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Webデザイナーの仕事とは?必要スキル・年収・将来性を詳しく解説

更新日 2024/10/18

企業のコーポレートサイトやECサイトなど、インターネット上にはさまざまなWebサイトがあります。それらのWebサイトのデザインや制作を行う職種が「Webデザイナー」です。 Webデザイナーは、サイトデザインだけでなくバナーやアイコンなどのデザインも行ったり、スキルの幅を広げてマーケティングやディレクションなどで活躍したりもできる職種です。

本記事では、Webデザイナーの仕事内容や求められるスキル、さらには年収や将来性など、詳しく解説します。Webデザイナーに興味のある方は、ぜひご参考ください。

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web デザイナー

Webデザイナーとは

Webデザイナーとは、Webサイトのデザインを行う人たちのことです。企業や官公庁、個人などのクライアントが求めるWebサイトの見た目や使い勝手をヒアリングし、制作していきます。
クライアントがどのようなWebサイトを作りたいのか、イメージをヒアリングし全体の構成を考え、ユーザーが使いやすいデザイン設計を作っていきます。クライアントのイメージや見た目の美しさも重要ですが、ユーザーから見てわかりやすいか、使い勝手が良いかといった観点も意識する必要があります。

Webデザイナーの仕事内容

Webデザイナーは「Web関連のデザインをする人」という大まかなイメージがあり、具体的な仕事内容がわからないという方も少なくありません。そこで、実際にはどのような仕事をしているのか詳しく見ていきましょう。

デザインコンセプトの作成

クライアントの企業イメージやブランドイメージを崩さないよう、コンセプトに沿ったテイストのWebデザインを作ることがWebデザイナーの役目です。

インターネット社会である現代では、企業とのファーストタッチポイントがWebサイトという場合も少なくありません。そのため、Webサイトを通じてクライアントの魅力が伝わるようなデザインが求められます。そこでヒアリングを通じ、以下のような内容を整理しながらどういったWebサイトにするかという方向性を見定めます。

  • どのような層をターゲットにしているか
  • どのようなコンセプトなのか 等

ヒアリングが不十分だと、クライアントが満足するWebサイトに仕上がりません。そのため、要望を詳しくヒアリングし、内容をすり合わせることが重要です。

UIの設計

UI設計とは、ユーザーがWebサイトやサービスを使いやすい設計のことです。UIは「ユーザーインターフェース」の頭文字を取ったもので、ユーザーとサービスをつなぐ接点を表しています。例えばバナー、アイコン、ボタンなどは、一目で理解しやすいだけでなく、押しやすさ(パソコンの場合はクリックのしやすさ、スマートフォンの場合はタップのしやすさ)が求められます。

いくらデザインに凝っていても、訪問したユーザーがわかりづらく、ユーザーの目的を達成できなければ、良いUI設計とは言えません。ユーザーに必要な情報をわかりやすく伝え、目的とする行動を自然と促すものが良いUI設計と言えます。

コーディング

コーディングとは、HTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を使用して、Webデザインをソースコードに変換する作業です。正しくコーディングできていなければ、Webサイトがインターネット上で適切に表示されません。

正しいコーディングを行うためには、それぞれのプログラミング言語を使いこなせるスキルが必要とされます。ただし、企業によってはWebデザイナーのほかに、コーディングを担当するコーダーが在籍していて分業していることも珍しくありません。また、コーディングを外注することもあります。そのため、Webデザイナーは必ずコーディングをしなければいけないというわけではありません。

その他クリエイティブの作成

そのほかにも、Webデザイナーが制作するデザインは以下のように多岐にわたります。

  • 広告に使用するバナー画像やランディングページ
  • 記事コンテンツのアイキャッチ画像
  • YouTube動画のサムネイル画像
  • SNSに投稿するフォトジェニックな画像
  • 商品やサービスの紹介画像
  • フローチャートなど説明用の画像

目的に合わせた画像を制作し、視覚的な訴求効果を求めます。

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HTMLやCSSを使ってWebサイトを実装するコーディングは、未経験からでも学習することができるスキルです。コーディングのみを行う「HTMLコーダー」の需要は残念ながら減少しつつありますが、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアへのキャリアアップを目指すことで、安定的な案件の獲得と、高収入を実現することも可能です。

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Webデザイナーに求められるスキル

Webデザイナーは、特別な資格がなくてもなれる職種です。しかしWebデザインに関するスキルを持ち合わせていなければ、活躍できる人材になることは難しいでしょう。また、クライアントやチームメンバーなど多数の人と関わる仕事なので、対人スキルも求められます。そこで、Webデザイナーに必要なスキルを紹介します。

