシングなど比較的難易度の低い案件が見つかりやすいサービスを活用して、簡単な案件から徐々に経験を積んでいきましょう。

※参考:エンジニアの副業先の5割がベンチャー企業、大手企業の副業活用はなかなか進まず

【職種別】Webエンジニアの平均年収

【職種別】Webエンジニアの平均年収

WebエンジニアはWebサービスの設計や開発を行うエンジニアですが、フロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニアなど担当領域によって、より細かく分類できます。

ここでは、フロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニア・フルスタックエンジニアの3つについて職業別の平均年収を見ていきましょう。

フロントエンドエンジニアの平均年収

厚生労働省のデータによるとフロントエンドエンジニアの平均年収は557万円です。(※1)Webエンジニア全体の平均年収は約550万円のため、フロントエンドエンジニアはWebエンジニアの中でも平均的な年収の職種といえます。

Webエンジニアの年収は、扱う言語によっても変わってきます。paizaが実施した「プログラミング言語に関する調査(2022年版)」では言語別の平均年収ランキングが示されていて、フロントエンドエンジニアが扱う言語ではTypeScriptが667万円、JavaScriptが599万円と上位でした。(※2)

※参考1:jobtag(ソフトウェア開発:パッケージソフト)/厚生労働省
※参考2:「プログラミング言語に関する調査(2022年版)」の結果を発表。平均年収が高い言語、転職で企業ニーズが高い言語など

バックエンドエンジニアの平均年収

厚生労働省のデータでは、バックエンドエンジニアの平均年収は684万円とされています。(※)フロントエンドエンジニアやWebエンジニア全体の平均年収よりも高いのが特徴です。

バックエンドエンジニアも、扱う言語によって年収が異なります。先ほどご紹介した言語別の平均年収ランキングでバックエンドエンジニアが扱う言語を見ると、Scalaが682万円、Goが659万円とバックエンドエンジニアの平均年収を大きく上回りました。

バックエンドエンジニアとして高収入を目指すなら、これらの言語の習得を目指すと良いでしょう。

※参考:jobtag(システムエンジニア:基盤システム)/厚生労働省

フルスタックエンジニアの平均年収

フルスタックエンジニアとは、システム開発の上流工程から下流工程まで対応できるエンジニアのことです。スキルの範囲に明確な定義がなく案件によっても仕事内容が異なります。そのため、フルスタックエンジニアの平均年収は500万円から1000万円と幅広いのが特徴です。

Web開発の場合は、フロントエンドとバックエンドの両方に精通している必要があり、高度なスキルと知識が必要なことから、平均年収も高めとなっています。

高いスキルがあって広い範囲をカバーできる人材なら、年収1000万円を超えるケースもあるでしょう。

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【企業規模別】Webエンジニアの平均年収

【企業規模別】Webエンジニアの平均年収

政府が公表している「令和4年賃金構造基本統計調査」では、企業規模・職種ごとの給与額が確認できます。(※)本調査にWebエンジニアという職種での統計データはないため、以下は「ソフトウェア作成者」の給与額です。

企業規模 きまって支給する月間現金給与額(千円) 年間賞与その他特別給与額(千円)
10〜99人 325.3 593.0
100〜999人 367.7 982.4
1,000人以上 446.9 1385.2

上記を年収に換算すると、10〜99人規模の企業が約450万円、100〜999人規模の企業が約540万円、1,000人以上規模の企業が約675万円です。

10〜99人規模の企業と1,000人以上規模の企業では平均年収に200万円以上の差があり、企業規模によってもエンジニアの年収には大きな差が出るといえます。

※参考:賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種

Webエンジニアで年収1000万円は可能?

Webエンジニアで年収1000万円は可能?

結論から言うと、Webエンジニアで年収1000万円を目指すことは可能です。

ただし、年収1000万円を目指すためには、幅広い知識とスキルを習得し、実践的な経験を積むことが不可欠です。Webエンジニアとしての基礎力向上と専門性の深化が求められます。

また年収アップのためには、Webエンジニアとしてのスキルアップ以外にも、企業選びや働き方などのキャリアパスも重要です。年収を上げるためのキャリアパスについては次章でご紹介します。

Webエンジニアが年収を上げるためのキャリアパス

Webエンジニアが年収を上げるためのキャリアパス

Webエンジニアとして働いている/働くことを検討する中で、「平均もしくはそれ以上の年収を目指したい」と考えている人も多いのではないでしょうか。

ここでは、Webエンジニアが年収を上げるためのキャリアパスを4パターンご紹介します。

管理職を目指す

現在Webエンジニアとして働いている人は、プロジェクトマネージャーなど管理職を目指す方法があります。求人ボックスのデータでは、プロジェクトマネージャーの平均年収は641万円です。(※1)対するWebエンジニアの平均年収は550万円のため、管理職になることで年収の大幅アップが期待できます。(※2)

