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AR、活用できていますか? ~ARを使ったちょっと便利な一日~

更新日 2024/11/04

近年注目されているキーワードの一つに『AR』というものがあります。
2016年7月にリリースされ、世界的な社会現象にまでなった『ポケモンGO』や『SNOW』などのカメラアプリに活用されていることが注目されがちなARですが、現在すでに私たちの日常生活でも非常に様々な活用のされ方をしていることはご存知でしょうか?
本記事では生活の中で活用されているAR技術について、日常的なある一日を想定しながらご紹介致します。

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ARとは ~ARとVRの違い~

ARとVRはセットで耳にする機会が多いキーワードです。
※IDCジャパンによれば、AR/VRのハードウェア、ソフトウェアおよび関連サービスを合計した支出額は2017年の91.2億ドルから、2018年には前年比の約2倍の178億ドルに、2021年には1,593億ドルに達する見通しで、今後も高い成長が見込まれていることがわかります。
※IDCジャパン調べ

ARとVRにおける市場規模
これらARとVRにおける市場規模の拡大には、主に広告分野での活用が影響すると考えられます。
ARやVRを用いた体験型の広告によるメリットには、従来視覚や聴覚を通じて行っていたセールスプロモーションが5感すべての感覚や空間・時間を超えるような感覚をもって体験できる可能性が多いにあるということです。
また、ARにおける拡張空間やVRにおける仮想空間で、広告を広告としてではなく一種の体験として自然に利用者の意識に商品の魅力を訴求することができるため、無意識的に購買意欲を刺激することができるようになります。
では、これらARとVRの2つの技術はそれぞれどのような特徴を持っているのかを一つずつ見ていきましょう。

ARとは

ARとは

ARとはAugmented Reality(オーグメンテッド・リアリティ)=「拡張現実」を略した言葉になります。現実にある風景にデジタルの視覚情報を重ねて表示する、つまりいつも見ている風景にデジタルのデータ表示させることができます。
記憶に新しいところでは、前述の『ポケモンGO』などのゲームアプリや顔認証による写真・動画加工アプリ『SNOW』などがこのAR技術を活用しています。
また、従来のスマホではなく「ARグラス」と呼ばれるメガネのようなウェアラブル型のデバイスやAR技術を搭載したコンタクトレンズ「スマートコンタクトレンズ」が現在開発されています。

VRとは

VRとは

VRとは、Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)=仮想現実の略です。VRでは閉鎖的なスクリーンにリアリティを高めた視覚情報を投影することで、作られた世界を現実のように体験し、行動することができる技術となっています。
ARが現実世界を拡張するのに対し、VRは仮想世界を創造する技術であるため、これら2つの技術は対照的であるともいえます。

ARを使ったちょっと便利な一日

では、現在すでにどのようなAR技術が日常生活に活用されているのでしょうか?
今回は「首都圏で働く 24歳 営業職 男性」の生活をピックアップして、みなさんが普段の生活で活用できるAR技術を一日の様々なシーンごとにご紹介します。

朝の場面 ~ARがあれば、一日の準備も万全~

「朝の支度が済み部屋を出る直前、雲行きが怪しいこと気付く。ひと雨降りそうだ。」
■『アメミル』
http://tenki.shimadzu.co.jp/ameapp/

アメミル
近年、ごく短時間に発生する猛烈な集中豪雨が増えてきています。
「急に通り雨が降ってきて、びしょびしょになってしまった。」ということを、みなさんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
アメミルは、リアルタイムの降雨情報を、AR(拡張現実)という新しい方法で表現するアプリです。
強い雨雲の接近をプッシュ通知で知り、カメラを通してリアルな映像として確認できます。
アメミルがあれば通り雨を回避して、卸したてのスーツもセットしたばかりの髪型も台無しにすることはなくなるはずです。

仕事の場面 ~ビジネスシーンからランチのお悩みまでARが解決~

「今日は客先へ営業にいくため、車での出勤。 営業先に駐車場はあったものの、広すぎて後で車を見つけるのに苦労しそうだ。」
■『どこCar』
https://www.denso-ten.com/jp/eclipse/support/pc/manual/dococar/index.html

どこCar
「あれ?どこに駐車したかな?」と駐車位置を忘れてしまうことは意外とあります。
どこCarは迷いそうな広い駐車場でもAR(拡張現実)技術を利用して駐車位置をカンタンに探せるアプリです。
どこCarがあれば駐車位置をすぐに発見、駐車位置を覚えておく手間も探す手間も省けます。

「午前の仕事も終わり、昼食をとりに行く。 近くのレストランまで歩きで行きたいが、まるで場所がわからない。」
■『AR City』
https://blippar.com/en/resources/blog/2017/11/06/welcome-ar-city-future-maps-and-navigation/
AR City
「MAPアプリを見ても、自分がどこにいるかもわからない。」 方向音痴な人、地図を読むのが苦手な人にはよくあることです。 AR Cityではスマホのカメラを通して画面に写し出された現実の風景に、グレーに彩られたバーチャルな道路が重ねて表示されます。
AR Cityを使えば自分の現在地からどの方向に向かえばいいのかが現実の風景で表示されるので、地図が全く読めない方でも安心して目的地まで向かうことができます。

「レストランにつくと、早速席に案内されメニューを渡された。 しかし、初めてのレストランだとメニューの大きさや盛り付けがわからない。」
■『KabaQ』
http://www.kabaq.io/

KabaQ
レストランやオンラインのオーダーでは、盛り付けや大きさがイメージと違うということはよくあります。
KabaQは注文前の料理をARで現実世界に再現するアプリです。映像のズームや回転などができるため、注文の前に料理を見てみたいという方にはオススメです。
KabaQを使って事前に料理をチェックできれば、「インスタ映え」も間違いないはずです。

夜の場面 ~多忙なビジネスマンをARがサポート~

「仕事を終え帰宅。 最近新しく家具を買おうかと思っているが、家具をゆっくり見に行く時間はなかなかとれない。」
■『IKEA Place』
https://www.ikea.com/jp/ja/customer-service/mobile-apps/

IKEA Place
「高い家具を注文したのに、思っていたサイズと全然違う!これじゃ空いているスペースに収まらない!」
せっかくレイアウトまで考えたのに、家具がスペースに収まらなければ台無しです。
IKEA PlaceはAR技術を活用し部屋の中に実寸大の家具を設置できるアプリです。自分の部屋やオフィスに家具がフィットするかを確認したいときは、アプリを開いてカメラのレンズを床に向ければ、その家具が実寸サイズで画面に表示されます。
IKEA Placeを使えば、家やオフィスのスペースを活用したい時、事前に家具の大きさやレイアウトを確認することで「家具が所定の位置に収まらない!」という事態は避けられるはずです。

まとめ

いかがでしたか?
冒頭でも取り上げたように『ポケモンGO』や『SNOW』などのAR技術を用いたエンターテインメントが注目をされていますが、ARはすでに私たちの日常生活においても様々な活用のされ方をしています。
また、ARは日常との親和性が高いことから、今後はより一層私たちの日常生活に近い用途として発展していくことが予想されています。
スマホからARグラスなどデバイスの発展に伴い、その活用方法も多様になるため、 今後ビジネスとしても大きな市場になると想定されています。
「デバイスを通して、現実世界の風景に投影された様々なデジタルデータを見る。」そんな昔映画で見たような光景が一般的になるのは、それほど遠いい話ではないのかもしれません。

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