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フリーランスWebデザイナーの必要スキルって?年収アップの方法や案件の取り方を徹底解説!

更新日 2024/07/26

本記事では、フリーランスWebデザイナーの収入アップ方法や、継続的に活躍するためのコツなども含めて詳細に解説します。
Webデザイナーでフリーランスになって、場所や時間に縛られない働き方を実現したいと考えている方は少なくありません。しかし、フリーランスWebデザイナーに求められるスキルや仕事の取り方などを知らずに独立すると「会社員の方が良かった」と後悔する可能性があります。
Webデザイナーとして独立したいと考えている方は、本記事を最後まで読んでみてください。

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Webデザイナー フリーランス

目次

フリーランスWebデザイナーに求められるスキル

フリーランスWebデザイナーに求められるスキルを4つ解説します。どれもフリーランスとして稼いでいくために必要なものなので参考にしてみてください。

  • デザインスキル
  • コーディング・プログラミングスキル
  • Webマーケティングに関する知識
  • AIに関する知識

それぞれ詳しく解説します。

デザインスキル

Webデザイナーに最も求められるのがデザインスキルです。人の目を引くものや企業のブランディングに役立つサイトを制作するためのデザインスキルやUI/UXに関する知識などが求められます。
また、考案したデザインを表現するためにIllustratorやPhotoshopといったツールを扱うスキルも必要です。Illustratorはロゴやアイコンなどのイラストパーツを作成し、Photoshopは写真や画像の加工、色の調整、装飾などを行うためのツールです。
いずれもAdobeがリリースしているもので、Webデザインの現場で広く用いられています。

コーディング・プログラミングスキル

HTMLやCSSといったコーディングに関する知識やJavaScriptなどフロントエンド開発に関する知識を身につけておくことも大切です。Webデザイナーが制作したデザインに基づいてコーダーやフロントエンドエンジニアがコーディングやサイト開発を行います。
コーダーやエンジニアが行う作業工程にも気を配れるようになると、連携がスムーズになります。また、自身でコーディングなどができるようになれば、仕事の幅を広げられるため高単価案件獲得につなげることも可能です。

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コーディングの案件は初心者でも獲得できる?単価アップの方法も解説

HTMLやCSSを使ってWebサイトを実装するコーディングは、未経験からでも学習することができるスキルです。コーディングのみを行う「HTMLコーダー」の需要は残念ながら減少しつつありますが、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアへのキャリアアップを目指すことで、安定的な案件の獲得と、高収入を実現することも可能です。

本記事ではコーディングの仕事の概要や将来性、必要なスキル、単価を上げるための方法などについて解説します。

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Webマーケティングに関する知識

Webマーケティングに関する知識もフリーランスのWebデザイナーとして活躍する上では重要です。顧客は集客や認知度向上、販売促進を目的としてWebサイトなどの制作を依頼しています。
顧客が望む成果を上げるにはどのようなデザインが必要か考えるために、Web広告の手法やSEO、アフィリエイトなどWebマーケティングの知識が求められます。
Webマーケティングの知識を基にデザインを考えられるようになると、顧客から重宝されるWebデザイナーとして、依頼が継続的に舞い込むようになるでしょう。

AIに関する知識

ChatGPTをはじめとする生成AIが多く登場する中で、近年のWebデザイナーにはAIの活用スキルも求められています。生成AIをうまく活用すれば作業の効率化やデザインアイデアの幅を広げることが可能です。
デザインに挿入するコピーや素材の生成、デザインのアイデア出しなど多くの工程で活用できます。ただし、生成AIの使用については著作権や生成した素材の商用利用の可否などに注意しましょう。

