フリーランスプログラマーが独立失敗した事例を紹介|対処法も解説
フリーランスプログラマーは、副業やリモート、独立、常駐など、柔軟な働き方を選択できます。会社員と比べて労働時間や仕事内容の自由度が高く、スキルを向上させることで、高年収を得ることも可能です。
フリーランスプログラマーとして成功するためには、仕事の探し方を身につけて、収入が途絶えないように工夫することが大切です。
本記事では、フリーランスプログラマーと会社員の違いや失敗しないためのポイント、仕事の探し方などについて解説します。
フリーランスプログラマーとは
まずフリーランスとは、特定の会社や組織などに在籍せず、個人で仕事を引き受けて契約する働き方です。フリーランスとして働ける職種はさまざま存在しますが、その中でもプログラミング業務を行う人材を「フリーランスプログラマー」と呼びます。
会社員とフリーランスの主な違いは、働く時間や報酬などにあります。会社員は一般的に働く時間が定められていますが、フリーランスは常駐や出向を除き、自由な時間に働くことが可能です。
また、会社員は毎月固定の給与が支払われますが、フリーランスは案件単位で報酬が設定されているため、給与は一定しないことが多いでしょう。報酬の支払い時期も案件によって異なるため、給与・報酬体系は特に違いが明確になりやすい部分です。
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フリーランスプログラマーの将来性
フリーランスプログラマーとして働く上で、気になるのは将来性です。現状としては、国内全体のフリーランス人口は増加しており、IT関連の需要も高まっています。ここでは、フリーランスプログラマーの将来性について、2つの観点から解説します。
フリーランス人口は増え続けている
クラウドソーシングサービスを提供するランサーズ株式会社が2021年11月に行った「フリーランス実態調査」(※)によれば、フリーランス人口は増減を繰り返しながら増え続けており、特に2021年以降は大幅な増加を記録しています。2021年10月時点のフリーランス人口は約1577万人であり、調査が開始された2015年時点と比較すると、約640万人も増えています。
自由な働き方が求められている社会的な背景もあり、フリーランスの人口は今後も少しずつ増えていくと考えられます。
また、近年ではフリーランスプログラマー向けの案件も充実しており、クラウドやネットワーク、セキュリティ、アプリ開発など、多種多様な分野のエキスパートが現場で求められています。このことからも、フリーランスプログラマーの将来性は高いと考えられます。
※参考:『新・フリーランス実態調査2021年-2022年版』発表|ランサーズ株式会社
IT関連の需要は高まっている
最近では、DXや働き方改革の機運が高まっていることもあり、IT企業だけでなく、さまざまな企業で製品やサービスを開発できるプログラマーが必要とされているのが現状です。
社内の人材だけでは開発が追いつかず、フリーランスプログラマーを採用する企業も数多くあります。特にIT企業で実務経験を積んだ実績豊富なプログラマーは、現場でも重宝されます。
多くの企業で人手不足の解消が重要な課題となり、業務効率を高めるための自動化が推進されている昨今では、AIやIoTをはじめとしたデジタル技術を扱えるエンジニアが必要不可欠です。このことから、プログラマーを含めたIT関連の需要は今後も高いまま推移すると考えられます。
フリーランスプログラマーの労働形態
フリーランスプログラマーの労働形態には、副業や独立、リモートのほか、契約先の会社に出勤して働く常駐や出向などさまざまな形があります。ここでは、主な5種類の労働形態について詳しく解説します。
副業
「副業」とは、会社員として働きながら、フリーランスとしての仕事も並行して行う労働形態です。メインの収入は会社員としての給与となり、副収入としてフリーランスの報酬も得られるため、安定性の高さは副業の魅力です。
副業は、現在の仕事の安定性を維持したまま年収を上げたい人や、趣味・特技を収入機会に活かしたい人などに向いています。会社員の給与に加えて副業の収入が期待できるので、場合によっては大幅な年収アップも期待できます。万が一失敗してもメインとなる会社員の仕事を継続できるため、失敗のリスクが低い点もメリットです。
独立
「独立」とは、自分で新たに会社を設立し、商品やサービスを提供する労働形態です。独立の例としては、最初にIT企業に就職して何年かプログラマーとしての経験を積んだ後、自分で新たなサービスを考案して独立する方法などが挙げられます。
