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2022年JavaScriptのおすすめフレームワーク完全版!各フレームワークを徹底比較!
IoTやAIなどIT関連の話題では新しい技術が取り上げられる事が多いですが、定番といえるプログラミング言語も日々進化しています。JavaScriptも今やWeb系プログラマーには必須の技術となりましたが、より使いやすいフレームワークを知っていれば開発のスピードも効率性も向上していくことでしょう。そこで今回は、2018年におすすめするJavaScriptのフレームワークをご紹介いたします。新しいフレームワークを探している方や、今までフレームワークを特に使っていなかった方などはぜひ参考にしてみてください。

1.JavaScriptの特徴
そもそもJavaScriptとは?という方も少なからずいると思いますので簡単にご説明いたします。
JavaScriptは私達がWebサイトを閲覧する時などに動作するプログラミング言語です。主に「私達ユーザーが閲覧するWebブラウザと、Webサービスのやりとりを円滑にするために使われる」と定義され、Wikipediaでは「ウェブブラウザ上で動作し動的なウェブサイト構築やリッチインターネットアプリケーションの開発に用いられる」と紹介されています。世界的にも普及している技術であり、パソコンやスマートフォンなど、様々な機器に組み込まれています。
1.JavaScriptでできること
JavaScriptはWebブラウザ上で様々な表現や動き、機能を可能にしています。企業のホームページなどで代表的なものは、バナーなどの画像を一定時間毎にスライドさせる、クリックする事で表示・非表示を切り替える、テキストの入力欄の内容が英数字に正しく入力されているかのチェック機能などです。また数値の計算や、Webページ間のデータの受け渡しなども可能です。
他にもページを更新している時のアニメーションや、日付を入力する際にカレンダーで入力させたりといった機能もJavaScriptによるものです。Webサイトを閲覧する人が直感的に見やすく感じたり操作がしやすく感じるものもあれば、当たり前のように気付かない所で機能している部分もあります。
2.フロントエンドでもサーバーサイドでも動く
以前、JavaScriptはWebブラウザ上、いわゆる画面上のみで機能するプログラミング言語として認識されていました。ページ間のデータの受け渡しは出来ても、データの登録や更新を行うにはサーバーサイドで動く他のプログラミング言語と組合せて実装するしかなかったのです。よってフロントエンドはJavaScript、サーバーサイドはPHPやJavaといったWebサイトやWebアプリケーションが一般的でした。しかし最近ではJavaScriptの技術をサーバーサイドでも利用出来るようになりました。この為、クライアント側もサーバー側もJavaScriptで実装する事が可能になり、JavaScriptの人気はさらに高まることとなったのです。
2.JavaScriptのおすすめフレームワーク5選
ここからはJavaScriptでおすすめのフレームワークをご紹介いたします。フレームワークにはアプリケーションや仕様によって長所や短所があるので、特徴によってどのフレームワークを使用すればよいかを判断してください。
1.Query
JavaScriptのフレームワークの中でも非常に人気が高いのがこのjQueryです。jQueryの特徴をご紹介いたします。
再利用可能なライブラリーである
Webブラウザで稼働するJavaScriptをより簡単かつ効率的にコーディング出来るよう、便利な機能がまとめられています。JavaScriptで記述すると何行にも渡る記述になってしまうような処理も、jQueryで書くと数行で済んでしまうので開発の時間も短縮し、ミスも少なくて済みます。
ブラウザに依存しない
Internet ExplorerやGoogle ChromeなどデバイスやOSによって使用するWebブラウザも様々ですが、jQueryはどんなWebブラウザでも問題なく同じ動作をしますので環境によってコードの修正をする手間がいりません。
読み込みが簡単
jQueryを使用するには、Web上のリソースをそのまま使用するか「.js」という外部ファイルを読み込むかのどちらかになります。どちらの方法もHTMLの中に一行挿入するだけで済んでしまいますので簡単に利用できます。
2.React
Reactは、Facebookによって公開されたボタンやテキストボックスなどを多用するWebアプリケーションなどに有効なJavaScriptのフレームワークです。以下はReactの特徴です。
