PHPの需要は?PHPエンジニアの2025年の最新年収や求人のニーズを踏まえて徹底解説!
PHPの現在の需要はどうなっているのでしょうか?IT業界は技術が常にどんどん進化しており、AI、Iot、ブロックチェーンなど多くのトレンドが生まれてきています。PHPは今までWebアプリの開発などで頻繁に採用されてきた言語ですが、今後も世の中で利用される言語なのか気になるところです。今回はPHPの動向について調べてみました。

主要なプログラミング言語の検索トレンド
まず、Googleトレンドで現在の主要プログラミング言語の検索状況を相対的に比べてみました。Python、JavaScript、PHP、Ruby、Perlの順番で人気があり、過去5年間においては全ての言語において、ほぼ検索数は横ばいに進んでいます。
過去にはJavaの検索数も多くありましたが、今ではPythonの検索数が上位を占めています。
Google Trends 日本:過去5年間WEB検索
Javaの検索ニーズが下降、Pythonの検索ニーズは急上昇
JavaとPythonの検索数には大きな変化が見られます。
Javaは検索ニーズが降下しています。これはJavaエンジニアの収入面の要因と、他の言語の需要増加が背景にあると思われます。まずJavaエンジニアの単価はそこまで高くはありません。これはJavaのコーディングができるエンジニアは世の中に数多くおり、企業側はJavaエンジニアを集めるのが容易なため、このような結果になっていると考えられます。
また、他の言語が伸びてきていることも原因の一つです。「Scala」はJavaよりコーディング量が少なくて済み、Javaの代わりの言語として注目されています。そして、Androidアプリの開発はJavaが主流でしたが、最近GoogleがAndroidの開発言語として「Kotlin」の採用を発表しており、今後シェアを奪われる可能性があります。
このようにJavaのニーズ減少が懸念される背景には他の言語の台頭もあります。それに対し、Pythonは検索数が急上昇の傾向にあります。この現象の一番の要因は、やはりPythonが現在IT業界のトレンドになっている技術の実装に適しているということになるでしょう。
現在、ビックデータや機械学習の活用が注目されており、AIを搭載したシステムの開発が主流になってきました。そしてPythonは統計解析などに適した言語でAIを実装しやすい言語と位置付けられています。この流行の技術を実装できるということが、需要が高まっている一番の理由と考えられます。
さらに、Pythonは依然として世の中の需要が高いWebアプリを実装することも可能で、かつPythonの案件は高収入のものが多くあります。以上のことから、Pythonの需要は今後も高まっていくことが予想されます。
JavaScript、PHPは少し高め、Ruby、Perlが横ばい
JavaScript、PHP、Ruby、PerlはWebアプリケーションやWebシステムの開発などで利用されており、高い需要があります。すでにこれらの言語を利用して開発されたシステムの保守や追加開発の案件もあり、ニーズは減少しないことが予想されています。
将来性が高いことが大きな強みで、新規案件も多く出てくることが期待されます。企業としても最新の技術を活用したいという需要があります。つまり、現在のIT業界のトレンドであるAI、Iot、ブロックチェーンなど各最新技術に適した言語であるので、安定的なニーズがあると予測できるということです。
常に最新の情報や技術に対してアンテナを高くしておき、知識やスキルをアップデートさせておくことが安定して案件を獲得するために必要です。
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求人数から見るPHPのニーズ
他プログラミング言語と比較した際のPHPの求人数
レバテックキャリアで各言語の求人数を調べてみると、多い順にJava、PHP、JavaScript、Ruby、Python、C言語、Go……と続く結果になりました。
PHPはJavaには劣りますが、それでもかなりの求人数があります。特にWebアプリの開発案件が多く、新規開発の案件もよく目にします。
このように、PHP言語は未だに多くの企業で導入され、求められている言語です。マネジメントスキルやコミュニケーション能力とあわせることで、今後もその需要は安定してあると考えられます。
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PHPエンジニアの平均年収
出典:【2025年最新】1年で平均年収150万円増加した職種も。ITエンジニア職種・プログラミング言語の求人トレンド|求人ボックス
上記の表で確認してみると、PHPエンジニアの平均年収は13位の「796万円」となっており、他の言語と比べると低くなっています。
主な要因としては、PHPエンジニアの数の多さが考えられます。PHPは文法が簡単で初心者でも学びやすく、参考書籍や学習サイトも充実していて個人でも取得することができます。また、前述したとおりPHPの案件は豊富にあるため、需要に合わせてPHPを学ぶ人ももちろん多くなっています。
このように、PHPの学びやすさと実装ができるエンジニアが無数にいることが、年収が低めになっていることの背景にあると考えられます。しかしながら、年収増加率は20.8%と高い傾向にあることも注目しておきたいポイントです。
今後PHPのニーズはどうなる?
直ぐにPHPのニーズは途切れることはない
確かに、PHPは今後需要が減少していくのではないかと考えている人もいるので、今後ニーズは無くならないとは言い切れません。他の言語にシェアを奪われていくのではないかという懸念があります。
現在AIが流行になっていることもありプログラミング言語の中では「Python」が非常に注目されていて、かつPythonはWebアプリも開発することが可能です。今まではPHPがWebアプリの言語として採用されることが多かったことは事実ですが、今後はPythonが主流になったり、シェアを一部奪われたりすることは考えられます。
しかし、大方の予想として、PHPのニーズはすぐには無くなりません。少なくとも今までにPHPで実装されてきたシステムの保守案件や追加開発はもちろんPHPで行われるため、今後も一定数の案件は確保されます。
また、企業側がシステム開発でPHPを選びやすい、ということも強みです。PHPは開発実績が豊富であるため安心して採用することができること、PHPのエンジニアは世の中に豊富にいるため人を集めやすいということ、などのメリットがあります。すぐにPHPのニーズが途切れることは無いと言えるでしょう。
PHPだけでは難しい
昔からPHPエンジニアの案件は多くの需要は高いですが、PHPのスキルだけで契約を獲得することは難しいと言えます。その理由は、PHPの案件はそのほとんどがWebアプリの開発案件だからです。
Webアプリの開発案件では、PHPのスキルの他に、HTML・CSS、JavaScript、MySQL、WordPressなどのスキルや、サーバーの設定・運用の経験なども求められることが多いです。PHPエンジニアとしてWebアプリの開発案件に携わるのであれば、常にスキルアップが求められます。
今後意識すべきエンジニアスキル
エンジニアとしてシステム開発プロジェクトに参画するためには、技術的な知見以外も磨いておく必要があります。まず、コミュニケーション能力は必ず必要です。
システム開発をするのであればクライアントの要件を正しく理解して実装する必要がありますし、また実装中などで要件を満たせない可能性がある懸念点などが見つかればシステムに詳しくないクライアントに専門用語などは使わずわかりやすくその内容を説明し、方針を決めてもらう必要があります。
また、マネジメント能力も求められます。WBSを引き自分が担当になった機能が決められたコスト(工数)の範囲内で実装できるかどうかできるだけ正確に見積もり、実装が決まればその機能が開発できるよう品質、コスト、納期をマネジメントしていく必要があります。
まとめ
PHPは今後も高い需要を維持することが大方の予想になっています。Webエンジニアであればキャッチアップしておいて損はありません。また、初心者でもとあっつきやすい簡単な言語になっているので、PHPエンジニアを目指しているのであれば、参考書籍、学習サイト、プログラミングスクールなど自分に合った方法で学んでみると良いでしょう。