最初から会社に所属せず、自分で会社を立ち上げて独立する人もいますが、実務経験を経てから独立したほうが技術の向上につながったり人脈を活用できたりするため、まずは現場で実務経験を積んでから独立するのがおすすめです。
新たに立ち上げるサービスの種類としては、クラウドサービスやネットワークサービス、セキュリティ関連開発などさまざまです。
リモート
「リモート」とは、オフィス外からインターネット経由で発注者とやり取りを行い、自宅やそのほかの拠点から業務を行う労働形態です。決められたオフィスに通勤する必要がないため、好きな場所で働くことが可能で、労働時間の制約も基本的にはありません。
通勤地に縛られないため、ほかの労働形態に比べると自由度が高く、旅行をしながらフリーランスとしての仕事をする人もいます。また、インターネットに接続できる環境であれば、海外から仕事をすることもできます。
時間や場所の制約を受けず「自由な働き方」にこだわる人には、リモートが向いています。
常駐
「常駐」とは、発注元となる企業のオフィスに出社し、常駐して業務を行う労働形態です。前述のリモートとは異なり、通勤を伴います。また、労働時間は基本的に発注元の指示に従うことになるため、リモートに比べると働き方の自由度は少し下がります。
一方で、常駐は継続案件が多いので、収入の安定性が高い点がメリットです。ひとつの案件の契約が数ヶ月以上続くこともめずらしくないため、フリーランスとして働きながら収入を安定させたい方には適しています。プログラマーをはじめとしたIT関連職には、比較的多く見られる労働形態です。
出向
「出向」は、常駐と同様に、発注元の企業のオフィスへ出社して働く労働形態です。一見すると常駐と同じようにも見えますが、主にフリーランスエージェントなど、仲介業者が案件を紹介し、発注元へ派遣する場合に「出向」という名称が使われます。
フリーランスエージェントのような案件紹介サービスを活用すると、仕事を依頼したい発注元と、仕事を引き受けたいフリーランスを効率的にマッチングできます。フリーランスとして働く人が増えてきている現状から、このような案件紹介サービスの需要は高まっており、近年よく見かける労働形態のひとつです。
フリーランスプログラマーの失敗談
自分を安売りしすぎる
低単価で仕事を受けすぎると、全体の収入を上げるために量をこなさなければならなくなるため、ある程度実績を積んだら、単価を引き上げましょう。
最初は単価にこだわらず仕事を請けなければ実績も経験も積めませんが、将来的には徐々に低単価から高単価へと切り替えるタイミングが重要になります。知人価格で金額に見合わない仕事を押し付けられる事例もあるため、都合の良いフリーランスにならないよう気を付けましょう。
仕事を抱え込みすぎる
フリーランスになると、自分の対応できる仕事量を超えて案件を引き受けてしまうリスクがあります。就業時間も自由であることが多いため、労働時間に見合ったタスク配分を行うなど、自身で管理しておくことが大切です。また、仕事を抱え込みすぎると、精神的にも肉体的にも疲弊してしまい、結果的に仕事の質も落ちてしまう場合があります。
失敗するフリーランスプログラマーの特徴
行動力がない
フリーランスは会社員と違って自ら仕事を探さなければなりません。どれだけスキルがあったとしても積極的にアピールすることができなければ、案件獲得はできません。行動力がなく受け身の人はフリーランスになっても上手くいかない可能性が高いです。
新しい情報を得るためにセミナーやコミュニティに参加する、エージェントやクラウドソーシングなどで案件を獲得するなど常に行動することを心がけていきましょう。
どんな仕事でも引き受けてしまう
自分でメリットとデメリットを考えて、引き受けるべき仕事か判断することができないでいると、条件の良くないものも引き受けてしまう可能性があります。周りの意見に飲まれて自分の意志に反した決断をしてしまうと、単価が安いために案件を多く抱えてしまい、フリーランスとしての失敗に繋がってしまいます。条件を提示されて合わないと思った場合は、はっきりと断ることも必要です。
預貯金が少ない
フリーランスになりたての頃は、仕事が獲得できなくて資金的にも不安になる状況が続く可能性が高いです。そのため、預貯金が少ないと生活が厳しくなります。貯金額の目安として、1年間収入がなくても生活できるくらいの金額を貯めておくと、精神的にも余裕が出てくるでしょう。
納期やスケジュールを守れない
社会人として当たり前のことではありますが、納期やスケジュールを守れない人はフリーランスとして上手くいきません。フリーランスがスケジュールを守れない、納期に遅れるなどしてしまうと、信頼を失い、仕事がなくなる可能性が高いためです。