デザインスキル

デザインスキルは、Webデザイナーに欠かせないスキルの一つです。色味やレイアウトなど視覚的に訴求効果の高いWebデザインができると、Webデザイナーとして大きな武器になります。デザインと一口に言っても、Webサイトやランディングページ、画像などさまざまなデザインを担当します。

そのため、それぞれの目的を理解して魅力的にデザインできるスキルを身につけていると、アドバンテージになります。また、頭で考えているデザインを、形として表現できる力も必要となるでしょう。サイトコンセプトやクライアントの要望を理解し、目に見える形に具現化することが求められます。

グラフィックソフトの知識

Webデザインを行うにあたり、グラフィックソフトの活用が必要不可欠です。よって、これらのツールを扱えるスキルは必ず求められます。特によく使われているツールが、Adobeが提供しているIllustrator(イラストレーター)やPhotoshop(フォトショップ)です。Illustratorは、ロゴやアイコン、イラストの作成に適したツールです。

一方のPhotoshopは写真・画像の編集ができるツールなので、既存の素材を加工したい場合に適しています。とはいえ、初心者・未経験者はIllustratorやPhotoshopが難しくてなかなか手が出ないという人もいることでしょう。そういった際には、もう少し手軽に利用できるツールから始めて、グラフィックツールの使い方を学んだ上でIllustratorやPhotoshopにチャレンジすることも1つの手です。

UI/UXのスキル

ユーザーに気持ちよくサイトを利用してもらうには、利便性の高いWebサイトを作らなければなりません。Googleの検索結果もユーザーにとっての利便性を重視するようになりました。おしゃれでセンスのあるデザインだけでなく、UIやUXなどを意識したデザインが求められています。

UIとは「ユーザーインターフェース」のことで、企業とユーザーの接点を指します。Webサイトで言うと、アイコンやボタンの大きさ、フォントサイズ、レイアウトなどがUIになります。一方のUXとは「ユーザーエクスペリエンス」の略で、顧客が体験する一連の出来事や心情の変化を指します。

たとえば「レイアウトがわかりやすくて快適だ」「ボタンが見つけにくくてストレスを感じた」などはUXです。「UI/UXデザイナー」という職種が登場しているように、UIやUXはWebデザインで重要視されるようになっています。

モバイルデバイス向けのデザイン知識

近年、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスの普及率が高まり、モバイルでWebサイトを閲覧するユーザーも増えてきました。そのため、モバイルデバイスを意識したデザイン設計は必須のスキルとなっています。

例えば、テキストが小さくて見えにくかったり、画像が多すぎて読み込み速度が遅すぎたりするようなモバイル対応していないWebサイトは、離脱率が高い、Googleに評価されにくいなどの問題が出てきてしまいます。UI/UXのスキルとも連動しますが、どのようなデザイン設計であればモバイルユーザーにとって利便性の高いWebサイトになるのかを考えることは、Webデザイナーの仕事の一つと言えるでしょう。

コミュニケーションスキル

Webデザイナーは黙々と仕事をしているイメージを持たれやすいです。しかし実は、人と関わりあいながら仕事を進めていくため、対人関係のスキルが重要な職種です。たとえば、クライアントの要望を聞く際にはヒアリングスキルが必要です。

また、チームとしてWebサイト制作のプロジェクトを実行するので、チームワークを最大化するためのコミュニケーションスキルも求められます。このように、ヒアリングスキルやコミュニケーションスキルは、Webデザイナーにとってぜひ身につけておきたいスキルです。

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Webデザイナーは未経験でもなれる?

Webデザイナーは専門的なスキルが必要な職種なので、未経験者には難しそうなイメージがあります。しかし「indeed」で「Webデザイナー 未経験」と調べると、東京都では3,111件、全国では12,584件の求人情報が見つかりました。求人件数としては少なくないので、未経験者でも採用している企業が多いと言えます。

未経験者の場合は現場で経験を積んでデザインスキルを磨いていきますが、入社前に独学や講座などである程度のスキルを身につけておいたほうが、入社後の負担が軽くなるでしょう。

Webデザイナーに向いている人

Webデザイナーという職種は、以下のような人が向いています。

クリエイティブなことが好きな人

Webデザイナーはクリエイティブ職に分類されます。そのため、新しいものを創造すること、何かを作り出すことが好きな人が適しています。ものづくりには、クライアントの要求を叶えるアイデア出しなど大変な部分もありますが、それもまた楽しめる方が向いているでしょう。

