TechStockが扱うC言語開発案件の月額報酬単価は?
テックストックでは、エンジニア向け高額C言語案件を多数掲載しています。報酬月額の下限や上限を設定し、スキルや案件の開発工程などで絞り込んで検索し、刻一刻と変わる案件DBの中から、自分の求める条件に合った案件に素早くアクセス可能です。
フリーランス向けC言語開発案件の平均報酬単価は月額65万円程度、最高単価は月額115万円程度まで、最低単価は35万円となっています。C言語の単価は他の言語と比較するとあまり高くないと言えるでしょう。
C言語の単価があまり高くない理由は、既存のシステムの改修案件が多く、新しくて旺盛な需要のあるシステムにはあまりC言語は使われないからといったことが挙げられます。COBOLやアセンブリほどではありませんが、C言語は古い言語という位置づけであるため、たとえばこれから新しくリリースしたいシステム開発でC言語が使われるようなことはほぼありません。
C言語の特徴や今後について詳細は後述しますが、単価やスキルの汎用性を考えると、何らかの特別な理由がない限り、学習言語としてC言語を選択することはあまりおすすめできません。汎用性があまり高くなく、新しいシステムにC言語が使われることは少ないからです。
さらにC言語は難易度が高いです。環境構築、バグの解析、設計、コードの長さなど、いずれをとっても主要な言語の中で最も難しいと言っても過言ではないでしょう。C言語はコードが長いと言われることが多いですが、それ以上に難しいのはポインタです。
ポインタは変数のアドレスを記憶する変数のことです。C言語の経験がなくても情報処理試験などを受けたことのある方はご存じかと思います。概念自体はそこまで難しいものではありませんが、プログラミングの中で使うとなると混乱しがちです。
他の言語ではポインタの概念はなく、ただ変数を指定するだけなので、なぜC言語だけこのように複雑なのかと思われがちです。一方、他のプログラミング言語ではポインタの概念を自動化してくれているだけなので、ロジックをしっかり理解するためにはC言語を学ぶべきだ、という意見もあります。
とはいえ、C言語でプログラミングの案件に参画するのであれば、より実用性のある部分の学習に特化した方が効率的でしょう。ポインタは概念さえわかっていれば十分で、あえて複雑なプログラミングを学ぶためだけにC言語をマスターする必要性は薄いでしょう。
C言語エンジニアとしてキャリアアップし、高単価の案件に参画する方法はいくつか考えられます。
まずPHP、Ruby、JavaなどWEB開発で使われることの多い言語を習得することです。C言語よりも明らかに難易度が低いので学習ハードルが低く、もともとC言語ができていれば、C言語では自分で実装しなければならなかった部分を自動化してくれるので簡単だという感覚です。
どの言語にも共通する王道になりますが、上流工程を目指す方法もあります。上流工程のスキルがあれば、別言語がメインのプロジェクトにも参入しやすいです。
また、C言語ならではの特徴を活かし、レガシーシステム対応人材としての希少性を高める方法もあります。技術力というよりも現場の業務知識を深く身に付ければ、その現場や同じ業界の顧客には需要がある人材になれます。ただし、特定の現場に依存するリスクもある点には注意が必要です。
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フリーランスエンジニア向けC言語開発案件の特徴
C言語開発案件の特徴は、組み込み系が多いということです。C言語自体は幅広いシステムに対応しており、たとえばWEBシステムの開発にも使えます。実際のところ、かつてはC言語がWEBシステムにおいても幅広く活躍していたのですが、徐々に他の言語への移行が進んできました。
まずはC言語からJavaに移行したシステムが多いのですが、今ではJavaからさらにPHP、Rubyなどに移行しています。新規のWEBシステム開発にC言語が使われることはほぼないでしょう。
現状もC言語が稼働しているのは組み込みシステムか、古い業務システムが多いです。C言語以前の言語と言えば、COBOLやアセンブリで、C言語が主流になった当初は便利な言語という位置づけでした。
しかし現在はC言語が活躍する分野は狭まりつつあり、よほど組み込み系の開発に特化したいなどの特別な事情がない限りC言語を学習するケースは少ないでしょう。ちなみに組み込み系のシステムには、車載システム、パチンコ台の内部システムなどがあります。
以前は家電の組み込みにもC言語が使われるケースが多かったのですが、今はスマート家電など家電の機能性も向上しているため、C言語では対応しきれず、あまり使われなくなっています。
一方、業務システムとしては、官公庁のシステムなどは今でもC言語を使っているケースがあります。たとえばフロントエンドにC言語を使い、バックエンドはCOBOLを使うといったケースです。ちなみに官公庁のシステムが古い背景には、規模が大きい、設計者がすでに引退しているため内部をすべて把握するのが難しいといった事情があります。
つまり新しい言語に刷新しようにも、関係者の誰も全体を把握していないため、刷新自体が難しいです。また万が一バグが発生すると困るうえに、改修の責任や予算も大きくなるので、積極的に取り組むプレイヤーがあまりいないという事情もあります。
C言語が使われている業務システムは、このようなシステムが多いということです。
C言語の特徴や今後の情勢について
C言語は既述のとおり難しいという特徴があります。コードが長く、ポインタの概念も難解です。他の言語では自動化してくれる部分を自分で実装しなければならないので勉強になるという見方もできますが、概念さえ知っていればあえて毎回自分で実装する必要はないとも言えます。
そのため、プログラミングの勉強になるという理由だけでC言語を学習するメリットは少ないでしょう。プログラミングでなぜシステムが動くのかなどの基本概念を学習したい場合は、情報処理試験向けの勉強をする方がむしろいいかもしれません。
応用情報技術者試験程度までは、自学自習でも十分合格できるので、基本を知りたい方は取得してみるとよいでしょう。ちなみにその上位のスペシャリスト資格は一朝一夕では取得できないので、必要性の薄い方は取得しなくても良いかと思います。
C言語の今後の情勢としては、既存のシステムの改修などに使われ、新規の開発案件としては縮小していくでしょう。とはいえ現状では、古いシステムは特にC言語がメインになっているケースも多いので、C言語の案件が急に完全に消滅するということはありません。
C言語エンジニアの実務外キャリアアップや資格について
C言語の資格試験としては「C言語プログラミング能力認定試験(C-Language Programming Skills Qualification Test)」があります。1級から3級まであり、1級がもっとも難易度が高いです。
C言語プログラミング能力認定試験に合格することでC言語のスキルを証明するものにはなりますが、そこまで知名度が高い試験ではありません。評価という点では取得メリットがあまり高くなく、またスキルアップという観点では実際にC言語でコードを書いた方が良いでしょう。
そのため、C言語を勉強するのであれば資格取得よりも実際に環境構築して簡単なシステムでもいいので、自分で作ってみるのがおすすめです。
一方、評価を得るための資格が欲しい場合は、国家資格である情報処理がおすすめです。
具体的には、応用情報技術者試験に合格していれば、一定の評価を得られるでしょう。基本情報技術者試験だと若干弱く、スペシャリスト資格は難易度が高すぎる、といったこともあります。
情報処理試験はプログラミングを含むシステムの動きの基礎を学ぶという点では優れていますが、実際のプログラミングに直接活かせるわけではありません。つまり、評価を上げつつ基礎を学ぶなら情報処理試験を受け、実践的なプログラミングスキルを高めるなら実際にプログラミングをするのがC言語においては一番ということです。