納期やスケジュールに遅れることがないようにするためには、自己管理能力を高めておくことが重要であるため、会社員のうちから意識しておきましょう。
スキルアップしない
フリーランスは仕事の獲得から案件対応まで全て自分1人でこなすため、これらに対応できるスキルが不足していると、収入を得ることができない、継続案件にも繋がらないなどの問題が起きてしまいます。
また、フリーランスプログラマーとして長く働きたいのであれば、常にスキルアップが必要です。IT技術は常に最新技術が生まれており、情報のキャッチアップをしていかなければ、今は大丈夫と思っていても、そのスキルが時代遅れになったときに仕事がなくなってしまうリスクがあります。
フリーランスは自身で案件を選ぶことができるため、希望する案件に入れる可能性を高めるために、向上心を持ってスキルアップしていきましょう。
コミュニケーションを取ることが苦手
フリーランスとして活動するには、コミュニケーションスキルも必要です。案件交渉の場などで、クライアントとのコミュニケーションがうまくいかないと案件獲得につながりません。
そのため、人との会話が苦手だという人はフリーランスになっても失敗する可能性が高くなってしまいます。
「フリーランスは自由で楽な仕事」と考えている
フリーランスの自由で楽に働けるというイメージを持った状態で、フリーランスへ転向すると、失敗しやすくなります。確かに自由度が高い働き方ではありますが、フリーランスになると、案件獲得に向けての行動やクライアントとの人間関係の構築など、会社員として働く以上にさまざまな困難と向き合う必要性があります。
フリーランスに軽い気持ちで挑戦しようとしている人は、まずフリーランスに対する考えを改めましょう。
仕事の効率が悪い
フリーランスは就業時間が決まっていないため、オンオフのメリハリがなく、仕事の効率が悪くなってしまうことがあります。効率の悪さが直接仕事の失敗に繋がってしまうのが、個人で活動するフリーランスです。
満足のいくクオリティを実現するためにも、生活と切り替えて仕事をする時間を作り、効率良く案件に取り組みましょう。また、経理に関する作業や確定申告といった慣れない作業は、仕事の効率を下げる原因となるためサービスを利用するなどの対策を行うこともおすすめです。
エージェントやクラウドソーシングなどを活用しない
フリーランスが活用できるエージェントやクラウドソーシングはたくさん存在します。そのようなサービスを利用して仕事を発注しているクライアントは多いため、上手く仕事が見つけられないときは、エージェントやクラウドソーシングなどを上手く活用すると良いでしょう。
営業に自信がないという人は特に、これらのツールを積極的に利用すると案件を獲得しやすくなります。
登録は基本的に無料であることが多いため、特にフリーランス1年目の方は複数のサービスに登録して、不安感を取り除いておくのも大切です。
フリーランスプログラマーとして失敗しないためのポイント
フリーランスプログラマーとして失敗しないためには、独立前のキャリアプランの設計や、必要な手続きの事前準備、スキルの向上などが挙げられます。ここでは、フリーランスプログラマーとして押さえておきたい6つのポイントを解説します。
独立前にキャリアプランを設計する
フリーランスプログラマーとして独立したいと考えたとき、思い立った時点ですぐに仕事を辞めてしまうのは得策ではありません。まずは、独立した後にフリーランスプログラマーとしてどのような仕事をしていきたいのかを考え、将来的なキャリアプランを設計しましょう。
フリーランスプログラマーは、企業が持つブランド力を使えないことから、「自分がどのような価値を相手にもたらすのか」をアピールするためのセルフブランディングが重要になります。
十分なセルフブランディングが行われていないと、希望通りの仕事に出会えなかったり、希望の仕事があっても受注に至らなかったりするため注意が必要です。
独立のために必要な手続きを理解しておく
フリーランスプログラマーとして独立するためには、税務署に開業届を提出したり、最寄りの役所で社会保険や年金の手続きを行ったりする必要があります。独立した後にどのような手続きが必要になるのかを事前に調べておき、必要な書類は独立前に揃えておくことをおすすめします。
独立した直後は仕事が安定していないことから、仕事を獲得するための営業活動に専念したいところです。しかし、必要な手続きを理解していない状態で独立すると、事務手続きに時間を取られてしまい、最初の仕事をスムーズに獲得できず、無収入の状態が長引くおそれがあります。
