フリーランスエンジニアって本当にいいの?実態から案件の獲得方法まで解説
働き方改革の一環で、働き方の自由化を進めるべく、政府もフリーランス向けに法整備を検討するなど、新聞でもフリーランスという言葉が目立つようになりました。それに伴いフリーランス人口は1,577万人となり、調査開始年度である2015年と比較して、68.3%(640万人)増加しました。経済規模についても23.8兆円となり、2015年比62.7%(9.2兆円)の増加となっています(※)。
そこで今回はフリーランスの中でもエンジニアにフォーカスして、フリーランスエンジニアになるためにはどうすればいいのか、どれだけの報酬が貰えるのかなど詳しくご紹介します。
※『新・フリーランス実態調査 2021-2022年版』|ランサーズ株式会社

フリーランスエンジニアとは
フリーランスエンジニアとは、特定の会社に所属をせず、個人で活躍するエンジニアのことを指します。自らのスキルに合った案件を探し、個人で契約をして仕事を受けます。
個人で仕事をするスタイルなので、仕事のやり方や、仕事をする場所などは自由です。レンタルオフィスを借りる場合や、在宅でリモートワークをする場合など、自分に合ったワークスタイルを取ることができます。
フリーランス全般の調査になりますが、令和2年5月の内閣官房の調査(※1)によるとフリーランスの年齢構成比は、40代以降のミドル・シニア世代が中心で、全体の7割を占めています。令和4年度の実態調査(※2)でも、回答者の属性は40代以降の世代が中心でした。
また、ランサーズの調査(※3)でフリーランスの働き方を調査した結果、副業フリーランス(正社員として働きながら副業をしたことがある人)が28.2%、フリーランス(正社員ではない)が71.8%という数値が出ています。
これらのことから、近年では、ミドル・シニア世代の純正なフリーランス人口が増加傾向にあると想定できます。
TECH STOCKに登録したフリーランスの方からは、会社員としてエンジニアを3~5年経験後、フリーランスになったという声がありました。実際の案件の必須スキルとして、「Javaのプログラム経験3年以上」といった項目が多いため、企業側もこの層のエンジニアを求めていることがわかります。
フリーランスエンジニアの案件紹介サービスTECH STOCKには、高単価・上場企業・リモート可能・即アサイン可能の案件が多数ございます。スキルやご希望にマッチする案件をコーディネーターがご紹介いたします。フリーランスになって働き方を変えるならTECH STOCKにお任せください。
TECH STOCKはフリーランスエンジニアのための案件紹介サイトです
※1 令和2年5月「フリーランス実態調査結果」|内閣官房日本経済再生総合事務局
※2 令和4年度「フリーランス実態調査結果」|内閣官房
※3『ランサーズ_働き方調査2023』|ランサーズ株式会社
フリーランスエンジニアになるきっかけ
内閣官房の調査(※1)によると、フリーランスとして働いている人が、フリーランスという働き方を選択した理由について、「自分の仕事のスタイルで働きたいため」が最多でした。次点では「働く時間や場所を自由とするため」が続きます。
その他の機関の調査(※2)でも、フリーランスになったきっかけの上位として、「仕事の時間や場所を自由にする」、「自分のやり方・好きな仕事ができる」の2つが特に多いという結果が出ています。
中小企業庁の調査(※3)では、「前職を退職した」とする回答が最も多く、次に多かったのが「自分自身の力を試したい」というきっかけでした。
また、フリーランスのITエンジニア向け案件紹介サービス「TECK STOCK」に登録しているフリーランスの方からは、下記のような声があがりました。
- 会社員時代の案件の幅に制限があると感じた
- 実際にフリーランスエンジニアの方と接点を持ち、フリーランスという働きに興味を持った
- 収入を現状より上げたいと感じた
- フリーランスエンジニアとして活躍されている方の記事を読んだ
※1令和2年5月「フリーランス実態調査結果」|内閣官房日本経済再生総合事務局
※2『フリーランスになったきっかけは?仕事を獲得する方法や苦労したことを232人にアンケート調査』|2024年10月つなぐマーケティング
※3 第1部小規模事業者の構造分析(2フリーランスの実態(第1-3-23図))|中小企業庁
フリーランスエンジニアに求められるスキル
