働き方改革の一環で、働き方の自由化を進めるべく、政府もフリーランス向けに法整備を検討するなど、新聞でもフリーランスという言葉が目立つようになりました。それに伴いフリーランス人口は1122万人※と前年比で5%増加していて、その内エンジニアの割合は約25%いると言われています。
そこで今回はフリーランスの中でもエンジニアにフォーカスして、フリーランスエンジニアになるためにはどうすればいいのか、どれだけの報酬が貰えるのかなど詳しくご紹介します。
※ランサーズ調べ
IT業界が目覚ましく進歩している近年は、システムやソフトウェアを開発するエンジニアの需要も拡大しています。そのなかでも、近年注目されているIoTやAIなどと関連の深い「組み込みエンジニア」は、今後ますます需要が拡大するでしょう。
しかし、今後の需要が期待できる職種は志望する人も増えやすくなり、差別化が難しいのも事実です。そこで、資格を取得してスキルアップをし、キャリアの選択肢を広げてみることも一つの案です。
今回は、組み込みエンジニアのキャリアアップにおすすめの資格を紹介し、効果的な勉強方法も詳しくご紹介します。
組み込みエンジニアとは、家電製品や工業機器などにシステムを組み込む開発技術職です。
家電製品や工業機器などが正常に動作するのは、内蔵されたシステムによって動作の制御や操作を行っているためです。組み込みエンジニアは、こういった組込みシステムの設計・開発・テスト等といった開発業務を担当します。
特に、IoTやAIの進歩がめまぐるしい近年、製品と製品をインターネットでつなぐシステムを組み込んだり、製品にAIのシステムを搭載したりできる組み込みエンジニアの需要が高まっています。
組み込みエンジニアは、将来性のある職種です。
日常生活で利用する家電製品には、IoT製品やAI搭載製品が増加しています。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)が盛んになり、ロボットを新しく導入したり機器を新調したりする企業も増えてくるでしょう。
こうしたなかで、組み込みエンジニアの仕事はさらに増えてくると予想されます。
しかし、将来性がある職種は志望する人も増加する可能性があります。組み込みエンジニアとして長く活躍したい場合は、他人と差別化できるよう、資格を取得してアピールポイントを増やすことをおすすめします。
組み込みエンジニアは、開発技術職のなかでも難易度が高めの職種です。
一般的に言う「エンジニア」とはシステムエンジニア(ソフトウェアエンジニア)を指すことが多く、システムの設計や開発を行います。
しかし組み込みエンジニアは、システムの設計・開発だけでなく、システムを組み込む家電製品や工業機器などのハードウェアについての知識も必要です。さらにIoTやAIなどの新しい技術が進歩している現代では、組み込みエンジニアに求められる知識や技術力も複雑化しています。
このような理由から、開発技術職のなかでも組み込みエンジニアは難易度が高いと言えるでしょう。
組み込みエンジニアの現状を理解するうえで知っておきたいのが年収です。
求人サイト「転職・求人doda(デューダ)」が提供している情報によると、組み込みエンジニアの平均年収は501.2万円となっています。
組み込みエンジニアが属している「モノづくり系エンジニア」全体の平均年収は463.4万円なので、組み込みエンジニアの平均年収は高めと言えるでしょう。
フリーランスエンジニアの案件紹介サービスTECH STOCKには、組み込みエンジニア案件が多数ございます。高単価・上場企業・即アサイン可能など、スキルや希望にマッチする案件をご紹介します。フリーランスになって年収アップを狙うならTECH STOCKにお任せください。
TECH STOCKはフリーランス・ITエンジニアのための案件紹介サイトです
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※参考:転職・求人doda(デューダ)
働き方改革の一環で、働き方の自由化を進めるべく、政府もフリーランス向けに法整備を検討するなど、新聞でもフリーランスという言葉が目立つようになりました。それに伴いフリーランス人口は1122万人※と前年比で5%増加していて、その内エンジニアの割合は約25%いると言われています。