常にスキルを向上させる
フリーランスプログラマーとしての単価を向上させるためには、常にスキルを向上する努力が必要不可欠です。ITは日々進歩し続けているため、市場に遅れを取らないように、日頃から学び続けましょう。
ほかのフリーランスプログラマーと差をつけ、単価が高く条件の良い案件を獲得するためには、スキル面で差別化をはかることが重要になります。
独立前に担当していたプログラミング言語など、独自の得意分野があれば極めるのも手段のひとつです。フリーランスプログラマーに求められるのは即戦力であり、現場で柔軟な開発ができる人材は重宝されます。
資格取得も検討する
フリーランスプログラマーとして仕事を探す際に、ITやプログラミングに関連する資格を持っていると発注者にアピールしやすくなります。
特に認知度の高い資格は、IPA(情報処理推進機構)が主催する国家資格の「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」などが挙げられます。すでに取得済みであれば、得意分野を活かして高度試験に挑戦するのもおすすめです。
また、クラウドサービスの開発案件に携わりたい場合は、AWS関連資格などを取得するのも効果的です。データベースエンジニアとして活躍するなら、Oracle関連資格なども有効です。
事務処理を効率化する
フリーランスプログラマーとして独立した後は、これまで会社が処理してくれていた事務作業を自分で行う必要があります。発注書の作成や請求処理、確定申告など、やらなければならないことは数多くあります。そのため、不慣れな事務作業に時間がかかり、本業に支障が出てしまう人は少なくありません。
事務作業に時間を取られず、本業に集中できる環境を整えるためには、ツールの導入も検討しながら処理の効率化をはかることが大切です。例えば、時間のかかる確定申告には会計ソフトを導入することで、大幅に作業時間を削減できます。
案件獲得の方法を確立する
フリーランスプログラマーとして成功するためには、常に仕事を途切れさせないための工夫が必要です。しかし、案件を探すためには手間も時間もかかるため、自分なりの案件獲得の手段を見つけることが求められます。
フリーランスは仕事が途切れると収入が途絶えてしまうため、収入を安定させるためにも、独立後なるべく早い段階で仕事の獲得方法を確立しましょう。仕事が見つからない状況が続くと焦ってしまい、さらに良い案件が見つからなくなる悪循環に陥ることも考えられます。
具体的な仕事の探し方については、後述する「フリーランスプログラマーの仕事の探し方」をご参照ください。
成功するフリーランスプログラマーの特徴
フリーランスプログラマーに向いているのは、得意な分野やプログラミング言語がある人のほか、プログラマーとしての経験が豊富な人や、学び続ける意欲がある人などが挙げられます。どのような部分が向いているのか、それぞれ解説していきます。
得意な分野やプログラミング言語がある
プログラマーは、自分の得意分野や知識・スキルを活かして案件をこなします。そのため、得意な分野やプログラミング言語を持つ人は、フリーランスとして働き始めても成功できる可能性が高いでしょう。クラウドやネットワーク、セキュリティなど、専門領域を確立するのもおすすめです。
近年ではAIやIoTなどの発展も目覚ましく、開発に対応できるフリーランスプログラマーの需要も高まっています。JavaやPHP、Ruby、Pythonなどのプログラミング言語は安定して多くの案件を見つけられるため、人気のあるプログラミング言語を学ぶのも効果的です。
プログラマーとしての経験が豊富
IT企業で長年プログラマーとして働いてきた人など、プログラマーとしての経験が豊富な人は、フリーランスプログラマーとしても成功しやすい傾向にあります。
特に、常駐型や出向型などの、オフィスに出社してプロジェクトに参画する労働形態の案件は、過去になんらかのプロジェクトチームに在籍し、成果物を完成させた経験がある人のほうが有利です。
フリーランスプログラマーの案件に応募する際は過去の実績が問われることも多く、経験がある人とない人では、ある人のほうが採用される可能性が高いと考えられます。
学び続ける意欲がある
IT分野は急速に発展しており、技術は日夜進歩しています。そのため、最新の技術を学び続ける意欲がある人でなければ、古い技術を更新できないまま、市場から置き去りにされてしまうおそれがあります。
現状に満足せず、常に新しい技術を積極的に学んでスキルアップをはかれる人ほど、フリーランスプログラマーに向いています。学習意欲が高いだけでなく、新しい情報にアンテナを張って興味を持ち続けられる好奇心や、情報収集能力の高さも重要です。