開発プロジェクトは規模が大きくなるほど、それをまとめ上げる管理職には高いスキルが必要です。難しいプロジェクトを効率的に進められる人材になれれば、企業から重宝されるでしょう。

管理職を目指すためには、開発スキルだけでなくマネジメントスキルやコミュニケーション能力、課題解決能力などが必要です。日々の仕事のなかで実力を付けながら、まずはチームリーダーやプロジェクトリーダーを目指して着実にキャリアアップしていきましょう。

※参考1:求人box給料ナビ(プロジェクトマネージャー)
※参考2:求人box給料ナビ(Webエンジニア)

より高待遇な企業に転職する

システム開発の業界では、より上流工程に関わる企業に転職することで年収アップが期待できます。現在、下請けや孫請けの案件を受注する企業で働いている場合は、まず元請け企業への転職を目指すと良いでしょう。

そのほか、高待遇な転職先を探すポイントとしては、「自社サービスを提供している」「大規模システムを開発している」「外資系企業」などが挙げられます。

年収アップのための転職を検討している方は、エンジニアに特化した転職支援サービス「テクストキャリア」をぜひご活用ください。あなたに最適な高待遇・高収入の求人をご紹介します。

フリーランスとして独立する

正社員からフリーランスとして独立するのも、年収をアップさせる方法のひとつです。フリーランスエンジニアを対象としたRelanceの調査では、54.52%の人が「フリーランスになって年収が上がった」と回答しています。(※)具体的な金額の変化としては、平均で約193万円、中央値で約200万円アップという結果が出ました。

昇給や転職でいきなり200万円も年収を上げるのは難しいため、しっかりとしたスキルや実績がある人はフリーランスとしての独立も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

ただし、フリーランスには会社員のように安定した給料や福利厚生はなく、収入が途切れてしまうリスクもあります。将来的に独立も選択肢として考えている人は、フリーランスのメリットだけでなくデメリットもしっかり把握しておきましょう。

※参考:【2023年版】フリーランスエンジニア白書 1000人に聞いた!フリーランスエンジニアの実態調査-2023年1月-

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働き方が多様化する近年、フリーランスエンジニアという選択肢を取る方が増加傾向にあります。勤務時間や場所を自由に働くことが可能である、年収をアップさせることができるなど、成功すると多くのメリットが得られます。

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スキルアップを証明できる資格を取得する

転職や独立を目指すにあたって、自分のスキルを証明できる資格を取得しておくと良いでしょう。資格は特定のスキルを保有していることの客観的な証明になり、年収アップが期待できます

特に、「AWS 認定」「CISM」「Google Cloud 認定資格」など、Web業界で広く普及しているサービスに関連する資格がおすすめです。

AWS認定:Amazonが提供するクラウドサービス「AWS」の知識やスキルが問われる資格です。AWSは世界でもトップのシェアを誇り、AWSのスキルを持ったエンジニアは多くの企業から求められるでしょう。(※1)

CISM:情報セキュリティに関する国際資格です。セキュリティ対策はどのようなWebサービスでも必須であるため、転職やフリーランス案件の獲得の際に優位に働く可能性があります。

Google Cloud 認定資格:世界3位のシェアを獲得しているGoogle Cloudの知識やスキルが問われる資格です。(※1)2022年の「最も高収入が得られるIT認定資格」として、Google Cloud 認定資格がランクインしました。(※2)

SkillsoftによるIT関連資格と給与についての調査では、上記3つの資格も給与が高い資格としてランクインしています。(※3)資格の有無だけで年収が決まるわけではありませんが、需要の高い分野に関する資格は昇格や転職の際のアピールポイントとして有効です。

※参考1:グローバルのクラウドインフラ市場シェア、AWSとAzureの差が9ポイントにまで縮まる。2023年第1四半期、Synergy ResearchとCanalysの調査結果
※参考2:Google Cloud 認定資格
※参考3:2024 年に導入される高収入の IT 認定資格 20 件

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しかしながら、Webエンジニアの業務に関連する資格は非常に多く、どれを選ぶべきか迷うかもしれません。本記事では、Webエンジニアに関係する資格を整理して紹介します。担当分野別におすすめ資格をあげていますので、参考にして頂ければ幸いです。

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まとめ

この記事では、Webエンジニアの平均年収や年収アップの方法をご紹介しました。

Webエンジニアの平均年収は約550万円で、全業種の平均年収よりも高額になっています。ただし、Webエンジニアの平均年収は年代や働き方、職種や企業規模、地域などのさまざまな要因によっても変わってきます。

Webエンジニアが年収アップを目指す方法は、「管理職を目指す」「高待遇な企業に転職する」「フリーランスとして独立する」「スキルアップを証明できる資格を取得する」の大きく4つです。この記事を参考に、自分に合ったキャリアプランを立ててみると良いでしょう。

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