フリーランスエンジニアには、通常の会社員とは異なるスキルが求められます。自身で獲得した案件に応じたスケジュール管理や調整はもちろん、報酬の交渉や、毎月の請求なども自分で行う必要があります。
様々なクライアントとのやり取りが発生する場合もあるため、案件管理能力や、変化に対する柔軟性も必要です。これらのフリーランスとして必要なスキルのほか、フリーランスエンジニアに必要とされるスキルは主に以下の通りです。
- 継続的に技術を学び続ける向上心
- コミュニケーション能力(営業力・交渉力含む)
- マネジメントスキル(自分をマネジメントするスキル含む)
それぞれ詳しく解説します。
継続的に技術を学び続ける向上心
例えば、フリーランスエンジニアの案件では、フレームワークのスキルを求められることが多いです。Javaの求人であればSpring、PHPの求人であればCakePHPやLaravelなどが主流です。
会社員時代には触ったことがなかったとしても、スキルが必要になった際は積極的に触れて学ぶ姿勢が求められます。
コミュニケーション能力
即戦力性を求められるため、スムーズにチームに溶け込むことが必要になります。現在自分が足りていないと感じていれば、積極的にユーザーと会話をしてニーズを聞き取るアクションを起こすなど、意識するようにしましょう。
マネジメントスキル
マネジメントを経験していれば、その分収入に影響します。 上流工程ができる人が不足しているため、プロジェクトに入ると自分の担当ではなくても積極的に手を挙げればエンドユーザーとの折衝やマネジメントができる機会も多いです。
自分の担当外だとしてもチャレンジすることで、評価されると次の案件の参画時に収入アップを狙えます。
フリーランスエンジニアになるメリット
フリーランスエンジニアになるメリットは、大きく分けて以下の3点が挙げられます。
- 自分の意志で自由に案件を選べる
- 年収が大幅にアップする可能性がある
- 好きな働き方を選択できる
3点について、詳しく解説します。
自分の意志で自由に案件を選べる
フリーランスエンジニアの魅力のひとつは、自分の意志で自由に案件を選べることです。会社員時代は、会社から割り当てられた案件をこなすのが基本ですが、フリーランスになれば、自分の興味やスキルに合った案件を選べます。
もちろん、案件を選ぶ際には報酬や契約条件なども考慮する必要があります。しかし、フリーランスであれば、これらの条件を総合的に判断し自分にとって最適な案件を選ぶことが可能です。
年収が大幅にアップする可能性がある
フリーランスエンジニアになるメリットとして、年収を大幅にアップさせられる可能性があることも挙げられます。会社員時代は、給与テーブルや年功序列によって給与が決まることが一般的ですが、フリーランスになれば、自分のスキルや経験、実績に応じて報酬を得られます。
特に、高度な技術や専門知識を持つエンジニアは、高単価の案件を獲得しやすく、年収を大幅にアップさせることが可能です。また、複数の案件を掛け持ちすることで、収入をさらに増やすこともできます。
経験豊富なエンジニアであれば、年収1000万円以上も十分に可能です。
好きな働き方を選択できる
フリーランスエンジニアは、自分の好きな働き方を選択できるのも大きなメリットのひとつです。会社員時代は、勤務時間や場所、仕事の進め方など、会社に決められたルールに従う必要がありますが、フリーランスになれば、自分の理想の働き方を実現できます。
例えば、朝型人間であれば、早朝に集中して仕事をこなし、午後は自分の趣味や家族との時間に充てることも可能です。また、自宅はもちろん、カフェやコワーキングスペースなど好きな場所で働くこともできます。ワークライフバランスを重視した働き方ができるのが特徴です。
TECH STOCKでは、フリーランスエンジニアのスキルアップに関するインタビューを実施し、そこで得たスキルアップのコツを解説する資料を配布しています。フリーランス転向後のスキルアップに不安を感じる方はぜひご覧ください。
フリーランスに転向するためには不安・悩みがつきもの
会社員からフリーランスへ転向するとなると、ライフスタイルや職場環境だけでなく、稼ぎや税金などのお金周りの環境も大きく変化します。暮らしに直結する部分に対する不安や悩みは、フリーランスに挑戦したいという気持ちの足かせにもなるでしょう。
ここからは、フリーランスに転向したいと思いつつなかなか踏み切れない方に向けて、よくある不安や悩みについて解説していきます。同時に悩みに対する解決策もアドバイスしていきますので、参考にしてみてください。
【悩み①】フリーランスエンジニアはどのくらい稼げる?