フリーランスプログラマーになるには
フリーランスプログラマーになるためには、プログラマーとして企業で働いてから独立する、独学でプログラミングを学ぶ、スクールに通うなど、主に3つの方法があります。ここでは、フリーランスプログラマーになるための3つの方法について詳しく解説します。
プログラマーとして企業で働いてから独立する
フリーランスプログラマーとして活躍するためには、現場で求められている役割を正しく理解し、クオリティの高い成果物を開発できるスキルが求められます。そのため、まずは企業に就職して、ある程度プログラマーとしての経験を積んでから独立すると、即戦力として貢献できます。
企業での開発実績やプロジェクトチームへの参画歴があれば、発注企業からの信頼も獲得しやすくなります。また、企業に在籍していたときの人脈が新たな案件獲得につながる場合もあるため、企業で働いてから独立を考えている場合は、人間関係を良好に保つことも意識しましょう。
独学でプログラミングを学ぶ
企業や組織に所属せず、独学でプログラミングを学び、フリーランスプログラマーとして働く方法もあります。自由なタイミングで学びながら、できるだけコストを抑えてフリーランスプログラマーを目指すのであれば、独学で学ぶのも手段のひとつです。
ただし、誰かから教えてもらうのではなく、自分自身で勉強を続けていく必要があるため、高い計画力や理解力が求められます。近年ではプログラミングを学ぶ人向けの書籍やWebサイトも充実していますが、ITの知識が全くない初心者から専門的な技術を学ぶのは難易度が高いため、ある程度ITやプログラミングの基礎知識を理解している人に向いている方法です。
スクールに通う
できるだけ短期間で専門知識や現場で活躍できるプログラミングスキルを身につけたい人は、プログラミングスクールに通う方法が有効です。プロの講師に現場目線で指導してもらえるため、効率よくフリーランスプログラマーとして活躍するためのスキルを学べます。
決まった時間に通う必要があるため、時間に余裕がない人や、決められた計画に沿って学ぶのが苦手な人にとっては向きませんが、初心者でもその場で疑問を解消しやすいため挫折しにくい点がメリットです。最近ではオンラインスクールを利用して、自宅でプログラミングを学ぶ方法もあります。
フリーランスプログラマーの仕事の探し方
フリーランスプログラマーが仕事を探す方法には、以前の職場や知人から案件紹介を受けたり、企業交流会に参加したり、クラウドソーシングを活用したりする方法があります。ここでは、フリーランスプログラマーの代表的な5つの仕事の探し方をご紹介します。
以前の職場や知人から案件の紹介を受ける
過去に勤務していた企業の同僚・上司など、自分の人脈のなかで案件の紹介を受けられそうな人がいる場合は、コンタクトを取ってみるとよいでしょう。
「以前の職場」は、フリーランスプログラマーが仕事を探す方法のなかでも有効な手段のひとつで、良い案件にめぐり合えることも少なくありません。
以前の職場から案件の紹介を受けるメリットには、「慣れ親しんだ取引先と仕事ができる可能性がある」というものもあります。かつて担当していたクライアントの仕事にかかわれる可能性があるため、全く新しい取引先と1から新たな関係を築く労力が軽減されます。
企業交流会に参加する
企業が主催している交流会への参加も、新たな仕事を獲得できるチャンスのひとつです。企業交流会では、さまざまな企業に所属している会社員との接点ができるため、仕事を依頼できるフリーランスプログラマーを探している人と出会える可能性があります。
企業交流会には業種・業態を問わないものや、特定の業界に限定されているものなど多様な形式があるため、自分に関係があるものを選んで参加してみることをおすすめします。
企業に所属している会社員だけでなく、フリーランス同士で新たな人脈を築き、仕事を獲得するチャンスでもあります。
クラウドソーシングに登録する
近年多く見られるようになってきたのが、クラウドソーシングを利用して仕事を探す方法です。「クライアント」と呼ばれる発注者と、「ワーカー」と呼ばれる受注者をマッチングさせることで、仕事を依頼したい人と受注したい人を効率的に引き合わせるサービスです。
誰でも手軽に仕事を探すことができるため、フリーランスとして働き始めたばかりの人は、クラウドソーシングで簡単な案件を受注するところから始める人も多くいます。
ただし、発注者が支払う報酬の一部がサービス提供者であるプラットフォーム側にシステム手数料として徴収されるため、発注者と直接契約する場合に比べて報酬が少なくなる点はデメリットです。