フリーランスWebデザイナーの年収

Webデザイナーの平均年収について、各サイトの調査結果は次のとおりです。

掲載サイト 平均年収
マイナビIT AGENT 352万円
転職サイトdoda 360万円

上記より、Webデザイナーの平均年収は350万円程度であることがわかります。国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」では、給与所得者の平均年収は458万円です。そのため、Webデザイナーに転身すると会社員より収入が下がってしまう可能性がありますが、フリーランスは時間や場所に縛られない働き方ができるメリットもあります。
また、フリーランス協会が公表する「フリーランス白書2023」では、「クリエイティブ・Web・フォト系」職種に属するフリーランスの46.9%が、400万円以上の年収を稼いでいます。スキルを身につければWebデザイナーとして会社員以上の収入を得ることも可能です。

フリーランスになるメリット

ここからはフリーランスとして独立するメリットを4つ解説します。Webデザイナーとして独立後、どのような働き方ができるのか参考にしてみてください。

  • 時間や場所に縛られずに働ける
  • 職場の人間関係に悩まされない
  • 請け負う案件を自分で選べる
  • 自分で収入を調整しやすい

それぞれ順番に見ていきましょう。

時間や場所に縛られずに働ける

フリーランスは会社員のように就業規則に縛られないため、客先へ常駐することを求められる案件でなければ、自由な時間や場所で働けます。会社へ出勤する必要がないため、毎朝満員電車に乗る必要もありません。
また、フリーランスWebデザイナーはPC1台あれば仕事ができるため、カフェや旅先などでも仕事ができます。旅先でリフレッシュしながら仕事をするワーケーションといった働き方も可能です。

職場の人間関係に悩まされない

フリーランスは客先へ出向いて仕事をしない案件であれば、職場の人間関係に悩まされることも少ないです。
厚生労働省の「令和4年労働安全衛生調査(実態調査)」では、職場の人間関係に悩まされている正社員の割合は25.9%でした。これは前年の結果よりも増加しており、職場の人間関係にストレスを感じる会社員は多いことがわかります。
職場の人間関係から解放されることは、会社に所属せず仕事をするフリーランスWebデザイナーの大きなメリットといえるでしょう。

請け負う案件を自分で選べる

フリーランスWebデザイナーは自分で請け負う案件を選べるため、意見の合わない顧客や報酬が見合わないと感じる案件を自分の判断で断れます。会社員は上司の判断で受けたくない仕事でも担当しなければならないことがあります。
自分で判断することが苦手な人には会社員が向いているでしょう。反対に、会社のためにやりたくない仕事に取り組むことがストレスになる人には、フリーランスが向いているでしょう。

自分で収入を調整しやすい

フリーランスWebデザイナーの収入は、自分で請け負った案件によって変動します。請け負う案件は自分で調整可能なため、子育てなどでプライベートが忙しい時は顧客と相談して案件の受注量を減らし、自分の時間を確保できます。
会社員は就業規則に定められた時間で働くことによって給料を得るのが一般的なため、有給休暇や育児休暇など勤務時間の調整方法は限定的です。
反対に収入を伸ばしたい場合は、営業活動を行ってたくさんの案件を請け負うことで収入を伸ばせます。「フリーランス白書2024」では、今の働く時間や場所などの就業環境について「満足」と74.7%のフリーランスが回答しています。自分の状況に応じて働く量や収入が調整できるのもフリーランスの大きなメリットです。

フリーランスになるデメリット

次にフリーランスになるデメリットを3つ紹介します。フリーランスは会社員にはないデメリットも存在するため、独立前によく確認しておきましょう。

  • 収入が不安定になりやすい
  • 自己管理が重要になる
  • 営業や経理なども1人で行う必要がある

それぞれ順番に解説します。

収入が不安定になりやすい

フリーランスWebデザイナーは受注した案件に応じて収入が決まるため、案件を受注できないと稼ぐことができません。収入が顧客からの依頼数や自分のキャパシティに大きく左右されてしまうため、会社員のように毎月決まった金額を安定して得るのは難しいでしょう。
また、病気やケガなどで体調を崩してしまったり、クライアントからの依頼が途切れたりすると収入が下がってしまう可能性があります。収入をある程度安定させるためには継続的に依頼してくれる顧客の獲得や、絶えず営業活動を行い案件数を一定に保つことなどの取り組みが必要です。

