TechStockが扱うC++開発案件の月額報酬単価は?
テックストックでは、エンジニア向け高額C++言語案件を多数掲載しています。報酬月額の下限や上限を設定し、スキルや案件の開発工程などで絞り込んで検索し、刻一刻と変わる案件DBの中から、自分の求める条件に合った案件に素早くアクセス可能です。
フリーランス向けC++開発案件の平均報酬単価は月額71万円、最高単価は月額125万円、最低単価は月額45万円です。他の言語と比較すると、C++の単価は低いと言えるでしょう。理由としては、組み込み系システムの開発案件とゲームの開発案件が多いからです。
組み込み系のシステム開発ではC++がメインで使われている場合もあれば、C言語がメインでC++も使われているといった場合もあります。ゲーム開発ではC++がメインの場合もありますが、多くの場合はC#がメインで使われていてC++もあわせて使われているといった状況です。
組み込み系のシステム開発はシステム自体が比較的古く、WEBやスマホアプリほど大きな収益にはなりにくいためプロジェクトにかけられる予算が少なく、結果的にエンジニアの報酬も少なくなるといった事情があります。
ゲーム開発は需要も収益も大きいのですが、単価が低くてもエンジニアが集まるので単価が低く抑えられているというエンジニアの需給要因があります。ゲーム業界には、ゲームが大好きで報酬を度外視してでもゲームの開発をしたいというエンジニアが多く集まっています。
ゲーム業界を目指す転職活動者の場合、エージェントからもやはりゲーム業界はやりがい重視で給与は低くなる傾向がある、といった説明をされることもしばしばでしょう。
給与は低いのに必要なスキルの変遷が激しく、常にスキルアップが欠かせない、ゲーム開発が好きでスキルの高いエンジニアが多い、といったゲーム特有の大変さもあります。
まとめると、組み込み系の案件とゲーム系の案件は、理由は異なるもののどちらも単価が上がりにくいです。そしてC++はこの二つの業界で使われることが多いため、結果的に他の言語よりも単価が低めになっているということです。
C++案件で単価アップを狙う場合、C++だけに特化するのは現実的ではありません。それよりもスキルの幅を広げていくのがおすすめです。
具体的なステップとしては、1)メインにしたい業界を考える 2)スキルの幅を広げる 3)スキル志向でいろいろな開発をする、もしくは上流工程を目指す ということです。
C++の場合は、どの業界でもメインの言語というわけではないので、別の言語も合わせて習得する必要があります。具体的には、組み込みの場合はC言語、Java、ゲームの場合はC#がおすすめです。他にもWEB開発に視野を向ける場合はPHP、Ruby、AIならPythonとスキル的に幅を広げると良いでしょう。C++はいろいろな業界で使われているため、どの業界をメインに考えるかで伸ばすべきスキルも変わってきます。
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フリーランスエンジニア向けC++開発案件の特徴
フリーランスエンジニア向けC++開発案件の特徴は、組み込み系とゲーム系が多く、結果的に単価は低めであることです。また、どちらの業界でもC++がメイン言語というわけではありません。
ゲーム業界のメイン言語はC#です。組み込み系ではC系の言語が使われているので、C++はそのうちの一つです。こういった事情を踏まえると、C++は言語スキルの一つと捉えておくと良いでしょう。
重要なのは言語ではなく、どのような案件でどのような開発をしたいかということです。開発案件に対してC++が必要であればスキルとして身に付けておく、そうでないならあえてC++を習得する必要性はないというメリハリが重要です。
たとえばゲーム系の案件を獲得したいのであればUnityとC#の組み合わせで実際にゲームを作ってみるのが最短ルートです。組み込み系の場合はすでに経験があれば案件を受けて、その中で実績を積んでいくのが良いでしょう。言語としてもC系のいずれかが身に付きます。
C系の言語は共通部分も多いので、どれか一つを身に付ければ残りの言語の習得は早いです。ちなみにC++はC系の言語の中でももっともC言語に近いです。オブジェクト指向という点でC言語とは異なりますが、それ以外のポインタなどの概念は共通していて、コンピューターにより直接的に命令するようなコードが多いです。
ちなみにC#はC言語やC++を参考にしてマイクロソフトが開発した言語で、構文としてはC言語よりもJavaに近いです。Javaも元々はC言語を参考にして作られた言語ではあるので、C#とJavaが近いのは自然なことです。
一方Objective-CもC言語から派生した言語ですが、元のC言語とは別物になっています。Apple社がmacOSやiOSの開発に使うために改良していったので、元のC言語とはどんどん離れていったということです。
このようにC系の言語は複数ありますが、どれが良い悪いで比較するよりも、案件に合わせて必要なものを選択するのがベストです。Objective-C以外の、C言語、C++、C#、Javaは汎用性が高いという特徴があります。
それぞれがいろいろなところで使われていて、たとえば組み込み系のC++とゲーム開発のC++は同じ言語ですが使っているコードなどは当然異なります。結局のところ特定の言語を学ぶにしてもその言語のすべてを習得することは不可能でまた必要性もないため、目の前の開発に必要な部分を学べば良いということです。
同じC++でも組み込み系開発のために使いたなら自宅で学習する場合ラズベリーパイなどを試してみるのがおすすめです。ゲーム系の場合はUnityを使って実装してみるのが良いでしょう。
ちなみにラズベリーパイを使ってロボットに組み込んでみたりするとかなり楽しめます。実際に動くので、個人的にはUnityでゲームを作るよりも楽しかったです。ハマっていけばそれなりに複雑な動きも実装することができるはずなので、組み込み系の案件では一応ポートフォリオとして使えるでしょう。
ただし実際の開発現場のレベルはラズベリーパイをロボットに組み込むような遊びのレベルではないので、あくまでもC++の実績がない場合に、他の言語での実績と組み合わせてポートフォリオにする場合に有効ということです。
C++の特徴や今後の情勢について
C++は幅広い分野で使われていて、たとえばGoogleの検索エンジンにも使われています。また上記の通り組み込み系の開発やゲーム開発では活躍しています。とはいえC++が主役というよりは、C++も使われている案件が多いという印象です。
つまりC++は幅広い分野で活躍している分すぐになくなるわけではないが、逆に主役でもないので、言語スキルのうちの一つと捉えておくのがおすすめです。そうすれば今後C++が伸びても縮小してもそれほど影響は受けないでしょう。
C++エンジニアの実務外キャリアアップや資格について
C++の資格は一応あるのですが、日本では特にマイナーな資格で、取得メリットは決死得て大きくはありません。資格を取得するくらいなら、上でご紹介した通り自宅で簡単でも組み込みシステムを触ってみたり、ゲームを作ってみる方が良いです。
簡単でも何かを作れば実績になるので、たとえば簡単なC++のシステムと過去に他の言語で開発した実績、などを組み合わせて案件に応募すると良いでしょう。