SNSで発注者とコンタクトを取る
SNSでフリーランスを探している発注者を見つけて、直接コンタクトを取る方法もあります。SNSが普及した現在では、個人だけでなく、企業に所属している会社員も情報収集などの用途でSNSを積極的に利用しています。SNS上で仕事の依頼をしている人を見つけられれば、新たな人脈と案件を獲得できます。
SNSは自由に情報を発信できるため、フリーランスとしてのスキルや実績をアピールし、セルフブランディングを行う手段としても効果的です。SNSの種類によってユーザーの年齢層に違いがあるため、自分をアピールする場として有効なSNSを選びましょう。
フリーランスエージェントを活用する
案件の豊富さや安定性を求めるのであれば、フリーランスエージェントを利用するのがおすすめです。フリーランスエージェントとは、仕事を依頼したい企業と仕事を受注したいフリーランスを仲介し、マッチングさせるサービスのことです。
クラウドソーシングと似ているようにも思えますが、クラウドソーシングはあくまでも「仕事を探す場」の提供であり、受注に関するやり取りは当人同士が行います。
一方、フリーランスエージェントでは、プロのエージェントが発注者とフリーランス双方の要望を聞き入れながらマッチングを行うため、より細かい要望を反映した仕事探しが可能です。
TECH STOCKはフリーランス・ITエンジニアの方に案件をご紹介して20年目、全登録者41,000名以上の案件紹介サービスです。高単価・上場企業・リモート可能・即アサイン可能など、スキルや希望にマッチする案件をご紹介します。フリーランスになって年収アップを狙うならTECH STOCKにお任せください。
TECH STOCKはフリーランス・ITエンジニアのための案件紹介サイトです
会社所属とフリーランスのプログラマーの違い
会社所属とフリーランスのプログラマーの違いとしては、仕事を選べるかどうか、勤務地や労働時間の自由があるかどうか、収入が安定しているかなどが挙げられます。ここでは、会社員プログラマーとフリーランスのプログラマーに分けて、それぞれの違いをご紹介します。
会社員プログラマーの場合
会社員プログラマーは、基本的に会社の命令に従って業務を遂行します。会社が取ってきた仕事を割り当てられるため、フリーランスのプログラマーに比べると、通勤面や働き方の自由度は低めですが、給与が固定されるため収入の安定性が高い点は魅力です。
希望通りの仕事ができるとは限らない
企業では、営業部門が受注した仕事をシステム開発部門で処理する流れで業務が進められます。そのため、会社員プログラマーは自分が得意とする仕事だけを選んでこなすことは難しく、苦手な分野の仕事であっても取り組まなければなりません。
必ずしも自分の得意分野だけが割り当てられるわけではないため、希望通りの仕事ができるとは限らない点は、会社員プログラマーの特徴といえるでしょう。
場合によっては、苦手なプログラミング言語を駆使して開発に臨んだり、開発する製品やサービスに合わせて新たな言語を習得したりしなければならないこともあります。
会社の命令に従い仕事をする
会社員プログラマーは、基本的に会社の命令に従って業務を遂行しなければなりません。定められた就業規則を理解し、規則に則った行動を取る必要があります。
例えば副業をしたいと思っていても、就業規則に副業禁止の規定があれば、メインの仕事のほかに収入を得ることはできません。近年では副業が注目されてきていることもあり、このような規定は少なくなってきているものの、今も多くの企業が副業禁止を掲げています。
また、服装や髪型などの身なりが厳しく定められているケースも多いため、自由な服装や髪型で仕事をしたいと考えている人にとっては、窮屈に感じられる面もあるでしょう。
基本的に勤務地や労働時間が決まっている
会社員プログラマーとして働く人は、基本的に勤務地や労働時間が定められています。近年は社会情勢の変化などの影響もあり、リモート勤務も増えてきましたが、まだまだ出社を必須とする企業が多いのが現状です。
企業の拠点となるオフィスに出社し、決められた勤務時間内はオフィス内で仕事をするケースが一般的なので、自由な場所や時間で働くことは難しいでしょう。
近年ではフレックスなどの制度を設けて、ある程度出社時間を調整できるように工夫している企業もありますが、フリーランスに比べると自由度は下がります。
給与が安定している
会社員プログラマーは、フリーランスプログラマーに比べると給与が安定しています。多くの企業は固定月収制を採用していることから、給与の安定性はフリーランスプログラマーに比べると高いのが強みです。