自己管理が重要になる

フリーランスは、体調や生活リズムなどをきっちり自己管理しなければなりません。
働く時間や休日を自由に決められる一方で、受注する案件数や勤務時間を自分でうまく調節できないと、不規則な生活や休養が取れないセルフブラック状態に陥ってしまいます。生活リズムの乱れや慢性的な疲労は、体調不良を引き起こす要因です。体を壊してしまうと、案件を受注できる数が減り収入が下がってしまいます。
1ヶ月のうち数日は働かない日を作る、深夜の時間帯は仕事をしないなど、フリーランスWebデザイナーとして長く働くための自己管理が重要です。

営業や経理なども1人で行う必要がある

フリーランスになるとWebデザイナーとしての仕事だけでなく、営業や経理など事業に関することをすべて自分で行わなければなりません。
納品書・請求書の作成といった経理業務や新たな案件の獲得に向けた営業活動、活動実績をポートフォリオにまとめる広報活動など、やることが多岐にわたります。デザインだけに集中したい人は会社員として働くことが向いている場合もあります。
毎月の請求書作成や確定申告など、フリーランスWebデザイナーの仕事が忙しく手が回らなくなってしまったら、業務代行を活用するのも1つの手です。

フリーランスWebデザイナーの仕事内容

フリーランスWebデザイナーが携わる主な仕事の内容を3つ紹介します。具体的にどのような案件に取り組んでいるのか知りたい方は参考にしてみてください。

  • Webサイトやアプリのデザイン設計
  • バナー制作
  • ロゴ制作

それぞれ詳しく解説します。

Webサイトやアプリのデザイン設計

Webサイトやアプリのデザインを設計し、コーダーやフロントエンドエンジニアと連携します。案件によって異なりますが、サイト全体の制作を請け負う場合にはサイトマップやワイヤーフレームを作成することもあります。
サイトマップとは、Webサイト全体の構造を示した樹形図です。ユーザーが回遊しやすいように各ページを配置します。また、ワイヤーフレームはページごとのレイアウトを示した設計図です。
フリーランスWebデザイナーは、見た目の美しさや顧客のブランディング、UI(User Interface)/UX(User Experience)の観点から設計を行います。設計したワイヤーフレームに基づいてIllustratorやPhotoshopなどのツールを用いて制作し、顧客へ提出します。

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企業のコーポレートサイトやECサイトなど、インターネット上にはさまざまなWebサイトがあります。それらのWebサイトのデザインや制作を行う職種が「Webデザイナー」です。 Webデザイナーは、サイトデザインだけでなくバナーやアイコンなどのデザインも行ったり、スキルの幅を広げてマーケティングやディレクションなどで活躍したりもできる職種です。 本記事では、Webデザイナーの仕事内容や求められるスキル、さらには年収や将来性など、詳しく解説します。Webデザイナーに興味のある方は、ぜひご参考ください。

バナー制作

ユーザーの目を引き、クリックしてもらえるようなバナーを制作する仕事です。バナーとは、Webサイトに掲載し、意図するページに誘導するためのボタンリンクです。
フリーランスWebデザイナーは、顧客が指定するサイズに従ってバナーを制作します。限られたサイズの中に顧客が伝えたい情報を盛り込み、ユーザーが一目で内容を理解できるように作り込むことが求められます。
内容をまとめる要約力や、魅力的な広告コピーを作るコピーライティングなどの技術が基本的なデザインスキルに加えて求められる仕事です。

ロゴ制作

企業やサービス、商品などのロゴ制作もフリーランスWebデザイナーが携わる仕事の一つです。
ロゴは企業などのイメージを形作る上で重要な役割を果たすため、制作前に顧客とイメージやコンセプト、希望するデザインについて詳細なヒアリングを行います。ヒアリング内容に基づいてデザイン案を数パターン作成し、レイアウトや書体、配色についてすり合わせをして完成に近づけていきます。

