フリーランスエンジニアに年齢は関係ある?年代別の実態や活躍し続ける方法を解説
そろそろフリーランスエンジニアとして働きたいと考えているものの、年齢的なことを考え、独立に不安な気持ちを抱いている方も少なくないでしょう。年齢的にもう遅いのではないか、仕事は取れるのか、若い人のほうがいいのではないかなど考えることもあるかもしれません。
この記事では、このような不安を払拭するため、年代別フリーランスエンジニアの活躍できる方法や、年齢を重ねたからこそ得られるメリットなどを解説します。

フリーランスエンジニアは何歳まで活躍できる?
フリーランスエンジニアを目指す方が心配する内容のひとつに、「フリーランスエンジニアは何歳まで活躍できるのか?」があります。結論としては、50代、60代と年齢を重ねていっても、やる気とスキルさえあれば何歳まででも活躍できます。
フリーランスエンジニアとして働く場合、自分で営業し仕事をこなして収入を得られるため、やる気とスキルさえ備わっていれば、年齢は関係なく活躍し続けられるのです。
一方で年齢を重ねることで、さまざまな理由から仕事が減る可能性もあります。詳しくは後述しますが、これらは自分自身の工夫や努力次第で乗り越えられるでしょう。
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フリーランスエンジニアになれるのは何歳まで?
フリーランスエンジニアとして独立を目指す方のなかには、「フリーランスエンジニアになれるのは何歳まで?」という心配する方もいるかと思いますが、年齢に関係なくフリーランスエンジニアになれるチャンスはあります。
年齢を重ねるということは、スキルや経験を積み重ねている、多くの人脈も築けている可能性が高いと言えます。そういった観点でも若い時期に独立するよりも30代ないしは40代でフリーランスエンジニアになったほうが、成功しやすいとも言えるでしょう。
フリーランスエンジニアに年齢制限があると言われる理由
先述の通り、何歳になってもフリーランスエンジニアを目指せると説明しましたが、一方で「フリーランスエンジニアには年齢制限がある」ともいわれます。
ここでは、フリーランスエンジニアに年齢制限があるといわれる4つの理由を紹介します。
新しい技術やトレンドについていけなくなる
IT業界では、常に新しい技術が生まれており、常に学び続ける必要があります。そのため、新しい技術を習得、吸収しやすいとされる若いエンジニアの方が良いと言われることがあります。
しかし、フリーランスエンジニアとして考えれば、年齢の高い方でもこの心配はあまりないと言えるでしょう。エンジニアは基本的に過去の技術と新たな技術を利用し、仕事を行っているため、年齢に関係なく常に新たな技術を追いかけていると言えます。
体力や気力が衰える
年齢を重ねることでどうしても避けられないのが、体力の衰えです。若い頃と比べると、長時間労働や徹夜で仕事をこなすといった無理ができなくなるでしょう。
フリーランスエンジニアとして活動する際には、常に自身の体調管理を怠らず、体力の低下を防ぐ対策をするように注意しましょう。
年齢制限のある案件に携われない可能性がある
フリーランスエンジニアとして仕事を得る場合、年齢制限のある仕事を受けられない可能性があります。たとえば30代までという案件であれば、40歳を超えるフリーランスエンジニアは、年齢を理由にアサインから外される可能性があります。
一方で、豊富な経験や高い技術力を持ったエンジニアを必要としている案件もあるため、むしろこうした案件の獲得を目指せる点は、若いフリーランスエンジニアにはでないアドバンテージと言えるでしょう。
希望の金額を得にくい可能性がある
希望に見合った報酬や案件が受注しにくいというの点も、年齢制限があると言われる理由です。年齢が上がるにつれて、ポテンシャルではなく、すでに保有しているスキルや経験を重視され、より高いスキルが必要になるため、希望に合う金額を得るのが難しくなります。
一方で考え方を変えることで、この不安は払拭できます。フリーランスになるまでに経験やスキルを身に付けていけば、これらをアピールすることで、高単価の案件を受注できる可能性が高まります。
フリーランスとして活躍している人の年齢層の実態
実際にフリーランスとして活躍している方は、どのような年齢層の人が多いのでしょうか。この章では、年齢層ごとの実態を解説します。