最新情報をキャッチアップして取り入れられる人

Webデザインに関わる環境は、急速に変化しています。

  • ユーザーのニーズ
  • トレンド
  • 使用しているグラフィックソフトの機能追加
  • Googleなどの検索エンジンのアルゴリズム

このようなさまざまな要素が変化する中で、常に最新情報をキャッチアップすることで一歩先を行く人材になれるでしょう。そして、最新情報を入手するだけでなく、適切に仕事に取り入れられる柔軟性も必要です。

チームでプロジェクトを進められる人

Webサイト制作はデザイン以外の工程もあるため、納期に間に合うようチームメンバーとコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めなければなりません。そのため、チームで円滑にプロジェクトを推進できる人がWebデザイナーに向いています。

Webデザイナーの市場の現状は?

Webデザイナーになりたい人にとって、実際の需要や年収は気になるところです。大手求人サイトで調査した結果をもとに、需要と年収、そして未経験でもWebデザイナーになれるかを解説します。

Webデザイナーの需要

求人サイト「indeed」の求人数を参考に、Webデザイナーの需要を見てみましょう。東京都のWebデザイナーの求人件数を調べると23,417件がヒットしました(※2022年12月17日現在)。全国に範囲を広げると45,638件となっています。

ちなみに、同じようにWebに関連する職種である「Webディレクター」は東京都では46,267件、「プログラマー」は53,923件となっています。比較するとWebデザイナーの需要は低いように見えますが、インターネットは生活に欠かせないインフラになっているため、Webデザイナーは今後も一定の需要が見込めると予想できます。

Webデザイナーの年収

2022年8月に公開された求人サイト「doda」の調査によると、Webデザイナーの平均年収は356万円(※)という結果になっています。全職種の平均年収が403万円なので、Webデザイナーは少し低めに見えます。

しかし、Webデザイナーは自宅やカフェなどでリモートワークができ、育児や介護などと両立しやすい職種として人気です。柔軟な働き方ができるため、年収だけでなく働きやすさも重視したい人にはおすすめの職種と言えるでしょう。

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※参考:Webデザイナーの平均年収はいくら?給料アップを目指す方法や転職事例も解説 |転職ならdodaエンジニア IT

結論:Webデザイナーの将来性

Webデザイナーの需要や年収などで現状は把握できたものの、就職・転職するならば今後の将来性も気になるポイントです。そこで、Webデザイナーの将来性はどのようになっているのか見ていきましょう。

Web関連人材の需要は高い

現代はインターネットが生活インフラになっていて、今後もインターネットは私たちの生活で欠かせない存在となるでしょう。そのため、Web関連の人材の需要は引き続き高いと予想されます。しかし、簡単にサイトを制作できるツールも登場しているため、Webデザイナーとしての存在意義を確立しなければ生き残れない可能性もあります。

トレンドや最新情報をデザインにいち早く取り入れたり、コンピューターにはできないオリジナリティあふれるデザインを目指す他、先述した「ワンランク上のWebデザイナーになるために身につけたいスキル」を習得して付加価値の高いデザイナーを目指すことをおすすめします。

スキルの幅を広げるとさらに活躍のチャンスがある

繰り返しにはなりますが、Webデザインだけでなくその周辺のスキルも習得して自分にしかない強みを確立できれば、仕事の幅も広がります。多方面に活躍できる人材になれれば、転職やフリーランス転向といったキャリアを考えたときにも有利です。

たとえば、プログラミングスキルを習得すれば、Webデザインからコーディングまで一貫して引き受けられます。また、WebマーケティングやWebライティングのスキルを身につけておくと、よりユーザーの心に響くデザインを行えます。「Webデザイナー兼Webマーケター」など、IT人材として幅広く活躍できるでしょう。

Webデザイナーのキャリアパス

Webデザイナーは、Web業界の複数の職種にキャリアアップしていける仕事です。もちろん、Webデザイナーだけ続けることも可能ですが、年収をアップしていきたいのであれば、付加価値の高い人材になる必要があります。ここではWebデザイナーのキャリアアップを、大きく下記の3つに分けて紹介します。

  • Webデザインの技術を磨きプロフェッショナルになる
  • Webデザイナーを管理する上位職種を目指す
  • Webデザイナーの知識を活かせる他の職種に転向する