フリーランスWebデザイナーの仕事の取り方

フリーランスWebデザイナーとして活動するために、仕事の取り方を7つ解説します。どのように案件を獲得するのか知りたい方は参考にしてみてください。

  • クラウドソーシングサイトを利用する
  • 知人から依頼・紹介を受ける
  • スキルシェアサービスから依頼を受ける
  • オンラインコミュニティ・SNSから受注する
  • 営業活動を行う
  • ポートフォリオサイトから問い合わせを受ける
  • フリーランス向けエージェントを利用する

それぞれ順番に見ていきましょう。

クラウドソーシングサイトを利用する

まだフリーランスWebデザイナーとして実績がない場合は、クラウドソーシングサイトを利用して案件を獲得するのが適しています。クラウドソーシングサイトとは、Web上で仕事の受発注が行えるプラットフォームです。
登録が簡単に行えるため、多くの企業やフリーランスが仕事の依頼や応募をしています。依頼者と応募者の条件が合致すれば契約に進み、案件が受注できます。
クラウドソーシングサイトにはWebデザインの案件も多く登録されていて、レベルも幅広いためフリーランスとしてこれから実績を積み上げる人にも取り組みやすいです。

知人から依頼・紹介を受ける

フリーランスWebデザイナーとして活動していることを知人に伝えると、依頼を受けたり、仕事を頼みたい人を紹介してもらえたりする場合があります。
Web系企業で働く友人やフリーランスの知人、過去の取引先などプライベートでつながりのある人から依頼を受ければ、営業活動に割く時間の短縮が可能です。また、すでに一定の信頼関係がある状態からやり取りがスタートできるため、ミスマッチが起こりにくいのも大きなメリットです。
「フリーランス白書2024」では、「人脈(知人の紹介含む)」から案件を獲得したフリーランスの割合は61.6%と最も多い回答でした。フリーランスになったら知人にどのような仕事をしているか話しておくと、仕事につながる可能性があります。

スキルシェアサービスから依頼を受ける

スキルシェアサービスから個人や企業の依頼を受けることも可能です。スキルシェアサービスとは、スキルを売りたい人と案件を依頼したい企業などをマッチングさせるプラットフォームです。
Webデザイナーとして対応できる仕事内容や扱えるツール、希望する報酬の目安などを登録すると、あなたのスキルや希望報酬額を見た企業などから依頼が届きます。自分から積極的に営業活動をしなくて良いのがスキルシェアサービスのメリットです。
一方、アピールできる要素が少ない初心者のうちは依頼される可能性が低いため、クラウドソーシングサイトなどで実績を積むか、希望報酬額を下げて登録する必要があります。

オンラインコミュニティ・SNSから受注する

オンラインコミュニティやSNSにフリーランスWebデザイナーとしてのアカウントを作成し、依頼を受けることもできます。
Webデザイナーとしての活動実績やWebデザインに関する情報発信などを行ったり、オフ会で人脈を広げたりする中で、仕事を依頼される場合があります。オンラインコミュニティやSNSのフォロワーは、共通の趣味や価値観のもとに集まっているため、仕事上のコミュニケーションもスムーズに進められる場合が多いです。

営業活動を行う

普段から閲覧や利用をしている企業などのサイトで、Webデザインに関わりたいと思うものがあればメールやサイトの問い合わせページから連絡してみると、案件につながる場合があります。このような直接的な営業活動も案件獲得の1つの手法です。
直接営業を行う場合は、顧客に自分と契約するメリットを具体的に提案できれば高単価の案件を獲得できる可能性があります。
ただし、顧客がWebデザイナーを募集しているわけではないため、連絡をしてもほとんど返信がありません。そのため、返信がないのが当たり前という姿勢を持ち、ビジネスマナーをわきまえた上で、たくさん連絡を送ってみましょう。

ポートフォリオサイトから問い合わせを受ける

フリーランスWebデザイナーとしてこれまで携わってきたデザインの実績をポートフォリオサイトにまとめておくと、サイトを見た企業などから案件を依頼されることがあります。過去に制作したサイトなどで顧客が公開を許可したものを掲載することで、作風や保有スキルを見た上で依頼してもらえるため、ミスマッチが起こりにくいです。
ポートフォリオサイトの作り方については、後段で詳細に解説するので併せて参考にしてみてください。