そこで今回はフリーランスの中でもエンジニアにフォーカスして、フリーランスエンジニアになるためにはどうすればいいのか、どれだけの報酬が貰えるのかなど詳しくご紹介します。
※ランサーズ調べ
普段の業務が忙しく、資格のための勉強時間を確保できない人も少なくありません。しかし、忙しいなかでも資格を取得すると、以下のメリットが期待できます。
それぞれについて、詳しく解説します。
資格取得のための勉強をすると、資格に関連する技術や領域の知識が深まります。
勉強を始めるまでは不確かだった知識も、勉強を通じて正確な知識が身に付きます。また、エンジニア系の資格のなかには実技試験を行うものもあり、実技試験に向けて実際の作業を行うと技術力も習得できます。
身に付いた知識や技術を実践に活かすことで、実践的な能力が向上していきスキルアップにつながるでしょう。
資格を取得しているということは、その資格のスキルを保有しているという証明になります。
たとえば組み込みエンジニア向けの代表的な資格「ETEC」の「組込みソフトウェア技術者試験クラス1」では、試験結果から3つのグレードに分類されます。このうち、グレードAになると「組込みソフトウェア開発の指導的推進者」と認定されたことになるため、実務能力と指導能力を持っている裏付けになります。
顧客に「このスキルがあるなら安心して任せられる」と思ってもらえたり、社内でも信頼を得やすくなったりするため、多くの仕事を任せてもらえるでしょう。
資格を取得していると、転職の面接でアピールポイントになります。実績にプラスして資格をアピールすることで、面接で高く評価してもらい有利になるでしょう。
また独立した際にも、資格をアピールすることで顧客から信頼してもらえて、仕事を受注できる可能性が高くなります。
このように、資格取得によって「社内での昇進」「転職」「独立」など、キャリアの選択肢が広がります。
エンジニア系の資格は多数ありますが、そのなかでも組み込みエンジニアにおすすめの資格は以下の8つです。
それぞれの資格の概要を紹介します。
「ETEC(組込み技術者試験制度)」は、組み込みエンジニア向けの資格試験です。
以下の2種類の試験があります。
クラス2で500点以上取得すると、クラス1の受験が可能です。
どちらも合否判定ではなく、点数に応じてグレードA~Cまでにランク分けされます。グレードによって、受験者の理解度や能力をはかれます。
※参考:組込みシステム技術協会
「ITパスポート」とは、ネットワークやセキュリティ、AIやアジャイル開発など、ITに関する多様なジャンルの知識が求められる資格です。また、経営の内容も含まれているため、組み込みエンジニアだけでなくさまざまな職種・業種に役立つ知識が身に付きます。
国家資格ですが基礎的な内容がメインのため難易度はそれほど高くなく、合格率は50%前後と言われています。
※参考:ITパスポート試験
ITパスポートとは、近年注目を集めている情報処理技術者の入門ともいえる資格です。試験開始から10年超で受験者数は110万人を超えました。企業や大学などへの導入も進んでいます。ここでは、ITパスポートの概要やメリット、合格率、出題範囲、受験までの流れについてお伝えします。
「基本情報技術者試験」も国家資格の1つです。「ITエンジニアの登竜門」とも言われ、ITについての基礎的な知識や技術を身に付けていることを証明するための試験です。
数十年にわたって年間約10万人が受験していることからも、IT系の人気の試験と言えます。
入門的な試験ですが、ITパスポートよりも高度な知識が求められます。組み込みエンジニアとして働くために身に付けておきたい知識が習得できるでしょう。
※参考:IPA 情報処理推進機構
基本情報技術者試験は、2023年4月から通年化されました。このことを受け、今後ますます受験者の増加が見込まれます。そこで今回は、ITエンジニアとして理解しておくべき基本情報技術者試験の試験内容やメリット、合格率、受験までの流れについて解説していきます。
国家資格の「応用情報技術者試験」は、基本情報技術者試験のワンランク上の資格です。
IT人材として充分な知識と技術を持っていることを証明するもののため、実務経験5年程度のエンジニアが多く受験しています。
基本情報技術者試験は選択問題のみですが、応用情報技術者試験は選択問題のほかに記述問題もあります。そのため、難易度は高めと言えるでしょう。