Webデザインの知識を深めてプロフェッショナルになる

Webデザイナーとして身につけた技術をさらに磨き、プロフェッショナルを目指すキャリア例です。Webデザイナーとしての業務をする上で、より極めたいスキルがある方は下記の職種を検討してみると良いでしょう。

  • UI・UXデザイナー
  • フロントエンドエンジニア

UI・UXデザイナー

求められるスキル
  • 設計スキル
  • 問題解決能力
  • 調査能力
  • Webマーケティングの知識

UI・UXデザイナーは、ユーザビリティやユーザー体験を向上させる仕事です。Webデザイナーがサイトの見た目をデザインするのに対し、UI・UXデザイナーはより機能面のデザインが中心です。Webデザイナーのスキルを活かしやすい仕事のため、人気のキャリアパスとなっています。

フロントエンドエンジニア

求められるスキル
  • HTML/CSSなどのコーディング知識
  • パッケージ管理、ソースコード管理
  • プログラミング言語に関する知識

フロントエンドエンジニアは、ユーザーが画面越しに触れる部分の構築・制作を行う仕事です。デザイナーが設計したデザインを元に、HTML/CSS、JavaScriptなどを使ってコーディングを行いWebサイトやアプリ上に具現化していきます。

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Webデザイナーを管理する上位職種を目指す

Webデザイナーの経験を活かし、上流工程に携わることを目指すキャリアとして、具体例を3つご紹介します。上位職種のキャリアは、複数の人数のチームをまとめるため、マネジメントスキルやコミュニケーション能力などが求められます。

  • Webディレクター
  • Webプロデューサー
  • アートディレクター

Webディレクター

求められるスキル
  • マネジメントスキル
  • コミュニケーション能力

Webディレクターは、Webサイト制作や運営の責任者とも言える仕事です。クライアントと制作現場をつなげ、Webサイト制作全体を管理します。Webデザイナーの経験があると、デザイナー視点での制作指揮やクライアントへのアドバイスができるといったメリットがあります。

Webプロデューサー

求められるスキル
  • コミュニケーション能力
  • プレゼンテーション能力
  • マーケティングスキル
  • マネジメントスキル

Webプロデューサーは、Webサイト制作全体の責任者です。Webディレクターが、運営や制作の責任者であるのに対し、Webプロデューサーは予算の確保や納期の設定、ビジネス上の戦略など、ビジネス面の管理が中心となります。Webディレクターからキャリアパスすることが多いため、まずはWebディレクターを目指してスキルを磨いていきましょう。

アートディレクター

求められるスキル
  • コミュニケーション能力
  • マネジメントスキル
  • デザイン知識

アートディレクターは、Webサイトのビジュアル面を統括する仕事です。クライアントの要望をヒアリングし、それをデザイナーに伝え要望通りのデザインを制作していきます。デザインスキルはもちろん、コミュニケーション能力やデザイナーを管理するマネジメントスキルも求められます。

Webデザイナーの知識を活かせる他の職種に転向する

Webデザインにまつわる知識が業務に役立つ、関連する業種に転向するキャリアには、例えば下記の2つがあります。Webデザイナーに直結しているわけではありませんが、近接した業種のため間接的に、知見を活かすことができます。

  • Webマーケター
  • Webコンサルタント

Webマーケター

求められるスキル
  • SEO知識
  • Web広告
  • コミュニケーション能力

Webマーケターは、マーケティングの知識や戦略を通じて、クライアントのWeb上での集客や売上アップをサポートする職種です。SEO知識やWeb広告といった知識をはじめ、コミュニケーション能力も求められます。ディレクターやエンジニアなどと比べて、Webデザイナーの経験は活かしづらいといえます。

Webコンサルタント

求められるスキル
  • マネジメントスキル
  • コミュニケーション能力
  • 財務・経営に関する知識

Webコンサルタントは、Webサイトや売上・集客アップのための改善点をサポートする仕事です。Web制作をはじめ、財務や経営といった知識も求められます。そのため、WebディレクターやWebプロデューサーに就いてから、段階的にキャリアアップするのが一般的です。

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Webデザインの学習方法

未経験者の方が実際にWebデザイナーとしてのキャリアを始めるには、まずは基本的な知識を身に着けるところからスタートとなります。ここからは具体的な学習方法として、学習のステップの刻み方や、おすすめの資格を紹介していきます。

Webデザインの学習のステップ

Webデザインの学習は知識を付けるだけでなく、実際に手を動かして作品作りをすることも大切です。しかし、いきなり作品作りから始めるのは非効率であるため、ひとつずつステップを踏みながら最終的なゴールである「作品の完成」を目指しましょう。具体的には、以下の3つのステップで進めていきます。