Relanceの調査(※1)によると、フリーランスエンジニアの年収分布(2022年/2024年)は上記の通りです。グラフを比較してもわかるように、2022年から2024年の間に、年収800万円以上の層が増加しています。全体的に計算をすると、平均年収は約632万円でした。
転職サイトdodaの調査(※2)ではIT/通信業界全体の平均年収は460万円と、前年の446万円から14万円ほど増加しています。
しかし、フリーランスエンジニアの平均年収(約632万円)のほうが正社員エンジニアの平均年収(460万円)を大きく上回っているのがわかります。
Relanceの同調査における20代〜50代の各回答を見ていくと、フリーランスエンジニアは年齢が上がるごとに年収が高くなっているのがわかります。年代ごとの平均年収を算出すると、20代〜30代は300万円以上500万円未満、40代は500万円以上800万円未満という結果になっています。
またグラフを見てもわかるように、1,000万円〜1,200万円以上の年収の割合は、40代〜50代が多く、次いで30代が多い印象です。つまり、年齢が上がり、経験やスキルが向上することで、フリーランスエンジニアとしての信頼を得られるようになる傾向があるということです。エンジニア個人に対する信頼が厚ければ、その分多くの仕事を得られるようになります。
その結果として、年齢とともに年収も増加の傾向にあることがわかります。
自分自身の実力次第で、会社に所属する正社員よりも年収が増加する可能性があるということです。
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※1『【2024年版】フリーランスエンジニア白書1000人に聞いた!フリーランスエンジニアの実態調査-2024年3月-』|Relance
※2『年収の高い業種(業界)は?平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】IT/通信の平均年収(2024年12月更新記事)』|転職・求人doda(デューダ)
フリーランスで稼ぎを増やしていくためのポイント
フリーランスで稼ぎを増やしていくためのポイントとしては、主に下記が挙げられます。
- エージェントサイトを上手く利用する
- 必要なスキルや資格を身につける
- 複数の取引先を見つけて仕事をする
フリーランスで仕事を請け負うために、まずはエージェントサービスなどを利用するのも便利です。エージェントサービスの中には、必要スキルを身に着けるための支援もサービス内に入る場合があります。
また、担当コーディネーターとカウンセリングを行うことで、自分の持っている経験やスキルを再確認したり、今後必要になってくるスキルが明確になることもあります。
複数の取引先を見つけるのにも、エージェントサービスは有効です。並行して複数の案件を受けることで収入を上げることが可能です。
【悩み②】案件探しはエージェントを活用すべき?
