スキル・知識

Python3 エンジニア認定基礎試験とは?試験概要や勉強方法を解説

更新日 2024/06/11

PythonはAI開発や機械学習、データ分析などの幅広い分野で使用されるプログラミング言語です。そのPythonに、認定資格があることはご存じでしょうか。現在、エンジニアは業務経験が重視される風潮も根強いですが、Pythonの専門知識の証明手段として、資格を取得することで補完できます。

この記事では、Pythonエンジニアとしての証明ができる資格のうち、基礎を取得できる「Python 3 エンジニア認定基礎試験」を中心に解説します。

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Python 3 エンジニア認定基礎試験

Python3エンジニア認定基礎試験

試験の目的、レベル

「Python 3 エンジニア認定基礎試験」は、Pythonの基本的な文法の知識を中心に問われる試験です。経済産業省が定めたガイドライン「ITスキル(ITSS)」の職種:ソフトウェアディベロップメント、専門分野:応用ソフトのレベル1に掲載されています。

試験概要

受験可能時期 通年
試験会場 全国のオデッセイコミュニケーションズ試験会場
受験料 一般価格:11,000円、学割価格:5,500円(いずれも税込)
公式サイト 基礎試験 | Python試験・資格、データ分析試験・資格を運営する一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会のページです。
申込方法 CBT試験を運営するオデッセイコミュニケーションズ社のサイトから申込ができます。
Pythonエンジニア認定基礎試験 | Odyssey CBT | オデッセイ コミュニケーションズ

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試験内容と範囲の詳細

出題形式と試験時間

問題数 40問
出題形式 選択式
試験方式 コンピュータで実施するCBT形式
試験時間 60分
合格点 70%

試験範囲

主教材であるオライリー・ジャパン『Pythonチュートリアル 第4版』から、以下の比率で出題されます。

章立て 出題数 出題率
1章 食欲をそそってみようか 1 2.5%
2章 Pythonインタープリタの使い方 1 2.5%
3章 気楽な入門編 6 15.0%
4章 制御構造ツール 9 22.5%
5章 データ構造 7 17.5%
6章 モジュール 2 5.0%
7章 入出力 1 2.5%
8章 エラーと例外 4 10.0%
9章 クラス 2 5.0%
10章 標準ライブラリめぐり 4 10.0%
11章 標準ライブラリめぐりーPartⅡ 1 2.5%
12章 仮想環境とパッケージ 1 2.5%
13章 次はなに? 0 0.0%
14章 対話環境での入力行編集とヒストリ置換 1 2.5%
合計 40 100.0%

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各章の重点ポイント

試験の出題範囲について上述しましたが、ここでは頻出の3つの章について解説します。

気楽な入門編

Pythonを動かす上での基礎的な知識を扱う章です。数値の型、演算子、文字列などの基本文法の知識が必要です。その他にも、Pythonの起動方法、インタープリタの使い方、引数の渡し方などについても、理解をしておきましょう。

制御構造ツール

出題範囲の中で、最も出題割合が多い章です。内容は、自動処理を行う制御構文についての問題が出題され、代表的な構文としてはif文、for文、range()関数、break文、continue文、else節などがあります。

データ構造

主にPython特有のデータ型listに関する問題が出題される章です。list、tuple、dictionary、setなどそれぞれの文法の特徴についてしっかりと学習しておきましょう。

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試験の勉強方法

続いて、公式にて掲載されているPython 3 エンジニア認定基礎試験の勉強方法を紹介します。

公式ドキュメントと参考書籍

認定テキストであるオイラリー・ジャパン『Pythonチュートリアル第4版』を中心に取り組むことが学習の基本です。しかし、プログラミング未経験者にとっては『Pythonチュートリアル第4版』は少々難解なため、公式の参考図書として提示されている『いちばんやさしいPythonの教本 第2版』、『スラスラわかるPython第2版』、『Pythonスタートブック [増補改訂版] 』のいずれかを利用して、学習を始めることもおすすめです。

模擬試験の利用

認定スクールの一つであるプライム・ストラテジーダイビックビープラウドが模擬試験を無料公開しています。さらにダイビックでは、模擬試験受験と評価だけではなく、テキストと動画で学習する有料の受験対策プランなども扱っており、個人の学習方針に合わせて利用できます。

認定スクールの利用

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会」が認定しているスクールを利用するのも一つです。動画解説などで学習ができるほか、模擬試験も受けることができます。

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申込から合格までのステップ

この章では、大まかな試験の流れ、準備しなければいけないことなどを「試験前」「試験当日」「試験後」の3つに分けて解説します。

試験前

試験の申し込み

試験会場を検索し、会場に直接申し込みを行います。試験会場によって、試験を実施する日や申し込み方法が異なるため、注意が必要です。(それぞれの会場の問い合わせフォームを利用する形です。)

Odyssey IDの登録

受験の際に、Odyssey IDの登録(無料)が必要になるため、準備をします。

試験当日

申し込みをした日時、会場で受験をします。その際、必要になるのが以下の3点です。

  • Odyssey ID
  • 写真付き身分証明書(運転免許証、パスポート、住民基本台帳カードなど)
  • 受験票

参考:オデッセイコミュニケーションズのテスティングサービス「当日の持ち物」

合格後の手続きと活用法

試験後、すぐに試験結果が判定されます。試験終了後に試験結果レポートも渡されるため、自信の合格をすぐに証明することができます。なお、合格証については、約1ヶ月後に送付されます。
合格後は、履歴書などに「Python 3 エンジニア認定基礎試験 合格」などのような形で、記載ができます。

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合格体験記

公式サイトで公開されている合格者の方々の体験記をもとに、どのように合格をしたのかをご紹介します。

先輩合格者からのアドバイスと学習のコツ

Aさんの場合

認定教材のPythonチュートリアルを使用し、基礎から学習を行いました。その後、無料公開されているPython 3 エンジニア認定基礎試験の模擬試験を繰り返し学習し、理解を深めました。

また、暗記だけで覚えることを避けるため、実際にコードを書いて、分からない時は調べながら学習を進めました。最終的に、実践的なコーディング経験と試験対策を同時に行うことが出来ました。

参考:AさんのPython3エンジニア認定基礎試験合格体験記

Bさんの場合

主に公式からの主教材を使い、学習を行いました。Google Colaboratoryを用いて、教材に記載されているコードを実際に動かしながら、ライブラリなどの動かし方を学習しました。模擬試験は3回程受験し、大事なポイントを抑えるように努めました。

参考:BさんのPython3エンジニア認定基礎試験合格体験記

Cさんの場合

公式のドキュメント以外に、YouTubeの動画や個人が運営している模擬試験サイトを活用しました。動画の内容や模擬試験の中で分からなかった箇所についてはChatGPTを活用しながら、理解を深めていきました。

参考:CさんのPython3エンジニア認定基礎試験合格体験記

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まとめ

ここまで、Pythonの資格について「Python 3 エンジニア認定基礎試験」を軸にご紹介しました。

Pythonの各試験は合格率が高い試験もあるため、気軽にチャレンジできる難易度と考えてもよさそうです。とりわけ、基礎知識を身に着けることができる「Python 3 エンジニア認定基礎試験」から挑戦し、段階的にPythonのスキルを習得することがおすすめです。
プログラミング未経験者で学習してきたことを試したい人やPython開発経験者で実績にプラスできる証明が欲しい人は、技術習得のマイルストーンとして関連のPython試験に挑戦し、さらなる技術向上を目指していきましょう。

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