フリーランス向けエージェントを利用する

フリーランス向けエージェントサービスを利用して、サポートを受けながら案件に取り組むのもこれから独立する人にはおすすめです。
エージェントでは、仕事を依頼したい企業と受注したいフリーランスとのマッチングを行います。自身の職歴や保有スキル、対応可能な案件などを登録しておくとエージェントから希望に近い案件を紹介してもらえます。
エージェントが案件を探したり、営業活動を代わりに行ったりしてくれるため、時間の有効活用が可能です。

フリーランスWebデザイナーの報酬相場

フリーランスWebデザイナーの報酬相場は案件内容や制作する規模によって異なりますが、概ね次のとおりです。

制作内容 報酬相場
サイトやアプリ全体 50万円程度
サイトトップページのみ 5万~15万円程度
バナー制作 0.5万~5万円程度
ロゴデザイン 3万~15万円程度

サイトのトップページは企業やサービスの顔になる部分のため、ページ制作の中でも単価が高くなります。下層ページ単体で制作する場合、サイトトップページの報酬より相場は低くなります。また、サイトやアプリ全体を制作する場合、報酬相場は高くなりますが1ページあたりの単価は下げて顧客にスケールメリットを出すのが一般的です。

フリーランスWebデザイナーが案件を継続して獲得するコツ

フリーランスWebデザイナーとして長期的に活躍するために、案件を継続して獲得するコツを3つ紹介します。フリーランスとして長く仕事を続けたい人は参考にしてみてください。

  • スキルアップを心掛ける
  • 顧客との信頼関係を築く
  • 継続依頼を前提とする案件を獲得する

それぞれ詳しく解説します。

スキルアップを心掛ける

受注した仕事をこなすだけでなく、自己投資をしてスキルアップに努めることで成果物のクオリティが上がり、既存の顧客から長期的に依頼を受けられる可能性が上がります。保有スキルが増え、ポートフォリオの質も高まるため、新たな案件に応募する際も採用率が高まります。
スキルアップの方法は、Webデザインに関する勉強や資格取得、コーディングやフロントエンド開発の技術を身につけることなどです。

顧客との信頼関係を築く

顧客との間に信頼関係を築き、仕事を頼みやすいフリーランスWebデザイナーとして取引ができれば、継続的に案件を振ってもらえるようになります。
納期を守ることはもちろん、顧客からの連絡に対して速やかに返信する、ビジネスマナーに則ったやり取りを心掛けるといった社会人として当たり前のことを徹底するだけでも十分です。意外と実践できているフリーランスは少ないため、これらのことを行うだけで顧客から重宝されるようになるでしょう。

継続依頼を前提とする案件を獲得する

顧客が継続して依頼する予定のある案件を、優先的に獲得する動きをとることも大切です。
クラウドソーシングサイトなどから案件に応募する際、募集要項などに継続依頼を前提としている旨などが記載されている案件は、長期的に依頼を受けられる可能性が高いです。このような案件から優先的に応募することで、仕事の途切れないフリーランスWebデザイナーになれます。

フリーランスWebデザイナーの収入アップ方法

フリーランスWebデザイナーが収入をアップさせる方法を3つ解説します。フリーランスは独立した初月から大きく稼ぐことは難しいですが、本章で紹介する方法に取り組み続ければ収入を伸ばしていくことが可能です。

  • スキルアップして高単価案件を獲得する
  • 取り組む案件量を増やす
  • 営業力を伸ばしてチーム化する

それぞれ詳しく解説します。

スキルアップして高単価案件を獲得する

UI/UXのデザインやフロントエンド開発、ディレクションなどのスキルを身につけ上流工程へ業務領域を広げることで、高単価案件を獲得し収入アップを目指します。新たな高単価案件に応募しても、既存の顧客に業務範囲を広げることを条件に報酬アップを交渉しても良いでしょう。
UI/UXではスマホサイトやスマホネイティブアプリのデザインまで行えるようになること、フロントエンド開発ではJavaScriptを扱えるレベルに達することが、一つの目安になります。