フリーランスは自分自身で案件を獲得しなければいけないため、営業も自身で行う必要があります。一方で、フリーランスは会社員時代のように固定で給料が保障されているわけではありません。急にプロジェクトが終了した時や案件が切れてしまうと一時的に収入がなくなるリスクがあるため、継続的に案件を獲得する環境を整えておくことが必要不可欠です。
昔は、独立以前のコネクションや人からの紹介によって仕事を獲得することが一般的でしたが、最近ではクラウドソーシングサービスやエージェントサービスを利用することが多くあります。
フリーランスエンジニア向けエージェントサービス4選
フリーランスエンジニアの案件の取り方には様々ありますが、エージェントサービスを利用するというのも、ひとつの手段です。
特に、フリーランスになりたての場合や、自分自身のスキルについて客観的な視点で意見を聞きたい場合などにはエージェントサービスの利用がおすすめです。また、エンジニアとしてブランクがある場合、事前に報酬などを把握しておきたい場合にもエージェントサービスは有用です。
ここでは、フリーランスエンジニアが案件を見つけるのに便利なエージェントサービスを紹介します。
TECH STOCK
TECH STOCKは、INTLOOP株式会社の運営するエージェントサービスです。同業界で20年以上案件紹介をしてきた実績があり、30代〜40代のフリーランス・ITエンジニアを中心に登録者数は43,000名以上を有します。
特筆すべきは、直請けや高単価、上場企業案件の多さです。月額報酬80万円以上の高単価案件が多数を占めます。また、プロジェクトマネジメントやコンサルティング案件へのチャレンジについても相談が可能です。
キャリアカウンセリングの実施、業界最速水準の翌月15日払い、アサイン後のフォローアップ、税理士や社労士の紹介など、案件紹介以外のフォローが充実している点も魅力です。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、レバテック株式会社の運営するエージェントサービスです。IT、Web関係のフリーランスに特化した案件、求人を多数有しているのが特徴です。
同業界で長年マッチング事業を行っているため、多数の企業から信頼を得ており、エンド直請け、業界内最高レベルの高単価案件・求人紹介を実現しています。コーディネーターを通じて紹介する、非公開案件なども多くあります。
また、レバテックフリーランスに登録すると、便利なマイページ機能を使うことが可能です。例えば、働く環境の希望や、今までの業務経験を入力しておくことで、企業側からスカウトを受け取れることがあります(※)。その他にも、契約管理や請求処理などの事務作業を一元管理できるシステムを利用することができます。
※企業からのスカウトを受けて、レバテックが仲介をする形式
Midworks
Midworksは、株式会社Branding Engineerの運営するIT系フリーランスエンジニア専門のエージェントサービスです。自分自身のキャリアによりフィットした働き方を提案してくれるのが特徴です。
Midworksでは、エンド直案件やSIer直案件が全体の7割を占めています。また、利用者の平均年収は840万円(※1)以上となっており、年収アップの事例が多くあります。
公開中の案件だけでも10,000件(※2)以上あり、加えて非公開案件が全体の8割を占めているのです。リモートワーク希望、週○日稼働希望など、条件に合わせたマッチングを行ってくれます。最短1日でスピード感をもって案件への参画ができるのも利点のひとつです。
その他、マッチング後も長期的なサポートを受けられます。専任のコンサルタントが案件継続のサポートを行い、案件が途切れてしまった場合には、報酬の60%を保障(※3)します。
※1 自社調べ:2022年7月中の参画決定案件で12ヶ月稼働した場合。週3、4の案件は週5換算にて集計
※2 2024年2月時点 全国エリアの場合
※3 審査に通過するなど一定の条件を満たす必要あり
クラウドワークス テック(旧クラウドテック)
クラウドワークス テックは、株式会社クラウドワークスの運営するエンジニアやデザイナーを中心としたフリーランスエージェントサービスです。リモートワークの案件数について、業界トップクラスを誇っています。
クラウドワークス テックでは、創設以来リモートワークに注力をしており、登録者の97%(※1)がリモートワーク案件で稼働しています。また、週3日〜の案件が多数あるため、柔軟にライフスタイルを構築できるのも利点のひとつです。
複数案件を掛け持ちすることで収入を増やしたり、仕事時間をセーブしてプライベート時間を増やしたり、様々な働き方が可能です。その他、企業、クライアントに直接言いづらいことや、相談したいことなどをサポートしてくれる連絡窓口もあります。