フリーランスの年齢層は半数以上が40代〜50代
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が調査した「フリーランス白書2023」によると、フリーランスとして最も活躍しているのは40代で、全体の約37%を占めています。また、50代は全体の約26%であり、40代~50代で半数以上を占めていると言えます。
こちらの調査は、フリーランスエンジニアを含むフリーランス全体の調査となっているため、フリーランスエンジニアだけの数値ではありません。一方で、調査の多くが40代から50代であるという事実は、40代もしくは50代から独立を目指す方にとって、安心できる数値と言えるでしょう。なお、この調査に回答した方のうち、14.8%がフリーランスエンジニアとも言える「エンジニア・技術・開発系」であることから、年代の実態に近いと考えられます。
30代も3割程度と多い
「フリーランス白書2023」からわかるように、フリーランスとして活躍している人の中で30代は全体の約26%を占めていて、40代、50代に次いで多いと言えます。
経済産業省が実施した「2016年版小規模企業白書」によると、30代にフリーランスになる人の割合が多いことから、全体の割合も高くなっていると考えられます。
フリーランスの年齢層は平均年商に影響する?
フリーランスエンジニアの平均年商は、年齢を重ねるにつれ増加傾向です。その理由は、スキルや経験が豊富であり、高単価の仕事が得られることにあります。たとえば、20代フリーランスエンジニアは200万~300万円がボリュームゾーンですが、30代になると500万円~800万円、40代になると年商が1,000万円以上という方も増えてくるのです。
なおここでは年齢として平均年商を見ていますが、これはあくまでも豊富なスキルや経験が重要だという点を忘れてはなりません。
※参考:【2023年版】フリーランスエンジニア白書 1000人に聞いた!フリーランスエンジニアの実態調査-2023年1月-
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年代別フリーランスエンジニアの強み・弱み
フリーランスエンジニアとして活躍できる年齢は、先述の通り、年齢を重ねてもスキルや知識があれば問題がないことがわかりました。一方で「若いから」「年齢を重ねたから有利」などではなく、年代別にそれぞれ強みと弱みがあるのです。
ここでは各年代別に、フリーランスエンジニアとして仕事する際の強みと弱みを紹介します。なお、年齢が上がるにつれ、スキルや経験が上がっていることを前提に解説しています。
20代の強み・弱み
20代のフリーランスエンジニアには、技術や最新の情報を吸収しやすく、仕事のやり方や人との接し方に柔軟性があるという強みがあります。仕事に対する熱意や勢いを評価され、仕事を発注してもらえることがあります。
経験が少ないことで、良い意味でクライアントが過度な期待をしていないともいえ、十分な体力を武器に多くの仕事をこなせるのも強みのひとつです。
その一方で、20代のフリーランスエンジニアには年齢が若く実績や経験が少ないため、案件が受注できない可能性があるという弱みもあります。たとえば、ある開発職を5年以上経験していることが条件であった場合、経験が足りないということで、案件の単価が低くなる、受注できないなどの可能性もあります。
また、経験・知識不足によって、時間や金額など条件面のトラブルが発生するリスクもあるため注意しましょう。経験者やフリーランス仲間と相談して進めると良いでしょう。
30代の強み・弱み
30代のフリーランスエンジニアは、これまでに培った経験とスキルにより、即戦力が期待されます。そのためクライアントからの興味を引きやすく、多くの仕事を得られるでしょう。年齢的に体力も十分であり、新たな技術や知識を学ぶ点に関しても吸収しやすいです。
20代に比べて経験も加わり、ミスやトラブルなどにも適応しているため、さまざまな状況に対応できる年代です。
その一方で、過信には注意が必要です。30代のフリーランスエンジニアは知識と経験、そして体力に自信があるため、仕事に対する熱意や勢いがあります。それゆえに、複数の案件を同時に請け負って納期に間に合わなかったり、長時間の作業に追われてしまったりという状態が起こりえるのです。