取り組む案件量を増やす

フリーランスWebデザイナーの仕事に慣れてきたら、1件あたりに要する時間の短縮や、自分の作業ペースが読めるようになることで受注件数を増やし、収入アップが目指せます。
案件を受注し始めて間もないころは、自分の作業ペースが読めず納期を守るために案件数をセーブする人が多いです。しかし、慣れてくると複数の案件を並行して作業できるようになるため、受注件数を増やせます。
特に、楽しんでできる案件や得意な案件に絞って受注すれば、スキルを特化させられるため、さらに受注件数を増やすことが可能です。

営業力を伸ばしてチーム化する

新たな案件を獲得する営業活動が得意な場合は、多くの案件を受注しチームを組んで作業することで収入を伸ばせます。
案件ごとにタスクを細分化し、他の人が行っても問題ない部分について作業を外注することで、一人で案件に取り組むよりも多くの案件をこなせるようになるため、収入アップが可能です。外注によって自分の得意なタスクに集中して取り組めるようになるため、モチベーションを高く保てるようになります。
ただし、顧客との契約内容で再委託を禁じられている場合、外注はできません。再委託が可能な場合でも、外注によって納品物のクオリティが下がらないようしっかりチェックをする必要があります。また、再委託を行う際は、後からトラブルにならないよう事前に顧客へ相談しておくのが無難です。

フリーランスWebデザイナーのポートフォリオの作り方

最後にフリーランスWebデザイナーにとって大切なポートフォリオサイトの作り方について解説します。ポートフォリオは、顧客があなたに依頼をする際の判断材料になるなど大切な役割を果たします。これからポートフォリオを作る人は参考にしてみてください。

プロフィールページを制作する

ポートフォリオにはこれまでの実績だけでなく、プロフィールページも制作します。これまでの職歴や保有スキル、使用できるツールなどWebデザイナーを探している人に対してアピールできる要素を掲載します。
可能であれば人柄が伝わる顔写真や趣味などについても記載すると、閲覧した人に好感を持ってもらいやすくなるでしょう。
また、ポートフォリオサイトに案件の依頼などを受け付ける問い合わせページを設けておきます。

制作実績を掲載する

ポートフォリオに載せる作品や実績となるサイトを決め、URLなどを掲載します。選定基準として制作時期が新しいものや、自信があるもの、制作規模が大きいものまたは大手の顧客から依頼を受けたものなどの観点から選ぶと良いでしょう。
ポートフォリオには10点程度の実績を掲載し、現時点における自分のスキルを正確にアピールするため、新しい案件を受注したら定期的に入れ替えを行います。また、チームで制作したものについては、どの部分を担当したかコメントを添えておくと、閲覧した人に誤解を与えにくいです。

制作意図やコンセプトをアピールする

ポートフォリオに実績を掲載するだけでなく、デザインの意図や狙い、どのような工夫を凝らしたかなどをコメントとして記載しておくと、閲覧した人へのアピールになります。長々と書く必要はないので、制作意図やコンセプト、用いたスキルなどについて簡単に記載しましょう。
あなたのデザインスキルや得意とする作風が伝わりやすくなるため、閲覧した人に気に入ってもらえれば、仕事の依頼につながります。

まとめ

本記事では、これからフリーランスとして独立を考えている人向けに、フリーランスWebデザイナーの仕事内容や年収、ポートフォリオサイトの作り方などを解説しました。
フリーランスWebデザイナーとして活躍することは簡単ではありませんが、正しい方法で取り組めば誰でも案件を獲得することは可能です。今回紹介した内容を基にフリーランスWebデザイナーへの一歩を踏み出してみてください。
ただ、初めてフリーランスとして活動する人にとっては顧客とのやり取りや、契約手続きなど慣れないことも多いでしょう。
不安を感じている場合は、フリーランス向けエージェントサービスを利用するとサポートを受けながら進められるので、選択肢に入れてみてください。

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