上場企業である株式会社クラウドワークスの運営しているクラウドワークス テックは信頼度が高く、約100万社(※2)が登録しています。案件継続率も90%以上(※3)と高い傾向にあります。
※1 2023年6月末時点
※2 2024年8月1日時点
“その仕事、できる人 すぐ見つかる” 「クラウドワークス エージェント」提供開始|株式会社 PR TIMES
※3 2021年4月時点
【悩み③】税金関係の手続きが分からない
フリーランスは自分自身で健康保険や国民年金などの税金関連の業務を行う必要があります。会社では経理担当の部署がすべて行ってくれているため、会社員はあまり意識することはありませんが、税金にはいくつもの種類がありそれぞれ自分で対応しなければいけません。
税金に関する対応が漏れればペナルティを受ける可能性もあることから、まずはどのような業務が必要になるか情報収集を行っておきましょう。そのうえで、「自分は苦手だから、お金はかかるけれど外部の代行サービスを利用しよう」「少しでも申請が楽になるように、会計システムを導入しよう」などの判断をすることをおすすめします。
フリーランスエンジニアの案件紹介サービスTECH STOCKでは、税理士や社労士の紹介も行っております。フリーランスの税金にお悩みでしたら、TECH STOCKのコーディネーターにご相談ください。
年金/健康保険を切り替える
国民健康保険は会社員の時だと社会保険に加入していますが、保険料は自分と会社で折半することになっています。年収が130万円未満の家族がいると扶養に入ることができ(※)、家族が何人でも掛かる保険料は変わらないので、家族が多ければ多いほどお得になります。
一方、フリーランスの場合はこれらの社会保障について自ら切り替えを行い支払っていかなければいけません。具体的には、以下の手続きが必要です。
※2025年2月現在
健康保険を切り替える
大きく2つの選択肢があります。
- 国民健康保険に加入する(14日以内に手続き)
- 任意継続健康保険に加入する(20日以内に手続き)
国民健康保険は社会保険と違い、家族が増えた場合、その分保険料が加算されます。一方で任意継続健康保険は、20日以内に手続きをすると会社員時代に加入していた社会保険を2年間継続して加入し続けることができます。最寄りの市町村役場にて手続きを行いましょう。
国民年金に加入する
年金については、会社員の時に加入していた厚生年金をやめて、国民年金に加入しなおす必要があります。こちらも同じように、最寄りの市町村役場にて手続きを行いましょう。
個人事業主になる手続きを行う
個人事業主になる場合には、まず開業届が必要です。開業届とは、正式名称「個人事業の開業・廃業等届出書」という書類です。原則として、開業から1ヶ月以内に該当管轄の税務署に開業届を提出します。提出を忘れても罰則はありませんし、必須ではありませんが、なるべく忘れずに提出するようにします。
個人事業主になるメリットとしては、開業手続きが簡単であるという点があります。費用もあまりかからず、法人を設立するよりも簡単です。
また、個人事業主になる場合には、「青色申告承認申請書」を提出しておく必要があります。青色申告は、白色申告よりも手間がかかる印象もありますが、経理ソフトなどを利用すれば簿記の知識がなくても申告をすることができます。
その他、個人事業主の場合は所得税の納税で済むというメリットもあります。法人の場合にかかってくる法人税が必要ありません。所得が少ない場合は、個人事業主の方が税金が少なく済みます。
確定申告を行う
確定申告とは、1年間の収入をもとに所得税を計算し、清算する手続きを指します。1月1日から12月末までの収入から、経費や各種控除を引いた額が所得額となります。
会社員など、組織に所属している場合には、年末調整により会社が代わりに所得税の申告や納税をする仕組みになっていますが、個人事業主の場合には、自分で確定申告をする必要があります。
確定申告は、基本的には毎年行うものですが、万が一、その年の所得(収入から必要経費を差し引いた額)が48万円以下だった場合には、基礎控除が適応されるので、申告の必要はありません。
個人事業主は、事業に使用した出費を経費として計上することができます。例えば、仕事の打ち合わせに向かう際の交通費や、仕事で使用するパソコンや机などが経費計上可能です。その他、自宅を事務所として利用する場合には、光熱費なども計上できます。
確定申告時、「事業所得」や「雑所得」などに分類して支出を計上することになります。普段からこまめに帳簿をつけるように習慣づけておくことが重要です。
控除には様々な種類がありますし、個人事業主が経費として計上できるもの、できないものがあります。それらを正しく理解をしておくことで、節税にも繋がります。
【悩み④】未経験でもフリーランスエンジニアにチャレンジできる?