  • ステップ①Webデザイナーの基礎を学ぶ
  • ステップ②プロのデザインのトレースを行う
  • ステップ③作品を作る

ステップ①Webデザイナーの基礎を学ぶ

まずはWebデザイナーに必要な、基礎の部分から学んでいきましょう。基礎的な知識は、デザインやグラフィックソフトの使い方などです。デザインの基礎は、配色やフォント、レイアウトの知識を学ぶことで身につけることができます。グラフィックソフトとは「Illustrator」や「Photoshop」のことです。必須ではありませんが、コーディングの基礎を勉強しておくと、就職や転職の際に、有利になるでしょう。

ステップ②プロのデザインのトレースを行う

トレースとは、プロのデザインをなぞって真似をすることです。「それだけで良いのか?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、デザインのレイアウトや余白の取り方、配色などさまざまな観点で学びを得られます。また、トレースを行うことでグラフィックソフトに慣れることができます。トレースが終わったら、そのデザインの分析や得た学びや気づきを書き起こすようにしましょう。

ステップ③作品を作る

デザインを学んだら、作品を作ってみましょう。いきなりWebサイトを作るのではなく、バナーやサムネイルなど簡単なものから作っていくのがおすすめです。作ったものは保存し、ポートフォリオとして提示できるようにしておきましょう。

現役のデザイナーに添削をもらうと、早くスキルアップできます。周囲にWebデザイナーがいない方は、クラウドソーシングやSNSなどでWebデザイナーの方とつながると良いでしょう。

Webデザイナーにおすすめの資格

Webデザインに関連する資格を取得することで、Webデザインの知識が身につくだけでなく、知識を習得している証拠としてアピール材料になります。Webデザインに関する資格には以下のようなものがあります。

ウェブデザイン技能検定

「ウェブデザイン技能検定」は、厚生労働省が主催している国家資格です。Webデザインに関する唯一の国家資格なので、取得できれば高いWebデザインスキルを習得できていることの裏付けとなるでしょう。

Webデザイナー検定

「Webデザイナー検定」は、コンセプト・日程・予算などの条件をもとにWebサイトを制作するスキルを習得できる資格です。WebデザインだけでなくWebサイトのコンセプト設計から運用まで幅広く網羅されているので、WebディレクターやWebプロデューサー、プログラマーなどにも人気の資格です。

Webクリエイター能力認定試験

累計16万人以上が受験している「Webクリエイター能力認定試験」は、Webデザインやコーディングの能力を認定する資格です。スタンダードとエキスパートの2種類があるので、自分のスキルに合わせて選びましょう。

Illustrator®クリエイター能力認定試験

「Illustrator®クリエイター能力認定試験」は、AdobeのIllustratorを使用して時間内に指示通りに適切に成果物を制作する、実践的な試験です。IllustratorはWebデザイナーにとって欠かせないツールなので、資格を取得することでスキルの裏付けになるでしょう。

Photoshop®クリエイター能力認定試験

「Photoshop®クリエイター能力認定試験」は、AdobeのPhotoshopを使用して指示通りの成果物を時間内に制作する試験です。Illustrator®クリエイター能力認定試験と同様に実践的な内容なので、Photoshopを使いこなせるというスキルの裏付けがほしい人はぜひとも取得しておきたい資格の一つです。

Adobe Certified Professional(アドビ認定プロフェッショナル)

「Adobe Certified Professional(アドビ認定プロフェッショナル)」は、Adobe社が主催している試験です。Adobe Creative Cloud 2020/2021に対応していて、試験科目は「Illustrator」「Photoshop」「Premiere Pro」に分かれています。

2科目に合格すると「Adobe Certified Professional in Visual Design」や「Adobe Certified Professional in Video Design」として認定されるので、Webデザイナーとしてのスキルの証明がほしい場合は2科目にチャレンジしましょう。

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まとめ

Web関連の人材不足が問題視されている現代では、Webデザイナーは需要の高い職種です。そのため未経験でもなりやすいですし、マーケティングやプログラミングの知見を増やしていくと仕事の幅が広がっていくでしょう。
Webデザイナーとしてキャリアアップしたい方や活躍の場を広げたい方は、ぜひ自主的にスキルを磨くことをおすすめします。将来活躍できる人材を目指すため、本記事を参考にしてWebデザイナーについての理解を深めていただけると幸いです。

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