フリーランスプログラマーは、発注元との契約期間が終了した時点で次の仕事が決まっていなければ、収入が絶たれてしまいます。そのため、常に次の仕事を確保しておく必要があり、少なからず自分で営業活動を行う必要があります。
一方、会社員プログラマーは所属する企業が取ってきた仕事を処理するため、仕事が絶たれる心配は基本的にはありません。
フリーランスプログラマーの場合
フリーランスプログラマーは、会社員プログラマーに比べるとさまざまな側面で自由度が高い点が魅力です。働く場所や勤務時間の自由だけでなく、希望しない仕事は拒否できる点も大きな違いといえるでしょう。
案件単位で仕事を引き受ける
一般的に、フリーランスプログラマーは案件単位で契約を締結します。そのため、会社員プログラマーのように固定月給制ではない場合が多く、獲得できた案件の条件によって収入が大きく変動します。
案件の単価は、発注元の企業の予算や参画するプロジェクトの難易度によって異なるため、より条件の良い案件を見つけるのも、フリーランスプログラマーの仕事のひとつです。
ただし、常駐型や出向型の案件の一部では、「〇〇のプロジェクトに△か月間参画する」といった形で、固定月給制に近い報酬契約が交わされる場合もあります。
希望しない案件は拒否が可能
前述のように、会社員プログラマーは企業が獲得した仕事を振り分けられるため、苦手な仕事もこなさなければなりません。しかし、フリーランスプログラマーは自分で仕事を探して契約を交わすため、希望しない案件は拒否が可能です。
苦手な分野の仕事を引き受けると、効率が下がって品質の高い成果物を納品できないだけでなく、フリーランスプログラマーとしてのコストパフォーマンスも低下します。
そのため、自分が得意とする分野の仕事を選んで契約することが、品質を高めて発注者からの信頼を獲得しつつ、年収をアップさせるポイントです。
作業場所や就業時間が自由
フリーランスプログラマーは、納期までに仕事を完遂させられれば、作業場所や終業時間に制限がありません。そのため、会社員プログラマーのように決まった時間に働くことが難しい人でも、プログラマーとして活躍できます。
自宅で子育てや介護をしている人や、身体が不自由などの理由でオフィスに通勤するのが難しい人でも、フリーランスプログラマーであれば柔軟な働き方が可能です。また、旅行先や外国など、自宅以外の場所でも働けるため、労働と休暇を兼ねた「ワーケーション」にも向いています。
ただし、常駐型や出向型は発注元の企業へ出勤する必要があるため、この限りではありません。
得意なプログラミング言語で活躍できる
フリーランスプログラマーは、自分の得意なプログラミング言語を活用して案件を受注できます。会社員プログラマーのように、自分の苦手なプログラミング言語や、知識がない分野に無理に取り組む必要はありません。
苦手な分野を克服するよりも、得意とするプログラミング言語を極めることで、パフォーマンスアップと年収の増加が期待できます。とはいえ、プログラミング言語には市場の流行もあるため、流行に合わせて扱える言語を増やす対策は、フリーランスプログラマーとしての価値を高めるために効果的です。
報酬はスキルと交渉力次第
会社員プログラマーとは異なり、フリーランスプログラマーは自分で営業活動を行って案件を獲得する必要があります。そのため、報酬はスキルと交渉力次第で大きく左右されます。
高いスキルをアピールして自分を積極的に売り込めば、会社員時代よりも大幅に年収をアップさせられる可能性があります。一方で、交渉力が低いと仕事が途切れてしまうリスクを押さえておくことも重要です。
安定的に案件を獲得する自信がない人は、フリーランスの案件獲得をサポートするフリーランスエージェントなどを利用するのも手段のひとつです。
まとめ
フリーランスプログラマーの労働形態は、副業やリモート、常駐などさまざまですが、会社員と比べて働き方の自由度が高い点が共通しています。得意なプログラミング言語を使って働けるため、スキルが高い人は、高年収も期待できます。
フリーランスプログラマーとして失敗しないためには、独立前にキャリアプランを設定し、必要な手続きをひと通り押さえておきましょう。また、事務手続きの効率化をはかるとともに、仕事の獲得方法を確立しておくことも大切です。
仕事を獲得する方法として特におすすめなのは、発注者とフリーランスを仲介してマッチングする「フリーランスエージェント」です。双方の希望に近い形でマッチングを試みるため、好条件の案件が豊富に見つかります。
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