どうすればフリーランスSEになれるの?~フリーランスSEになるために押さえておくべきことを徹底解説!~
フリーランスのシステムエンジニアとして働くにはどうすれば良いのでしょうか?この働き方は、会社員のシステムエンジニアと比べて何が違うのでしょうか。当然メリット・デメリットがあるので、フリーランスを選ぶかどうかは自分自身でその特徴を理解し判断する必要があります。
今回は会社員のシステムエンジニアとして5年働いた後、フリーのシステムエンジニアとして独立し現在3年目を迎える筆者が、フリーランスのSEの仕事内容、働き方について紹介します。
フリーランスSEになる適切なタイミング
フリーランスのSEになるためにはまず「自分の知識や経験がフリーランスとして仕事を受注できるレベルに達しているかどうか」を見極める必要があります。個人のレベルややりたい仕事の内容によりフリーになる適切な時期は違うため、「フリーランスのSEになるためには○年仕事を経験してから」という具体的な年数はありません。
まず、フリーのSE向けに仕事を紹介している会社のサイトで自分が受けたいと思っている仕事を探し、企業側から求められている経験やスキルを確認しましょう。たとえばそこには「JavaでWebシステムの開発経験」、「PHP3年~」、「会計の業務知識」など、採用の際に求められる経験や能力が掲載されています。企業側はフリーランスのSEには即戦力であることを求めることがほとんどです。
ここが新卒として採用される場合と大きく異なる点の一つで、フリーランスとして働くのであれば過去に経験したことが無い仕事に就くことはかなり難しいです。仮にやりたい仕事が「Webシステムの開発」だったとしてそれまでにWebシステムの開発経験が無いのであれば、フリーのエンジニアとしてその案件に採用されることは難しく適切なタイミングではないと言えます。
フリーランスのSEになることを考えているのであれば、まず受けたい案件が求めている経験や知識を調べて、客観的に自分自身がフリーランスとして仕事ができるかどうか考えてみることが大事です。
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フリーランスSEはどういう働き方になるの?
フリーランスのSEは会社員と異なり、働き方を選択することができます。もちろん、会社員でも働き方を選択できる企業は存在しますが、フリーランスは自分で仕事を決めることができるので、希望する働き方を実現しやすくなります。
フリーランスの働き方として主に、「出向型」、「常駐型」、「在宅ワーク」があります。
出向型の働き方
フリーランス向けの案件を紹介しているフリーランスエージェントを経由し、エージェントから紹介された会社のプロジェクトに参画する働き方になります。エージェントから様々な案件を紹介してもらうことができるため、多くの案件から仕事を選択することができるというメリットがあります。
デメリットとしては、間にエージェントが入りマージンを取られるため、直接企業から採用される場合と比べて少しエンジニアの単価が下がってしまいます。ただ、エージェントを利用しない場合、自分で営業をかけ、案件を獲得するという時間的工数を担保しなければならないので、その工数を踏まえるとエージェントを活用するメリットの方が大きいと言えます。
常駐型の働き方
フリーのシステムエンジニアとして直接企業と契約しその企業のプロジェクトに参画する働き方になります。実績を残していると過去に一緒に仕事をした企業から直接声がかかり契約を結べることがあります。この場合、直接企業から報酬をもらうことになるので、エージェント経由で仕事を受注する出向型と比べると単価が高くなりますが、仕事の選択の幅は少なくなります。
在宅ワークのフリーランスSEの実際
フリーランスのSEとして自宅で仕事をすることも、もちろん可能です。会社で仕事をする場合と比べるとはるかに時間の融通が利くので、介護や育児をしなければならない方にとってメリットのある働き方でしょう。
ただし企業側としては任せられる仕事が限られてしまうため、在宅ワークは会社で仕事をする場合と比べると収入が低くなる傾向があり選択できる仕事の種類も少なくなります。
フリーランスSEの仕事の探し方
フリーランスのシステムエンジニアとして仕事を受注するには、エージェントを活用する方法と自身の営業で獲得する方法があります。まず、それぞれのやり方と特徴を理解しましょう。
エージェントの活用
フリーランス向けの仕事を紹介しているエージェントを活用することで案件を受注することができます。フリーランスのSEとして初めて仕事を受注する場合や経験年数が浅い方はまずエージェントを活用し仕事を探してみると良いでしょう。
具体的には、エージェントのサイトにアカウント登録し、エージェントから適切な案件を紹介してもらうかエージェントのサイトにある案件を調べ参画したい企業に契約希望を出す形になります。