なお20代と同じく、まだ若いと思われ、案件の単価が希望よりも低くなる可能性もあります。
40代の強み・弱み
スキルや知識という点で、十分な経験を積んでいて評価が高いと言われているのが40代のフリーランスエンジニアです。この年代になると、エンジニアとして自ら手を動かす仕事よりも、人を動かす仕事が増えることが多いでしょう。
たとえば、規模の大きなプロジェクトにおいて、プロジェクトリーダーを任されるなど、若手では経験できない仕事も受注できる可能性があります。また、人や企業など、多くの人脈が形成されている頃であり、案件を紹介してくれるといった期待ができます。
しかしその一方で、常に最新技術に追いついているつもりでも、実は追いつけてなかったり、トレンドがわからなくなったりするのが弱みです。これらの懸念点は、日々のスキルアップや情報のキャッチアップをはかるようにすることで解決できるでしょう。
また、案件の中には、年齢制限を設けている案件もあり、受注できない案件があることにも注意が必要です。
50代の強み・弱み
50代のフリーランスエンジニアは、技術面、仕事面、全てにおいてベテランと呼ばれる域に達します。これまでの経験や実績から、さまざまな案件に対応可能です。50代になると、よりプロジェクトを回すといった大きな仕事が増え、社内研修や研究といった仕事に携われる可能性もあります。
もちろん、50代以上でも開発現場で活躍している人も少なくありません。これまでの経験を活かし、人を使う仕事、自分で手を動かす仕事の両方で活躍できるでしょう。
一方で、弱みとしては40代同様に、体力不足、最新技術に追いつけなくなること、年齢制限のある案件は受注できない可能性があることなどが考えられます。
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40代・50代のフリーランスエンジニアが案件を獲得し続ける方法
フリーランスエンジニアには年齢に関係なく、案件を獲得し続けるには、日々の努力や工夫が必要です。ここでは年齢を重ねたフリーランスエンジニアが案件を獲得し続けるための方法を5つ紹介します。
独立前・後の人脈を大切にする
フリーランスエンジニアとして独立する前、そして独立後の人脈を大切にしましょう。フリーランスとして働く場合、人脈は大きな武器であり、案件を回してくれることもあるためです。つながった人脈と定期的に情報交換を行うことで、業界の変化・動向や最新のトレンドといった情報を得られるでしょう。
特に大切にしたいのが、前職の同僚です。前職の同僚のなかには、会社内で決裁権のある役職についている場合もあるため、確度の高い案件の紹介が期待できるでしょう。もちろん、これまで取引を行ったクライアントなどとのつながりも大切にすることが肝心です。
最新動向・技術のチェックを怠らない
年齢を重ね、経験、スキルも十分であっても、業界の最新動向や新たな技術を学ぶことも大切です。豊富な経験をしたからといって、その経験やスキルに慢心しないように、アップデートをし続ける必要があります。長年の経験に加え、最新の技術にも対応可能であれば、案件を獲得し続けることも容易でしょう。
フリーランスエージェントを活用する
案件を得る方法のひとつに、フリーランスエージェントの利用があります。フリーランスエージェントとは、フリーランスエンジニアの経験やスキル、年齢などをもとに、適切な案件を紹介してくれるサービスです。希望の金額に合わせた案件の紹介や、リモートワークを含めた勤務地などをもとにした案件の紹介など、多くの要望に対応してもらえます。
また、案件を継続的に得るためのサポートや、フリーランスの相談窓口になってくれるなど、さまざまなサポートが用意されています。
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長期案件の受注を目指す
フリーランスエンジニアとして、客先に長く常駐して働ける案件を受注するのもひとつの方法です。これにより、人脈を増やしたり、業界の動向を把握したりといった情報交換も可能になります。また、長期案件に携わるうちに、案件を切り出してもらうことや別な案件を貰える可能性もあるでしょう。
講師やアドバイザーを目指す