※参考:IPA 情報処理推進機構
「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」も国家資格の1つで、非常に高度な知識と技術が求められます。
IoT製品を含む組み込みシステムについての試験なので、組み込みエンジニアはぜひ取得しておきたい資格です。
選択問題と記述問題、論述問題があるので、知識・技術を習得しているだけではなく、文章にして表現できるスキルも必要でしょう。
※参考:IPA 情報処理推進機構
OMG認定資格試験は世界標準の技術者試験で、世界の130カ国以上で試験が実施されています。
日本語版は、以下の3つのコースがあります。
それぞれのコースは初級~上級にランク分けされているため、自身のスキルに応じて受験するコースを選べるのが特徴です。
※参考:日本OMG
「JSTQB認定テスト技術者資格」とは、ソフトウェアのテストを担当する人材の技術力を問う資格です。
システムトラブルの原因の1つとして、テスト不足が挙げられます。テストの工数だけではなく、テスト担当者の技術力も問題となっています。
こうした問題を解消するため、JSTQB認定テスト技術者資格ではテスト技術を向上させるための資格試験を行っています。
組み込みエンジニアもテストについての知識は必要なので、ぜひ取得しておきましょう。
※参考:JSTQB
Linuxの実務スキルを証明できるのが「LPIC」と「LinuC」という2つの資格です。
LPIC(Linux技術者認定試験)は全世界で実施されている資格試験ですが、LinuC(Linux技術者認定試験 LinuC)は日本でのみ行われている試験です。
業務でLinuxを使用する機会がある人は、資格を取得することでスキルを身に付けられます。
※参考:Linux Professional Institute
※参考:LinuC
組み込みエンジニア向けの資格は、前章で紹介したように多くの種類があります。
しかし「学生時代以来、本格的に勉強していないから心配だ」という人も多くいることでしょう。そこで、おすすめの勉強方法を紹介します。
手軽に始められる方法は独学です。
独学の場合は、自分のペースで勉強を進められるため、仕事が早く終わった日や休日などに集中して勉強できる点がメリットです。
しかし、つい怠けてしまい勉強が思うように進まないということもあるため、スケジュール管理やモチベーション維持を意識する必要があります。
具体的な独学の方法は「書籍」もしくは「Webサイト」が挙げられます。
書店やインターネットでは、資格に関する専門書籍が販売されています。専門家による解説が掲載されている書籍もあるため、初心者でも学びやすいでしょう。また、過去問が掲載されている書籍であれば、問題の傾向を分析できるでしょう。
書籍を一部紹介します。
資格についての情報が提供されているWebサイトで学ぶことも可能です。最も信頼性が高いのは、資格を実施している団体のWebサイトでしょう。過去問も確認できるため、試験当日をイメージしながら勉強できます。
独学での勉強が難しい人は、プログラミングスクールで学ぶのがおすすめです。講師から直接話を聞きながら勉強を進められて、質問や疑問点もすぐに聞けます。
ただし、受講できる時間が決まっている場合、本業との時間の調整が難しいこともあるため、夜間や休日にも対応しているスクールが良いでしょう。
プログラミングスクールは「通学」もしくは「オンライン」の2通りがあります。
通学の場合、スクールが行われている場所に直接行って、講師と対面して受講します。直接話を聞けて、質問もすぐにできるため、理解度が深まるでしょう。
オンラインのプログラミングスクールもあります。この場合、以下の2通りのパターンがあります。
前者の場合は、通学と同じように講師から話を聞けるため、理解度を深めたい人におすすめの方法です。後者の場合は、自分の好きな時に好きなテーマの動画コンテンツで学習できるため、スキマ時間を活用したい人に向いています。
組み込みエンジニアは、資格取得によって証明できるスキルだけではなく、幅広いスキルが求められます。ここで改めて、組み込みエンジニアにとって最低限習得しておくべきスキルを洗い出してみましょう。
組み込みエンジニアにとってプログラミングスキルは必要不可欠です。C言語やC++言語、Javaやアセンブリなど多様なプログラミング言語を扱う場面があるため、幅広いプログラミングスキルが求められます。