システムエンジニアとしての経験があまり無い人でも参画できる案件から非常に高いスキルが要求されるものまで様々な案件が紹介されています。また、紹介してもらえる案件が非常に多いので、自分の希望に沿った案件を選びやすいのもメリットの一つです。
たとえば、「プログラミング言語(Java、PHP、Python)や業務知識(金融系、物流系、人材派遣系)など今後習得していきたい知識や経験を得られる案件」、「高単価のもの」、「稼働日数が少ないもの(たとえば週3稼働)」など自分の価値基準に合わせて案件を探すことができます。
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自身の営業で獲得
企業の中には直接フリーランスのシステムエンジニアと契約を結ぶ会社もあります。「自分で営業して企業と直接交渉し契約を締結する」場合と、「過去に一緒に仕事をした会社から声がかかり採用してもらう」場合があります。
企業と直接契約を結ぶため高い報酬を得ることができる一方、過去の仕事に対する高い評価が必要なため多くの実績があるベテランのフリーランスSE向きの方法になります。
この方法での案件の受注を目指すのであれば、システムエンジニアとして経験を積み高い実績を残していくことが求められます。
フリーランスSEと正社員SEの収入の比較
フリーランスのSEと正社員のSEでどちらが高収入なのかは誰もが気になるところだと思います。それぞれの平均年収を調査してみました。
正社員SEの平均年収
Indeedでシステムエンジニアの給与を調べてみると全国平均の年収は470万円になります。平均年収は常に変化していくため、気になる方は随時確認すると良いでしょう。
フリーランスSEの平均年収
フリーランスのSEは個人で仕事を受注している人もいるため、正確に把握することはできませんが、「プロエンジニア」によると平均年収は約890万円でした(※1)。インターネットのサイトを色々見てみると平均年収は600~900万円ほどのようです。エージェントのサイトを確認してみると月額で45~85万ぐらいの案件が全体の9割以上を占めています。
フリーランスは自分で健康保険料を全額支払わなければならず有給休暇というものも無いため単純に会社員と比べ収入が多いとは言えませんが、額面だけで見るとフリーランスSEの方が高くなります。
※1:フリーランスのSEになるには?独立の流れや年収目安、案件の探し方|プロエンジニア
https://proengineer.internous.co.jp/content/columnfeature/29235
フリーランスSEのメリットとデメリット
会社員SEと比較したフリーランスSEのメリット・デメリットについての紹介です。
メリット
フリーランスのSEになる最大のメリットは一言でいえば「自由」です。会社員と比べ、自分で仕事を探して契約するので、当然働く時間と場所を選択できます。要は自分の希望に合わない時間・場所で働かなければならない案件は選ばなければ良いわけです。
働く時間は会社員と同じく平日の日中を選択することももちろんできますし、例えば週2など稼働日を制限することもできます。場所もエージェントのサイトで最寄り駅などを確認することができるので、通勤時間が長くならないように仕事を選ぶこともできますし、在宅の案件を選択することもできます。
このように会社員と比べると自由であるということが大きなメリットになりますが、他にも「人間関係がうまくいかなくなっても仕事にあまり影響がない(ずっと同じ会社で働くわけではないため)」、「副業ができる(会社員だと副業を禁止されていることが多い)」、「将来のための人脈を作ることができる」などのメリットがあります。
デメリット
フリーランスSEのデメリットは、仕事や収入が不安定になるということが最も大きいものになります。仕事は自分で営業し受注しなければなりませんし、仮に受注できてもいつまでも契約を更新してもらえるとは限らないので、収入がなくなることもあります。
その他にも、事務的なもの(確定申告など)を自分で行わなければならないこと、社会保障が少ないこと(たとえば健康保険は会社員の場合会社が半分負担する)、会社員と比べてローンの審査が通りにくいこと、などがデメリットとして挙げられます。
働き方改革の一環で、働き方の自由化を進めるべく、政府もフリーランス向けに法整備を検討するなど、新聞でもフリーランスという言葉が目立つようになりました。それに伴いフリーランス人口は1122万人※と前年比で5%増加していて、その内エンジニアの割合は約25%いると言われています。
そこで今回はフリーランスの中でもエンジニアにフォーカスして、フリーランスエンジニアになるためにはどうすればいいのか、どれだけの報酬が貰えるのかなど詳しくご紹介します。
※ランサーズ調べ
フリーランスSEで収入を上げるためには?