エンジニアとしてのスキルや経験が十分にあるのであれば、若手を育てるのも、ひとつの道です。経験が豊富であることから講義の説得力も増すでしょう。講師やアドバイザーを目指すのであれば、単に技術的な内容だけでなく、広い視野で行うとより活躍できます。
たとえば、エンジニアとしてのプロジェクトへの関わり方や、プロジェクトの回し方、人の使い方といったさまざまな内容を盛り込めるのは、経験を積んだフリーランスエンジニアならではと言えるためです。
フリーランスと会社員のメリットとデメリット
これまでフリーランスとしての活躍の方法を解説してきましたが、ここで改めて、フリーランスと会社員それぞれのメリットとデメリットを紹介します。それぞれのメリットとデメリットを理解し、フリーランスエンジニアを目指すべきなのか、しっかりと将来を見据えて決断しましょう。
フリーランスのメリット
フリーランスは、働く時間や場所を自分でコントロールできることが多く、いわば自由に働けます。案件も自分で選べるため、やりたい仕事だけを行うことも可能です。また会社という組織・集団に属さないため、対人関係によるストレスを軽減できるメリットもあります。
会社員の場合、経験や成果、年齢などでの昇給がありますが、フリーランスの場合、会社員の何倍もの収入を得ることも可能です。もちろん複数の案件を同時にこなすこともできるため、フリーランスになることで年収アップを目指せます。
フリーランスのデメリット
フリーランスの大きなデメリットは、収入が不安定なことです。仕事が取れなかったり、安い案件が続いたりすると、収入が減ってしまいます。自分自身が休業した場合は、収入を得られません。
またフリーランスとして働く場合、健康保険が高いというデメリットもあります。会社員が加入する社会保険は会社との折半ですが、フリーランスが加入する国民健康保険は全額個人負担となっているのです。
その他にも、税額を確定するために、収入を確定申告することもフリーランスがやるべき作業です。確定申告をスムーズに行うために、仕事以外にも自分で事務作業をこなさなければなりません。社会的信用の低さから、ローンの審査が通りにくいといったデメリットがあることも、覚えておくと良いでしょう。
会社員のメリット
会社員としてのメリットは、収入が安定していることと、手厚い社会保障があることです。会社で加入する社会保険には、雇用保険や労災保険などがあり、職を失った際に一定の金額を支給してもらうことや仕事中に怪我をしたといった場合の保証がなされます。こうした社会保険の費用の半分を会社が負担するため、国民健康保険と比べて会社員の負担が軽く済むのです。
また、会社が年末調整という形で収入を申告してくれるため、各々が確定申告をする手間が発生しません。クレジットカードの作成や住宅ローンを組もうとする場合、会社員はフリーランスと比べると審査に通りやすくなります。
会社員のデメリット
会社員のデメリットとして挙げられるのが、働く場所や時間が定められているため、働き方の自由度が狭いことです。会社という組織に属しているため、人間関係を円滑にする必要があったり、仕事に不満があっても我慢せざるを得なかったりします。
また収入面でもデメリットがあります。収入が安定しているというメリットはありますが、その一方で大きく年収をアップさせることも難しいです。
フリーランスエンジニアの案件紹介サービスTECH STOCKには、高単価・上場企業・リモート可能・即アサイン可能の案件が多数ございます。スキルやご希望にマッチする案件をコーディネーターがご紹介いたします。フリーランスになって働き方を変えるならTECH STOCKにお任せください。
まとめ
フリーランスエンジニアは、学ぶ意欲と情報についていく姿勢があれば、年齢に関係なく何歳まででも活躍できます。実際に、フリーランスとして活躍している人の年代は40代~50代で全体の半数以上を占めています。
40代以上であれば、経験も豊富で、かなりのスキルを持ち合わせています。そのうえ、多くの人脈が構築できているため、案件も得やすい可能性があるでしょう。
このように、フリーランスエンジニアとして独立を目指す場合、どの年齢でも全く遅くない年齢なのです。フリーランス転身に興味のある方は、フリーランスになるメリット・デメリットを理解しながら、納得のいくまで検討してみてください。
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