仮想DOMによる高速処理
jQueryなどのフレームワークでもDOMを作成して処理する事はありますが、Reactは仮想のDOMを設計してからDOMを作成する為、処理のスピードが早くなります。
HTMLタグを埋め込む
実際のHTMLとは多少異なる記述になりますが、HTMLで使用するようなタグを埋め込んで実装していきます。
コンポーネントを定義する
コンポーネントを定義することで簡略してHTMLの要素に様々な機能を付ける事が可能になります。
3.AngularJS
AngularJSはGoogleが提供しているJavaScriptフレームワークです。MVW(Model,View,Whatever)フレームワークと呼ばれており、データのバインディングから画面の複雑な動きや処理までを一貫して実装する事が可能です。AngularJSとAngular2の2つがありますが、この2つは互換性がありません。
以下はAngularJSの特徴です。
HTMLテンプレート
HTMLをテンプレートとして、ユーザーインターフェイスの制御・実装を行います。またエクスプレッションという数式の機能を使い、動作の制御をする事も可能です。
データのバインディング
モデルとビューコンポーネント(HTMLのinput要素など)間のデータをバインドする事で、双方のデータを自動的に同期します。
DIの利用
DI(依存性注入)とは「オブジェクトの成立要件に必要な情報を外部設定すること」であり、AngularJSの中でモジュール間に依存性を設定する事で関数やメソッドを使う事が出来ます。
Ajax
JavaScriptではAjaxという技術により、サーバーとの非同期通信処理を行う事が可能になりました。AngularJSでは「$http」というモジュールを利用する事で、効率的にAjax通信を実装する事が可能です。
4.Vue.js
Vue.jsは仮想DOMを使い画面秒画を最適化するJavaScriptフレームワークです。以下はVue.jsの特徴です。
双方向データバインディング
データの入力・変更と画面表示(Model)の変更を同期させる処理を得意としています。他のフレームワークと比べて、シンプルに実装出来る事が特徴です。
コンポーネント指向
UIコンポーネントという再利用可能な共通部品を設定する事で、シンプルなコードで複雑な画面表示を可能にします。
5.Backbone.js
Backboneの名の通り、MVCの骨組みを提供するJavaScriptフレームワークです。上述でご紹介したようなフレームワークとは違い、双方向バインディングなどの機能はなく、実際の画面周りの動作を実装していく場合はjQueryなどの併用が必須になります。
以下にBackbone.jsの特徴を記載します。
MVCモデルの導入
規模の大きいJavaScriptなどを実装する際に、MVCモデルを導入する事で「コードのモジュール化」が可能となります。ビュークラスとモデルクラスは直接関連しておらず、jQueryやイベントハンドラを通じて連携処理をしていきます。
3.グーグルトレンドから見るJavaScriptのフレームワークのそれぞれの人気度合い
グーグルトレンドを参考にした場合、jQueryが5年前から最も支持されているフレームワークです。今回ご紹介した5つのフレームワークの中でも登場時期が最も古く、習得コストが低いことから一気に普及しました。しかしここ2、3年を見てみると、他のフレームワークの台頭により注目度も低下しています。
その中で、最近注目度が増してきているのがReactです。前述したようにFacebook社が開発したことで知られており、InstagramやTwitterなどの海外でのWebサービスを始め、日本の多くのWebサービスで採用されています。エンジニアにとって自分の思い通りにデザインできるReactは、エンジニアの評価も高く、今後も支持するエンジニアが増えてくるでしょう。その他のAngularJS、Vue.Js、Backbone.jsは横並びで現在支持されているJavaScriptのフレームワークはjQueryとReactといえます。


4.まとめ
いかがでしたでしょうか?JavaScriptはサーバーサイドでも利用出来るようになり、現在も高い人気を保っています。アプリケーションや環境によって選択するフレームワークも変わってきますが、今後新しく使う予定がある方などの参考になれば幸いです。
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