フリーランスSEとして収入を上げていくためにはどうすれば良いのでしょうか。収入アップのためには必要なスキルを身に着けていくことで受注できる可能性がある案件を増やし、単価の高い案件も狙えるようにしていくことが求められます。
そのためには開発経験や技術・知識を増やしていくことが必要になります。ここではその方法をいくつか紹介します。
プライベートで未経験領域にチャレンジする
未経験のタスクに挑戦しておくことは収入アップにつながることがあります。たとえば、プライベートでWebサイトの作成に挑戦してみると収入が上がる可能性があります。
この場合「Webサイトの作成」を経験したことになるので、案件の求める経験が「Webサイト作成」だった場合、その案件を受注できる確率が高くなります。
結果、受注できる案件が増え、より多くの案件から仕事を選択することができるので、単価の高い案件も増えて収入アップにつながります。
ちょっとしたWebサイトの開発案件でも高負荷に耐えうるものをイメージする
仕事の幅を広げ収入を上げるための知識やスキルというと、Javaなどのプログラミング言語の知識やAWSなどサーバーの環境構築スキルなど具体的なスキルを想像すると思いますが、それだけではありません。システム開発を行う上で工夫したことなどもアピールポイントになります。
例えば、Webサイトを開発する際に大きい負荷をかけられてもサイトのレスポンススピードが遅くならないように工夫したりしたという経験も、世の中のシステム開発において需要があることです。
その他にも、テストを自動化した経験、開発環境の構築作業を自動化した経験、品質改善の経験なども評価されるポイントになるので、普段のシステム開発で常に改善できるポイントを考え実行に移して経験しておくことが大事になります。
プロジェクトリードを意識する
マネジメントの経験を積んでおくことも仕事の選択肢を増やすことにつながります。エージェントが紹介している案件の中にはプロジェクトの管理者としての経験を求めているものあります。
私がエージェントのサイトをいくつか調べたところ、「PMの実務経験3年以上」、「PMOまたはリーダー補佐としての調整経験」、「プロジェクトのチームリード経験、マネジメント経験」などを必須スキルとして求める案件もあったので、マネジメントを経験しておくことで受注できる案件は増えるでしょう。
トレンドの技術にアンテナを張る
IT業界は常に新しい技術が生まれているので、トレンドの技術が何なのか常にキャッチアップしておくことも収入アップにつながります。トレンドの技術を習得しておけば、受注できる案件の幅も広がるので、高単価の案件を選べるチャンスが増えてきます。
トレンドとは別に、高単価の技術は何なのか調べてくのも手です。 たとえば、Webのニュースを見ているとよく「プログラミング言語の高単価ランキング」のようなタイトルの記事を目にします。単価の高いものはトレンドの技術であることが多いので、常に意識を向けておくと良いでしょう。
まとめ
今回はフリーランスのSEについて、その働き方、年収、メリット・デメリットについてまとめてみました。フリーランスのシステムエンジニアという選択も非常に魅力のある働き方の一つだと思います。興味がある場合は自分で調べてみることも大事ですし、案件を紹介するエージェントも世の中にたくさんあるので相談してみると良いでしょう。