ポイント1:実務経験を1年間積む
もし、エンジニアとしての経験がまったくない場合は、実務経験を1年間積んでおきましょう。なぜなら、エンジニアの開発案件ではいくら知識があっても、実務経験がなければ受け入れてくれる現場が少ないからです。
とくにフリーランスエンジニアに依頼する企業は、即戦力を求めているため実務経験がなければ、フリーランスになったとしても案件獲得は難しいでしょう。そのため、未経験でも雇用してくれる企業や、アルバイトなどで実践的な経験を最低1年間は積むようにしましょう。
ポイント2:ポートフォリオを制作する
自分のスキルをアピールできるポートフォリオを用意する必要があります。ポートフォリオには最低限、下記のことを明記しておきましょう。
- 使用できるプログラミング言語
- 使用できるツール
- 得意分野
- 制作実績
- 対応領域
また制作実績を公開する際には、企業の機密情報が漏洩しないように注意を払う必要があります。事前にポートフォリオとして公開してよいか、企業側に確認するようにしましょう。
ポイント3:案件を獲得する
注意点でも述べましたが、フリーランスは自分自身で営業を行い、仕事を獲得する必要があります。自身のスキルが活かせる会社を探して連絡を取る、人づてに紹介してもらうといった方法がありますが、特に効果的なのはクラウドソーシングやエージェントサービスの利用です。
フリーランスエンジニアを募集している企業が登録しているため、闇雲に企業に営業するよりも効率的に案件を見つけることができます。また、エージェントサービスでは実績やスキルなど、詳細に伝えてもらうことができるため、より自分にあった案件を獲得できるメリットがあります。
フリーランスエンジニアのリアルな案件例
フリーランスエンジニアの案件紹介サイトTECH STOCKにて、実際に募集されている案件例をご紹介します。
システムエンジニアの案件例
- 減価償却システム要件定義・機能設計支援/製造業
月額報酬:~100万円
就労形態:一部リモート
稼働率:100%
主な業務:AWS上に構築する減価償却システムの要件定義・機能設計を担当
インフラエンジニアの案件例
- 大手SIer内のインフラプリセールス支援
月額報酬:~160万円
就労形態:一部リモート
稼働率:100%
主な業務:大手SIer内のインフラプリセールス支援をプリセールスチームのリーダーとして遂行
TECH STOCKについて
フリーランスの支援実績は20年以上
「TECH STOCK」はフリーランス・ITエンジニアの方に案件をご紹介して20年以上、全登録者43,000名以上の案件紹介サービスです。スキルや希望にマッチする案件をご紹介するだけでなく、税理士や社労士の紹介、業界最速水準の翌月15日払い、アサイン後のフォローアップなど、案件紹介以外のフォローも充実しております。
案件参画後も、参画先のプロジェクトで何か困っていることはないかなど、継続的にサポートさせていただきます。
専門性の高いキャリアコンサルタントが多数在籍
専門性の高いキャリアコンサルタントが多数おりますので、エンジニアの強みを深く理解した上で適切な案件を紹介させていただきます。
地方の案件もご相談可能
現在「TECH STOCK」では北海道の求人や福岡、大阪の案件も保有しているため、こちらもお気軽にご相談に乗ります。※時期によって案件がない場合がございますので、その点も踏まえてご案内致します
今回、フリーランスエンジニアについて色んな角度からご紹介させていただきました。この記事で書かせていただいたこと以外にも不安なことがございましたらお気軽に「TECH STOCK」にご登録いただき、ご相談ください。
フリーランスエンジニア案件紹介サービスTECK STOCKでは、フリーランスとして経験を積める案件を多数取り扱っています。フリーランスエンジニアとして独立したい、効率的に案件を獲得したいという方はTECH STOCKにお任せください。
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インフラエンジニアは、ITシステムの基盤を支える重要な役割を担っています。近年ではクラウド技術の普及やリモートワークの増加により、インフラエンジニアが重宝されています。
そこで本記事では、インフラエンジニアがフリーランスになるメリットやデメリット、必要なスキル、資格、さらには成功のためのポイントについて詳しく解説していきます。