すべてのプログラミング言語のスキルを習得することは難しいですが、いくつかの言語を扱えるようになっていると、仕事の幅が広がるでしょう。
組み込みエンジニアはハードウェアにソフトウェアを組み込むため、ハードウェアについての知識も必要です。
家電製品や工業機器、電子機器や工場ロボットなど、案件によってハードウェアが異なります。ぞれぞれのハードウェアの特性を理解したり、図面を読み解いたりできるスキルが必要となります。
組み込みエンジニアは、最新技術にも敏感でなければなりません。特に注目を集めていて、今後ますます需要が拡大すると考えられているのが、AIです。
AIが搭載されている家電製品や工業機器なども増加傾向にあります。そのため、今後はAIに関する案件も増えていくと予想されています。
ソフトウェアを組み込めるだけではなく、AIもうまく取り入れられることで、組み込みエンジニアとして引く手あまたになるでしょう。
プログラミング言語の土台は英語なので、一定の英語力も必要です。グローバル化が進む現代では、今後海外の顧客や取引先が増えることも考えられるため、早いうちに英語力を身に付けておくと良いでしょう。
また、ITに関する最新技術は海外から発信されることも少なくありません。そのため、海外の情報をいち早く入手するためにも、英語力の習得をおすすめします。
組み込み系の案件は、顧客やPM、チームメンバーや協力会社など、さまざまな人が関わり合いながら進んでいきます。よって、顧客のニーズをヒアリングしたり、メンバーと円滑に案件を進めたりするためにも、コミュニケーションスキルは必須です。
最後に、より詳しく組み込みエンジニアに求められるスキルを知りたいという方に向けて、組み込みエンジニアのスキルの基準を示した「ETSS(組み込みスキル標準)」を紹介します。
ETSSとは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によって定義された、組み込みソフトウェア開発に必要なスキルの共通基準になります。
スキルを明確化・体系化したものとして定義されているので、個人のスキル開発や目標設定としても有用です。
具体的には、以下の3つのドキュメントから構成されています。
組み込みエンジニアのスキルとして求められる技術的な知識・スキルがまとめられたドキュメントです。「技術要素」「開発技術」「管理技術」の3つのカテゴリごとに、4段階のレベル(初級、中級、上級、最上級)でスキルが分類されています。
自身が有する技術スキル、これから伸ばしていくべき技術スキルの整理をする際に活用可能です。
組み込みソフトウェアの開発に関わる10種類の職種を示しています。職種毎に専門分野と要求される経済性・責任性の度合いが整理されています。自身のキャリアを考える際の指標として活用できるでしょう。
組み込みエンジニアの教育カリキュラムのフレームワークを定義しています。基本的に「教育提供者」と「受講者」に分かれた教育プログラムとなっているため、自己学習で活用するには工夫が必要です。一方で、どのように学習を進めていけば効率よくかつ抜けもれなく知識を習得できるかの参考になるでしょう。
組み込みエンジニアは将来性が高い職種であるゆえに、志望する人も増えてくるでしょう。そのため、現状のままで仕事をしていると思うようにキャリアを築けない可能性もあります。そこで、資格を取得してスキルアップをしていくことでキャリア形成につながります。
また、今回紹介した資格を取得するだけでなく、組み込みエンジニアに必要なスキルを身に付けることでさらなる活躍が期待できるでしょう。
フリーランスエンジニアの案件紹介サービスTECH STOCKには、組み込みエンジニア案件が多数ございます。スキルや希望にマッチする案件をご紹介するだけでなく、税理士や社労士の紹介、業界最速水準の翌月15日払い、アサイン後のフォローアップなど、案件紹介以外のサポートも充実しております。
ITコンサルタントとは、ITを駆使して企業の課題を解決し、経営戦略をサポートするプロフェッショナルです。IT技術の進化と共に、その役割は重要性を増しており、高度な知識とスキルが求められています。
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